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发表于 2004-7-27 17:34:17
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双発エンジンに追い風 (2004.02.25)
輸出と設備投資という2つのエンジンが今日の日本経済を牽引しているが、このエンジンにまた2つの追い風が吹いている。まず、アジアでの巨大な需要が日本の輸出を一段と後押ししていること。おかげで、円高の影響を懸念する声をよそに、1月の輸出は大方の予想を上回る増加を見せた。
生産出荷に関わりの深い数量ベースの輸出は、1月に伸びが加速し、10-12月の平均水準を年率で20%程度上回ったようだ。1月の増加に最も大きな寄与をしたのがアジア向けで、次いで欧州向けが貢献、米国向けは横ばいであった。

これだけ見ると、円高の影響で米国向けが伸びず、ユーロに対する円安で欧州向けが増えたように見える。しかし、アジアで最も引力の強い中国の人民元はドルにリンクしているから、米国向け同様に「円高」の影響を受ける。その中国など、アジアに輸出が爆発的に増え、米国向けが伸び悩んでいるのは、米国向けの輸出が、かなりアジア経由でなされるようになったことを反映し、両者を合わせてみても大きな増加を見せている点から、目下のところは為替の円高は、さほど輸出の制約になっていないことを示唆している。実際、輸出に与える影響を、円高など価格条件の変化と、海外の需要といった所得条件の変化に分けてみると、近年は、所得条件の影響が大きくなり、価格(為替)の影響が小さくなっている。
この輸出の増勢を見ると、1月の生産出荷、あるいは1-3月のGDP成長率が、輸出に支えられて、また予想以上の伸びを示す可能性が高まった。
もう1つ、昨年の国際特許申請件数11万件余のうち、その3分の1は米国によるが、日本も全体の15%を占め、13%のドイツを抜いて第2位となった。設備投資の誘因の1つとなる技術開発が、日本でも着実に進んでいることを示している。
アジアの注目市場では、韓国が3,000件、中国が1,200件、インドが600件余りと台頭し、いずれ主要国を脅かす片鱗を見せているが、まだまだ技術の面では日本がリーダーとしての力を見せつけている。一頃、日本の設備投資といえば、国内よりもアジアでの工場建設にシフトする傾向が強かった。しかし、最近では高い技術力と質の高い労働力を活かし、国内で生産体制を強化する動きも見られるようになった。デジタル関連など、日本固有の技術が、生産投資のUターン現象をもたらすようになっている。
技術革新も、それが商品化され、市場を得てはじめて企業収益、生産・所得に体現される。1億2千万という、巨大な均質市場(試場)をもつ日本で技術を活かした製品開発をし、輸出でこの市場を拡大する。これで技術が経済成果に結びつく。そしてこれが次なる技術革新、設備投資に結びつく。今日の双発エンジンは、予想以上に航続距離が長く、この1-3月のGDP成長を押し上げるばかりか、年後半の景気持続にも貢献しそうだ。 |
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