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日本語慣用語辞典【いつ】

【いつ】

・一口両舌(いっこうりょうぜつ)  前に言ったことと後で言ったこととが違う。類:●二枚舌。

・一弧裘三十年(いっこきゅうさんじゅうねん)  極めて倹約なことの喩え。故事:「礼記‐檀弓下」 春秋時代、斉の晏子(あんし)が一枚の狐の皮衣を30年も着ていた。

・一国一城の主(いっこくいちじょうのあるじ・ぬし)  一国、または一城を領有している人という意味から、他人からの援助や干渉を受けずに、独立している者。一戸建て住宅に住む家族の長を指しても使う。

・一刻千金(いっこくせんきん)  春の宵の一ときは千金にも価することから、大切な時や楽しい時の過ぎやすいのを惜しんでいう。

・一国者(いっこくもの)  頑固で片意地な人。類:●一国(いっこく)。

・一石六斗(いっこくろくと)  初め見てはっと(八斗)驚き、二度見てまたはっと(八斗)驚くということを洒落で、二度びっくりすること。特に、後ろ姿の美しいのに反して、顔の醜い女の形容に言う。類:●バックシャン。

・一切の男子をば生々の父とたのみ、よろずの女人を生々の母と思え(いっさいのなんしをばしょうじょうのちちとたのみ、よろずのにょにんをしょうじょうのははとおもえ)   全ての人は、無限の過去から生まれ変わり、死に変わって互いに父母となってきたのだから、全ての男を父と思い、全ての女を母と思って大切にしなければならないという教え。

・一粲に供する(いっさんにきょうする)  贈り物をしたり自作の詩文などを読んだりすることを遜(へりくだ)っていう。類:●お笑い種(ぐさ)にする。

・一粲を博す(いっさんをはくす)  自作の詩文などがを人に読んで貰うことを謙遜して言う。類:●一笑に供える。●お笑い種になる。●お笑い種までに。

・一糸一毫(いっしいちごう)  極めて僅かな分量。極めて僅かなこと。

・一死一生すなわち交情を知る(いっしいっしょうすなわちこうじょうをしる)  死、生などのことある度に、人情の表裏を知る。

・一子相伝(いっしそうでん)  学問や武道などで、奥義を自分の子の中の一人にだけ伝えて、他の者には秘密にすること。類:●門外不出。

・一視同仁(いっしどうじん)  誰彼の差別なく、全ての人を平等に見て一様に愛すること。類:●平等慈愛。●博愛衆に及ぼす。

・一糸乱れず(いっしみだれず)  秩序正しく整然としている。

・一瀉千里(いっしゃせんり)  物事の進み具合の勢いが激しく、淀みなく速く捗(はかど)ること。類:●立て板に水。●立て板に豆。

・一種一瓶(いっしゅいっぺい)  「ひといろの肴(さかな)」と「一本の徳利の酒」。酒と肴。転じて、簡単な酒宴。

・一宿一飯(いっしゅくいっぱん)   一晩泊めて貰い、一度食事を振る舞われること。旅の途上などで通り掛かりにちょっと世話になること。例:「一宿一飯の恩義」。類:●一飯の徳。

・一生懸命(いっしょうけんめい)  1.命懸けで事に当たること。一心に骨折りすること。一途な気持になること。例:「一生懸命に勉強する」  2.引くに引けない切羽詰まった様子。事が決する瀬戸際。 3.重大なこと。大変なこと。 

・一将功なりて万骨枯る(いっしょうこうなりてばんこつかる)   一人の将軍が功名を立て得たのは、幾万の兵が屍を戦場にさらした結果である。功績が上層の幹部のみに帰せられ、その下で犠牲になって働いた多くの人々が顧みられないことを嘆く語。

・一笑に付する   笑って、問題にしないで受け流す。馬鹿にして相手にならない。

・一升入る壺は一升(いっしょうはいるつぼはいっしょう)   一升入りの容器には、どうやっても一升以上は入らない。ものには限度がある。★(「壺」以外に「瓶(かめ)」「徳利」「柄杓(ひしゃく)」「瓢箪」「袋」などともいう)

・一触即発(いっしょくそくはつ)  ちょっと触ると直ぐ爆発しそうであるという意味から、小さな切っ掛けで直ぐある事態が発生しそうな危機にある。差し迫った危機。類:●危機一髪。

・一所懸命(いっしょけんめい)  1.一か所の所領に命を掛けて、生活の頼みとすること。  2.生死を掛けるような、差し迫った事態。命懸けのこと。類:●必死。●一生懸命。

・一所懸命の地(いっしょけんめいのち)[=領地(りょうち)]   一所の領地で、死活に関わるほど貴重な土地。類:●懸命の地。

・一緒になる  1.ある場所で出会う。二つ以上のものが合わさって一つになる。  2.夫婦になる。結婚する。

・一所不住(いっしょふじゅう)  主に僧などが、諸所を行脚(あんぎゃ)して一か所に定住しないこと。居所が一定しないこと。類:●無宿。

・一指を染める(いっしをそめる)  ちょっとだけ関与する。ほんの少し手を出す。

・一矢を報いる(いっしをむくいる)  1.敵からの攻撃に対して、矢を射返す。類:●反撃する。  2.転じて、他から向けられた議論などに対して反論する。

・一心岩をも通す(いっしんいわをもとおす)  心を集中し、思いを込めてすれば、どんなことでもできるというたとえ。類:●石に立つ矢。●念力岩をも徹す。

・一心同体(いっしんどうたい)   二人以上の人間が心を一つにして、一人の人間のように力を合わせること。類:●異体同心。

・一心不乱(いっしんふらん)  唯一つのことに心を集中していて、他に注意を奪われないでいる様子。類:●一生懸命。●脇目も振らず。例:「一心不乱に勉強する」

・一身を誤まる(いっしんをあやまる)  身の処し方を間違え、一生を台無しにする。類:●身を誤る。

・一新を画す(いっしんをかくす)   古い事を全て改め、まったく新しい事を行なって、前の時代とは明確に区切りを付けるということ。類:●新世紀を画す。

・一炊の夢(いっすいのゆめ)   「枕中記」の故事から、枕をして眠ること。また、人の世の栄枯盛衰が儚(はかな)いことの喩え。類:●邯鄲の夢。

・一寸先は闇(いっすんさきはやみ)   ちょっと先のことも全く予知できないことのたとえ。

・一寸下は地獄(いっすんしたはじごく)  船乗りの仕事の危険なたとえ。類:●板子一枚下は地獄。

・一寸の光陰軽んずべからず(いっすんのこういんかろんずべからず)   (「光陰」は時間) すこしの時間もむだに費やしてはならない。(参照:少年老い易く学成り難し)

・一寸伸びれば尋伸びる(いっすんのびればひろのびる)   「一尋」は約六尺。今一寸伸びておくことが、後で六尺伸びることと同じ結果に繋がるという意味から、当座の困難を切り抜ければ、先に行って楽になるということの喩え。

・一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)   小さく弱いものにもそれ相応の意地があるから侮りがたいの意。

・一世一代(いっせいちだい)   一生のうち唯一度であること。類:●一代一世。●一世一度。例:「一世一代の大仕事」。

・一石二鳥(いっせきにちょう)   一つの石で二羽の鳥を撃ち落とすという意味から、一つの事をして、二つの成果を得る喩え。類:●一挙両得。

・一石を投じる(いっせきをとうじる)   石を水に投げ込むと波紋ができて次第に外へ広がっていくことから、反響を呼ぶような問題を投げ掛けること。例:「彼の作品は画壇に一石を投じた」。

・一線を画す(いっせんをかくす)  境界をはっきりさせる。はっきりと区切りを付ける。

・一巣一枝の楽しみ(いっそういっしのたのしみ)   鷦鷯(みそさざい)は一本の枝に巣を作って満足し、溝鼠(どぶねずみ)は小さな腹一杯に水を飲んで満足するところから、分を知り分に安んずることのたとえ。類:●分相応。

・一足飛び(いっそくとび)   1.両足を揃えて飛ぶこと。  2.一気に別の地点に移動すること。また、急いで走るさま。  3.順序を踏まないで、飛び越えて進むこと。 

・一体全体(いったいぜんたい)   結論的になんだか全く分からないという、「一体」を強調した言い方。

・一旦緩急あれば(いったんかんきゅうあれば)  ひとたび大事が起きたときには、という意味で、緊急事態になればいつでも、という覚悟を示す。 

・一箪の食一瓢の飲(いったんのしいっぴょうのいん)  窮めて貧しい生活のこと。 

・一知半解(いっちはんかい)  ちょっと知っているだけで十分には分かっていないこと。類:●生齧(かじ)り。●半可通。●知ったか振り。


TAG: 辞典 故事 日本 晏子 千金
 

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