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我らを託そう
若き聖闘士(セイント)たちに
我らは託そう
我らの女神を
我らは託そう
我らの魂を
多くの血と涙が流された
嘆きの夜を越えて
悲しみだけの戦い
一条の光を
希望を見出すために託したい
我らの思いを
我らの小宇宙(コスモ)を
そして
繰り返してはならない
我らの慟哭を
せめて
若きアテナの聖闘士たちに
せめて
アテナ
夢か
それともうつつ
やはり、ついにこの時が来たか
いっそう、わしの思い過ごしであってくれと思っていたが
「前人見取らぬききょうみ」
そこにはアテナが邪悪封じ込めた
巨大な塔が聳え立っている
今、243年の時を経て
老いなるアテナの封印が破られる時がきた
新たなる聖戦の始まりを告げる
不気味な銘文
邪悪なる冥王ハーデス率いる108の魔星が闇の底から蘇るときが来たのだ
アテナの封印から自由となった冥王ハーデスは
地上支配を阻むアテナの抹殺を狙う
しかし、聖域(サンクチュアリ)の守りは堅い
そこで、ハーデスは死の眠りについていた教皇シオンを始めとする
アテナの聖闘士たちに卑劣な取り引きを持ち掛けた
もしアテナの首を取ってくれれば
「死の世界より解き放ち、永遠の命を約束すると
「教皇シオンはきたべり聖戦でアテナがハーデスと互角に戦うためには」
アテナの聖衣(クロス)が不可欠と判断
ハーデスを欺き
その卑劣な誘いに仱盲郡栅辘颏工隲
アテナの聖衣とは聖域に聳えるアテナ像のことであり
その命と輝きを復活するためには
アテナ自身の血が必要だった
そして、その事実を知るのは教皇であるシオンだけであった
彼らは逆伽沃rりを受けることを覚悟で
聖域へ戻ってきた
ハーデスを欺き、味方であるアテナの聖闘士をも欺きながら
アテナにアテナの聖衣の秘密を伝えるために
行くぞ、我らの進む道は見えた
こんなところでぐずぐずしている暇はない
いよいよだな、サガ
何を、いまさら
そうだ
我らには使命がある
愛を踏み埭辍⒄xに背を向ける暗闇の道であろうと
我らは絶望を超えて進まねばならない
我らに与えられた時間は十二時間
この偽りの命
すべてをかけて伝えるべきことがある
さあ、行こう!
アテナのもとへ
これはサガ・カミュ・シュラ
「彼ら、蘇びし、黄金聖闘士(ゴールドセイント)たちの慟哭の物語である」
あのお方の周りにまた数人の冥闘士(スペクター)がいる
いや、このコスモはすべて以前出会ったことがあるもの
ま、まさか
お前たちまで
お前たちまでハーデスの誘惑にまけ
アテナを殺しにきたというのか
お前たちまでも
Capricornのシュラ
Aquariusのカミュ
そして、Geminiのサガ
お前たちまでハーデスの軍門に降り
アテナの命を取りにきたというのか
そのとおり、ここを退け、ムウ
シュラ
退かんなら、排除するまで
「招数」
teleportでかわしたつもりか
次は髪の毛だけではすまさんぞ
シュラ、ムウに無駄な血を流させるな
私がやる
カミュ
この凍気で
「招数」
ハーデスの軍門に降ったお前たちを通すわけにはいかん
まだやるというのか
その傷で
黄金聖闘士の使命は
「ナンピクにも砕ける 」
確かに
ムウほどの男を
退かそうとして退くわけもあるまい
「人思いに本務ってやるのがせめてもの情け」
サガ、お前たちは本当に魂を売ってしまったのか
そうではない
おのれのすべきこと、進むべき道が見えただけのこと
アテナに刃向かうことが黄金聖闘士のすべきことだというのか
そうだ。
見損なったぞ、サガ
ムウ、お前にはこの程度の力しか出せぬのか
買かぶっていたようだな
なに?
思い知るがいい
おのれの弱さを
遅い
これでかわしたつもりか
わかったか、ムウ
お前の使命などまるで無駄だということが
分からぬ、なぜだ
もしや
サガ
泣いている
サガ、サガのこころが泣いている
サガだけではない
カミュも、シュラも
彼らの魂が血の涙を流して慟哭しているの感じる
ムウよ
そうか、そうなのか
覚悟
か、体が
サガよ、もうよい
ムウの動きは今、私が封じた
ムウの止めは私がさす
お前たちは速くアテナの首を
くれぐれも言っておくが
十二時間以内だぞ
それまでにアテナの首を取ってこなければ
分かっておるな
はい
ま、待て
教皇シオンの手引きにより、白羊宮を突破した
サガ・カミュ・シュラ
彼らはアルデバランの守る金牛宮を向け
無人であるはずの双児宮へと進む
そこには
「技」
双児宮か
「そのしく強大な小宇宙を感じる」
まさかあの男が生きていたとは
あの男
しかも
「再び、このサガの前にたちかたからとはな」
本来、あなたのものであるGeminiの黄金聖衣を纏った
あの男を知っているのか
こいつは
「かつてこのサガに悪縁の誘惑を囁き続けた男よ」
さあ、ここはこのサガに任せて二人は先へ行け
分かった、もともとこの双児宮はあなたが預かっていた宮だ
少しばかりゆっくりするのも悪くあるまい
速く
よし、行こう
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