【あび~あま】
・阿鼻叫喚(あびきょうかん) 阿鼻地獄に陥った者が泣き叫ぶということから、非常な惨苦に陥り、号泣しながら救いを求める様子。
・家鴨が文庫を背負う(あひるがぶんこをせおう) 背が低く尻の大きい不格好な女の歩く姿を、アヒルに喩えて言った言葉。
・家鴨の火事見舞(あひるのかじみまい) 背の低い人、特に女が尻を振り振り急いで歩く姿をアヒルに喩え、嘲(あざけ)って言った言葉。
・家鴨の脚絆(あひるのきゃはん) 1.アヒルは仮令(たとえ)脚絆を履いても、なお水に入る。このように、生物の天性を変えることは難しいのだということの喩え。2.アヒルの足が短いことから、短いものを喩えていう言葉。
・泡銭(あぶくぜに) たいした苦労もしないで得た金銭。また、悪事や賭博(とばく)で手に入れた金銭。類:●悪銭。
・阿付迎合(あふげいごう) 「阿付」は、おもねること、「迎合」は、へつらうことで、人に気に入られようとしてそのその人の言い成りになり、おべんちゃらを言う。類:●取り持ち屋。●茶坊主。●迎合(あど)を打つ。●米搗(つ)き飛蝗(ばった。)●太鼓持ち。●阿諛(あゆ)迎合。●提灯(ちょうちん)持ち。
・危ない橋を渡る(あぶないはしをわたる) 危険なことをする。危険な手段を用いる。
・危なきこと累卵の如し(あぶなきことるいらんのごとし) 累卵=卵を積み重ねること。建造物などが、極めて不安定で危険な状態にあること。
・虻蜂取らず(あぶはちとらず) あれもこれもとねらって一物も得られない。欲を深くして失敗するのにいう。
・油売り(あぶらうり) 1.油を売り歩くこと。また、その行商人。2.怠け者。 ★藍色の綿服に、渋染めの、胸当てと前垂れ兼用のものを掛け、油を入れた丸桶をてんびん棒でになって、夕刻から売り歩いた。
・油が切れる 1.機械などの油がなくなる。魚などの体から脂肪分が抜ける。2.精力が続かなくなる。元気がなくなる。例:「油がきれて動けない」
・脂が乗る(あぶらがのる) 1.魚などが脂肪分に富んで、最も食べ頃である。旬である。 2.女性の肌が弾力や潤いに富んで、最も盛りの頃である。 3.興味を覚えて乗り気になる。調子が出てきて面白いように捗(はかど)る。 例:「涼しくて勉強に脂が乗る」
・油尽きて火消ゆ 油が切れると火も燃えられない。根源となるものが尽きると、それによってもたらされる物事が自然に消滅するという喩え。また、生命力の盛んな若い時には煩悩に迷うが、年をとると次第に落ち着きを得るという場合にも使う。
・油壺から出したよう(あぶらつぼからだしたよう)[=出たよう・出すよう] つやつやとして美しい。
・油虫(あぶらむし) 1.半翅(はんし)目、アブラムシ科に属する昆虫の総称。俗称ありまき。2.蜚(ごきぶり)の異名。3.家蝙蝠(いえこうもり)の異名。4.人に付き纏い、害を与えたり、無銭で飲食、遊楽などしたりするのを常習とする者を罵っていう。類:●集(たか)り。 5.遊郭などでひやかしの客。類:●ひやかし。
・油を売る(あぶらをうる) 仕事を怠(なま)けて無駄話をする。また、仕事の途中で時間を潰して怠ける。 ★(江戸時代、髪油を売り歩く者が婦女を相手に話し込みながら商ったところから)
・油を掛ける[=言う] 煽(おだ)てる。お世辞を言って扇動する。
・油を差す 火に油を注いで火勢を盛んにさせる。元気付ける。また、人を扇動する。煽(おだ)てる。 反:●水を差す。●冷や水を掛ける。
・油を絞る(あぶらをしぼる) (油を取る時、搾木(しめぎ)に掛けて押し潰すところから) 1.骨身を削るような苦労を重ねて金銭を手に入れる。2.他人に散々苦労させて、その利益を自分のものにする。3.人の失敗や欠点を厳しく叱って懲らしめる。 類:●とっちめる。●油を取る。
・油を注ぐ(あぶらをそそぐ)人の感情や行動を更に煽り立てる。誉めそやして煽(おだ)てる。類:●火に油を注ぐ。
・油を取る 1.煽てる。おべんちゃらを言う。2.仕事などで、手を抜く。骨惜しみをして怠(なま)ける。
・油を乗せる 1.相手の気に入るようなことを言う。おべっかを使う。2.調子に乗って、物事を誇張して言う。
・炙り出す(あぶりだす) 1.火で炙って、書かれている文字や絵を現し出す。2.主に受け身の形で、他方面からの考察や照合で、隠されていることを明らかにする。
・阿呆が酢に酔ったよう(あほうがすによったよう) 締まりがなく、だらしない。とりとめのない様子。
・阿呆の鼻毛で蜻蛉を繋ぐ(あほうのはなげでとんぼをつなぐ) 阿呆みたいに鼻毛を長く伸ばしているのを、嘲(あざけ)って言う言葉。
・阿呆律義(あほうりちき) 度を外れて正直であること。類:●馬鹿正直。●正直一遍。
・阿呆を尽くす(あほうをつくす) ふざけたこと、または愚行をやりたいだけやる。類:●馬鹿を尽くす。●放蕩三昧(ほうとうざんまい)の沙汰(さた)。
・甘い汁を吸う(あまいしるをすう) 苦労しないで利益だけを得る。類:●旨い汁を吸う。
・甘い酢(あまいす) 甘味を混ぜて甘くした酢。転じて、考えが甘いこと。好い加減な考え、態度。
・天降り(あまくだり) 1.天上界から地上界に降りること。また、その人。2.上役から下役へ、あるいは、官庁から民間への強制的なおしつけや命令。また、そのようにして任命された人。
・天降る(あまくだる) 1.天上界から地上界に降下すること。 2.官庁から、天降り人事によって、民間へ就任する。
・甘く見る 物事を軽く見て、安易に気を許したり、軽蔑したりする。類:●侮(あなど)る。●嘗(な)める。
・甘酒進上(あまざけしんじょう) 子供の遊びで、敵方や鬼を囃すときに言う言葉。また、幼児を呼び寄せる時に使う言葉。 例:「ここまでおいで、甘酒進上」
・余すところなく 残らず。尽(ことごと)く。すっかり。類:●悉(ことごと)く。
・雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ) 同じ所に落ちる雨垂れが長い時間をかけて石に穴をあけるように、微力でも根気よく続ければ成就する。
・甘茶を飲ます 上辺(うわべ)だけ巧いことを言って、他人の機嫌を取る。類:●飴を嘗めさせる。
・天つ乙女(あまつおとめ) 1.天上に住むと考えられる少女。天女。2.天女のように、美しく舞うところから、五節(ごせち)の舞姫のこと。類:●天人(あまびと)。●天人(てんにん)。●あめびと。
TAG:
辞典
日本