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~怪談~『手...M.Wさんの場合』

『手...M.Wさんの場合』



手についての記述があったので、追伸させて頂きます。
私も以前、手に関する奇妙な体験をしています。
私が、幼稚園位の時だと思います。
その頃、父が、新しい家を購入したのですが、子供部屋が両親の寝室と隣接しており、襖を隔てて、子供部屋から両親の寝室に続いていました。
丁度、私がお昼過ぎに、子供部屋で一人で遊んでいた時です。
その頃、父は体を悪くして日中、寝室で休んでいることが多かったのです。
ふと、子供部屋に置いていた鏡台に両親寝室の襖が空いており、布団が写っていました。\
その鏡台に写っているのが見えたのです。
まるで、布団から手が生えているように、二本の白い手が動いているのです。
子供であった、私は、また、父が具合を悪くして、寝ているのだろうと考え、そのまま、遊んでいました。
しかし、ちょっとして、見返すと、その手が消えているのです。
おかしいと思った私は、両親の寝室に入り、布団を調べてみましたが、何も無いのです。
その時は、そのまま、おかしいと思いながらも、忘れてしまいました。
その後、私も白い手のことを忘れていましたが、父の友人が亡くなったときのことです。
父が、友人の亡くなった晩、例の寝室で寝ていたのですが、ふと目が覚めてしまったそうです。
目が冴えてしまい、壁に掛けてあった、衣紋掛けに目がいったところ、衣紋掛けの柄に白い手が掛かっているのに気がついたそうです。
最初は見間違えと思い、目を凝らして見たそうですが、衣紋掛けの柄を白い手がしっかりと掴んでいたそうです。
父はそのまま、その白い手を見ていたそうですが、電話が鳴り、母が出ると、友人が亡くなったことを連絡する、電話だったそうです。
その後、衣紋掛けに目を移すと、白い手はもう消えていたそうです。
奇妙な事は、その後も続きました。
私の弟が、弟の友人とみんなで集まって、年越しをしていたときのことです。
除夜の鐘も聞き、みんなで、お酒を飲んで寝てしまったそうです。
友人の一人に霊感の強い人がいて、便所に行ったのですが、便所から出て、弟達が寝ている広間に戻ろうとしたとき、暗闇に白い手が、丁度、肘から上の部分だけが、中に浮いた格好で、弟の友人の方に、近づいてきたそうです。
友人は一目散に広間に入り、寝てしまったそうです。
不思議なことは、その後、ある霊能力者に家を見てもらった時に、戦時中に此処に塹壕があり、そこで亡くなった人がいて、その人は爆発で両手が肘から飛んでしまい、その手は見つかっていないそうです。
これが、私の見た白い手の主かは分かりませんが、その偶然を考えると、亡くなった方へのご冥福をお祈りします。


 

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