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日本語慣用語辞典【いき~いこ】

【いき~いこ】

・息を入れる  一息吐いて休む。類:●一息入れる。●一服する。●息を継ぐ。●息を抜く。

・息を切らす[=切らせる]  激しく動いたりして、忙(せわ)しい呼吸をする。喘(あえ)ぐ。

・息を切る  1.息苦しくなる。息切れする。喘(あえ)ぐ。2.歌などを歌う途中で息を吸う。息を継ぐ。

・息を殺す(いきをころす)[=凝らす]  息をしないようにしてじっとしている。呼吸を抑えて静かにしている。類:●息を殺す。●息を潜める。●息を詰める。●息を呑む。

・威儀を正す(いぎをただす)  形(なり)や形(かたち)を整えて、作法に適った立ち居振舞いをする。類:●威儀を繕(つくろ)う。●威儀を整う。●居住まいを正す。

・意気を立てる  意気地(いくじ)を持ち続ける。引けをとるまいとして、しっかりした心構えを持つ。

・息を吐く(いきをつく)  1.大きく息を吐く。溜めていた息を吐き出す。2.生きて行く。また、生活する。3.一休みする。また、一安心する。ほっとする。類:●人心地が付く。

・息を継ぐ(いきをつぐ)  呼吸を整える。転じて、休息する。一息入れる。類:●息を入れる。

・息を詰める[=閉じる]  息をしないようにしてじっとしている。類:●息を殺す。

・息を抜く  一休みする。気分転換のため休息する。類:●息を入れる。

・息を弾ませる[=弾ます]  激しい息遣いをする。忙しく呼吸する。

・息を引き取る  死ぬ。類:●息が切れる。

・息を吹き返す  1.生き返る。2.比喩的に、駄目だと思っていたことが、また浮上してくる。

・衣錦尚絅(いきんしょうけい)  錦を着るときは、上から薄衣を掛けて華やかさを表に出さない方が良い。己の美徳を表に出さないのが君子の嗜(たしな)みであるということ。類:●錦を衣てケイ衣す。

・衣錦の栄(いきんのえい)  業績を立てて、または富貴になって錦を着て故郷へ帰る名誉。

・戦に花を散らす(いくさにはなをちらす)  戦場で目覚ましい活躍をする。

・戦見て矢を矧ぐ(いくさみてやをはぐ)  戦いが始まってから矢を作るということから、事が始まってから、慌ててその準備に取り掛かることの喩え。類:●泥棒を見て縄を綯(な)う。

・意気地がない(いくじがない)  1.気力がない。 用例:滑・浮世風呂-二「次男だからいくぢはねへ」2.だらしない。締まりがない。
 
・意気地無し(いくじなし)  無気力で役に立たないこと。締まりがなく、ぐうたらなこと。また、そういう人。★(形容詞「いくじなし」の名詞化)

・兎口も靨(いぐちもえくぼ)  愛していると、兎口も靨に見えるという意味で、贔屓目(ひいきめ)で見れば、相手の短所さえ長所に見えるということ。類:●痘痕も靨。

・異口同音(いくどうおん)  口を揃えて同じことを言う。多くの人の意見が一致する。

・幾久しい(いくひさしい)  いつまでも久しい。例:「幾久しく願います」。類:●行く末長い。 ★将来の時間の経過にいうことが多いが、古くは、遠く隔たった昔の意に用いることもある。近代では、結婚や御目見えなどの時の挨拶の中で、連用形を副詞的に使うことが多い。

・いけ洒洒(いけしゃあしゃあ)  憎らしいほどに平気でいる様子。非常に厚かましい。例:「いけしゃあしゃあと嘘をいう」

・いけ好かない  まったく好きになれない。非常に感じが悪い。

・生けず殺ざず  生かしもせず、殺しもせず、中途半端な状態に置いてに苦しめる。やっと生きていける程度の状態にしておく。類:●生かさず殺さず。

・生簀の魚(いけすのうお)  生簀で飼われている魚のことで、比喩的に、束縛されて自由にならない身の喩え。類:●籠(かご)の鳥。

・生けつ殺しつ  生かしたり殺したりという意味で、煽(おだ)てたり貶(けな)したりすることを言う。

・行ける  1.物事を巧くすることができる。上手(じょうず)にこなす。例:「この企画なら何とか行けそうだ」。 2.酒を相当量飲むことができる。 3.料理や酒などの味が相当に良い。例:「この刺身はなかなか行けるね」

・行ける口(いけるくち)  酒を、相当の量飲める。酒が嫌いでない。また、食物が相当の量食べられる。例:「彼は相当行ける口だ」 

・生ける屍(いけるしかばね)  肉体的には生きているが、精神的には死んだも同然の人。主に、極端な悲しみなどで、精神的な張りを失った人を指して言う。また、脳障害の病人などにも言う。類:●植物人間。

・意見に付く  他人の忠告に従う。

・韋弦の佩(いげんのはい)  自分の欠点を直すための戒め。故事:「韓非子-観行」 中国、魏の時代、西門豹は柔らかい鞣革(なめしがわ)を帯として、その性急な性格を戒め、董安于は硬い弓弦を帯びて、その緩慢な性格をいましめた。

・意固地(いこじ)  意地を張って、詰まらないことに頑固であること。また、そういう性質。類:●片意地、●依怙地(えこじ)。

・已己巳己(いこみき)  己と已と巳のように、それぞれの字の形が似ているところから、互いに似ている物をたとえていう語。
 
・遺恨を達す(いこんをたっす)  恨みを晴らすという意味から、仇討ちを遂げること。類:●宿怨(しゅくえん)を晴らす。

・委細構わず(いさいかまわず)  細かいことに拘(こだわ)らず。一切気にせず。事情の如何に関わらず。 

・委細承知之助(いさいしょうちのすけ)  全て承知したという意味の「委細承知」を人名に擬して言った言葉。転じて、早呑込みをする人。または何事につけ知ったか振りをする人。類:●承知之助。

・異彩を放つ(いさいをはなつ)  1.普通とは異なった彩りや光を出す様子。類:●紅一点。 2.才能、技量などが他と懸け離れて、際立って優れている。

・諍い果てての棒乳切り木(いさかいはててのぼうちぎりぎ)[=過ぎての~]  喧嘩が終わってから棒を持ち出すという意味で、時機に遅れて何の役にも立たないことの喩え。類:●泥棒を見て縄を綯う。★(「ちぎり木」は中央をやや細くけずった棒)

・いざ帰りなん  さあ、帰ろう。

・いざ鎌倉(いざかまくら)  さあ一大事が起こったという意味。鎌倉時代、大事件が起こると諸国の武士が鎌倉幕府に非常召集されたことから言った言葉。 

・潔しとしない(いさぎよしとしない)  自分の信念に照らして、好ましいと思わない。不満であり、受け入れない。

・砂長じて巌となる(いさごちょうじていわおとなる)  1.砂が成長して大きな岩となる程の長い期間のことを喩えて言った言葉。人の命や権勢が長く続くことを祝って言う言葉。2.小さくて取るに足りないものでも、たくさん集まれば大きなもの、価値あるものとなる。

・砂の波(いさごのなみ)  この世。現世。 ★(娑婆(しゃば)の省略字「沙波」の訓読み)

・いざ知らず  一つの事柄を挙げて、それについてはどうだか分からないがと前置きして、後述するもう一つの事柄を強調する言い回し。

・鯨寄る浦虎伏す野辺(いさなよるほとらふすのべ)  鯨の泳ぎ寄る浦や虎の伏している野辺という意味から、遠い未開の土地のことを指す言葉。

・勇み足(いさみあし)  1.相撲で、相手を土俵際に追い詰めながら、勢い余って自分から土俵の外へ足を踏み出して負けること。2.物事を行なう場合、調子に乗って目的を外れたり、仕損じたりすること。

・勇みを付ける(いさみをつける)  勇気を付けてやる。発憤させる。類:●鼓舞(こぶ)する。

・石頭(いしあたま)  1.石のように堅い頭。堅くて、叩いても痛みを感じないような頭。2.融通が利かず、物分かりが悪いこと。また、その人。
 
・石臼切らんより茶臼切れ(いしうすきらんよりちゃうすきれ)  同じ労力を費やすならば、石臼でなく茶臼を作れという意味で、価値の高いものや利益の多いものを作れということ。

・石が流れて木の葉が沈む(いしがながれてこのはがしずむ)  物事が転倒している事のたとえ。

・石亀の地団駄(いしがめのじだんだ)[=も~]  雁が飛ぶのを見て石亀も飛ぼうとするが、石亀にできるのはせいぜい地団駄を踏むぐらいのことだ、という意味から、他人のすることを真似ようとしても、自分の力でできることは限度があるということ。類:●鵜の真似する烏。●田作の歯軋り。 

・意地汚い(いじきたない・いじぎたない)  飲食や金銭などを、無闇に貪(むさぼ)ろうとする心が強い。意地がきたない。例:「意地汚く食う」
 
・弄繰り回す(いじくりまわす)  1.指先で矢鱈(やたら)に撫でたり捻ったりすること。また、器械などを慰みに弄(もてあそ)ぶこと。例:「時計を弄繰り回して壊す」 2.はっきりした方針や目的もなく、無闇に手を加えて、変えたり、動かしたりする。

・いじける  1.寒さや恐れなどのために、縮まって元気がなくなる。 2.消極的になり、ひねくれたり、物怖じしたりする。引っ込み思案になる。
 
・石地蔵  1.石で造った地蔵菩薩像。2.無口な人や、色恋について何の興味も示さない女性などを喩えて言う。

・意地っ張り(いじっぱり)  自分の思い込んだことを、他人に逆らってでも押し通そうとする性質。また、その人。類:●意地張り。

・石に噛り付いても(いしにかじりついても)  目的を達するためなら、どんな苦しい思いをしても、それを耐え忍ぶ覚悟だという場合に言う。類:●石に食い付いても。●雨が降ろうと槍が降ろうと。●火が降っても槍が降っても。●火の雨が降っても。

・石に漱ぎ流れに枕す(いしにくちすすぎながれにまくらす) (晋の孫楚が、「石に枕し流れに漱ぐ」と言うべきところを、「石に漱ぎ流れに枕す」と言い誤り、「石に漱ぐ」とは歯を磨くこと、「流れに枕す」とは耳を洗うことと強弁した故事から) こじつけて言いのがれること。まけおしみの強いこと。漱石枕流。

・石に灸(いしにきゅう)[=針・灸(やいと)の仇煙(あだけむり)]  まるで効き目がない。

・石に立つ矢(いしにたつや)  一心をこめて事を行なえば、不可能なことはないということのたとえ。類:●念力岩をも徹す。●岩に立つ矢。●断じて行えば鬼神もこれを避く。●Where there is a will, there is a way. 

・石に花  現実には起こる筈もないことの喩え。類:●石の上の花。●岩に花。●川の石星となる。●牡猫(おすねこ)が子を産む。

・石に布団は着せられず(いしにふとんはきせられず)  墓石には布団を掛けられないという意味で、親孝行しようとしても死んでしまってからではもう遅いということ。類:●親孝行したいときには親はなし。

・意地にも我にも(いじにもがにも)  意地を張っても我慢をしてもという意味で、耐えられない場合に使う。

・石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)  (石の上でも3年続けてすわれば暖まるとの意から) 辛抱すれば必ず成功するという意。


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