お辞儀についてのマナー

fanfei

　　ビジネスマナーの基礎知識
■　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜第１９８号＞
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◆　今週の問題　◆

今週はお辞儀についてのマナーです。
最近は意外とお辞儀もスマートにできる人が少なくなりました。
正しいものには○を、間違っているものには×をつけてください。
また間違っているものは、何が間違っているのかも考えてください。

１．心からお詫びする時は頭を30度くらい下げてお辞儀する
２．お辞儀をする時はニッコリと笑顔で
３．手は「気を付け」の姿勢で腕を両脇に伸ばす
４．お礼の場合は「ありがとうございました」とお辞儀をしながら言うと丁寧
５．お辞儀した姿勢で一旦止まって間をおいてから上体を戻す


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◆　解答と解説　◆

> １．心からお詫びする時は頭を30度くらい下げてお辞儀する

正解は×です。
お詫びやお礼、冠婚葬祭などの場合は、一番丁寧な「敬礼」です。
敬礼とは45度くらいまで頭を下げ、しっかりとお辞儀するものです。
傾き30度のお礼は「中礼」と言い、最も一般的なお辞儀の仕方です。

> ２．お辞儀をする時はニッコリと笑顔で

正解は×です。
笑顔は感じの良いものですが、お辞儀をする時には笑ってはいけません。
誠意と真心なので、キリッとした表情で丁寧にお辞儀しましょう。

> ３．手は「気を付け」の姿勢で腕を両脇に伸ばす

正解は○です。
男性は特に、お辞儀する時は手をズボンに沿わせるように両脇に揃えて、
指先まで伸ばして、腰から折れるようにお辞儀をするとスマートです。
女性は前で両手を重ねるようにしてもキレイですね。

> ４．お礼の場合は「ありがとうございました」とお辞儀をしながら言うと丁寧

正解は×です。
言葉を添える場合は、語先後礼といって、言葉を先に言ってから、
その後にしっかりとお辞儀をすると、より丁寧な印象になります。
「いらっしゃいませ」「申し訳ありませんでした」なども同じです。

> ５．お辞儀した姿勢で一旦止まって間をおいてから上体を戻す

正解は○です。
ペコっと頭を下げてすぐ顔を上げるのではなく、頭を下げた時に少し、
そのままの状態で静止した後にゆっくりと顔を上げると、
より丁寧でスマートな印象になります。
お辞儀は素早くするよりも、ゆっくり丁寧な動作の方が美しく見えます。


お辞儀はビジネスシーンではよく使うマナーなのですが、
意外とキレイに、スマートにお辞儀ができる人は少ないものです。
ちょっとした会釈も普通のお礼も、きちんとした敬礼も、
スマートに美しくできると、グッと上品でしっかりとした印象になります。
この機会に、ぜひ身につけてくださいね。

fanfei

ビジネスマナーの基礎知識
■　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜第１９９号＞
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◆　今週の問題　◆

今週は他社を訪問した際のマナーです。
中でも、これから寒くなって、コートを着ていくシーズンになるので、
コートやマフラーなど、自分の持ち物についてのマナーを取り上げましょう。

次のうち、正しいものには○を、間違っているものには×をつけてください。
また間違っているものは、何が間違っているのかも考えてください。

１．コートは「どうぞ」と言われるまでは脱がない
２．マフラーは受付に行く前に取っておく
３．脱いだコートはコート掛けがあれば、そこに掛けておく
４．コート掛けがない場合は邪魔にならないようにイスに掛ける
５．傘は入り口にある傘立てに立ててから中に入る


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◆　解答と解説　◆

> １．コートは「どうぞ」と言われるまでは脱がない

正解は×です。
コートやマフラーは、訪問前に脱いで手に持って受付に行きます。
きちんとたたんで腕にかけて行くとスマートです。

> ２．マフラーは受付に行く前に取っておく

正解は○です。１と同じですね。

> ３．脱いだコートはコート掛けがあれば、そこに掛けておく

正解は×です。
手に持っているコートを見て「こちらにお掛けください」と勧められれば、
遠慮なく、そこに掛けさせていただけばいいのですが、
何も言われないうちから、勝手に掛けてはいけません。

> ４．コート掛けがない場合は邪魔にならないようにイスに掛ける

正解は×です。
コート掛けがない場合は、小さく折りたたんで座席の背中部分に置きます。
イスの背に掛けてはいけません。
あくまでも自分とイスの背の間に置くようにします。
もし「空いてる席に置いてください」などと勧めてもらったら、
遠慮なく空席に置いていいのですが、この時もイスには掛けないようにします。
もちろん、机の上に置いたりしてもいけません。マフラーなども同じです。

> ５．傘は入り口にある傘立てに立ててから中に入る

正解は○です。
濡れている傘を社内や応接室に持ち込まないようにしましょう。
ロビーなどの入り口に傘立てがあれば、そこに入れてから中に入りましょう。
この時は別段、勧められていなくても、勝手に入れてOKです。
濡れた傘を持ち込んで床を濡らす方が不作法になります。
もし傘立てが見あたらない場合は、「傘はどちらに置かせて頂けばよろしい
でしょうか」と先方にお伺いし、適切な場所に置くようにしましょう。

寒い中、我慢してコートやマフラーをしない、という必要はありません。
でも、先方に伺った時は、自分の私物はスマートに扱うようにしましょう。
最近よくコートやマフラーをしたまま席に着いて、それから脱ぐ人を
見かけることがありますが、失礼に当たるので注意しましょう。
きちんとコートをたたんで腕に掛けてやってくる人は見ていても素敵です。