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楼主 |
发表于 2008-1-22 17:35:48
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もしもあの日君に出会っていなければ* |# n# u( [; K- T6 f
こんなに苦しくて
* x, J7 _# [2 M+ R! u: Kこんなに悲しくて
4 w0 W4 R- \, X& Uこんなに切なくて
$ T+ e$ o5 v$ |5 Q: H# P0 T7 h/ X1 i! }こんなに涙が溢れるような想いはしなかったと思う。/ c0 G% ?: q4 e+ J
けれど君に出会っていなければ
7 C1 z* ]1 g2 bこんなに嬉しくて
& ?% ?# t4 b) h$ g: k& Pこんなに優しくて5 a$ o( L9 y4 E* {2 K
こんなに愛しくて; _# D: [3 l# z" Q- u& D+ o4 T
こんなに温かくて
2 t* p/ v1 n# O2 E3 m4 Pこんなに幸せ気持ちを知ることもできなかったよ…。1 M: p0 ^ i% Y2 q
涙こらえて私は今日も空を見上げる。
: V0 M) M5 u# N% t% [; M3 `: g空を見上げる。3 ^* \8 Q2 Q* r! z
第一章 笑顔
1 ?0 }0 E. a; M5 Y' T; V, a「あ~!!超お腹減ったしっ♪♪」
; {0 E2 V( I# ?; V/ }% v3 R) d待ちに待った昼休み。
1 m Y/ g: I3 q! I5 ]( `* Z- W美嘉はいつものように机の上でお弁当を開く。; ^4 H/ p; \" B
学校は面倒。
& K3 G' f% ?8 S# D3 |4 }5 v. kだけど同じクラスで仲良くなったアヤとユカと一緒にお弁当を食べるのが唯一の楽しみなのだ。2 ^3 |3 F# C* `" J+ P: m
━田原美嘉━
d2 r+ {! `' H7 T今年の4月高校に入学したばかりの高校一年生。
$ M% a; J+ y" n$ g入学してからまだ三ヶ月足らず。3 k) u6 d9 v& r$ F; g! b
仲良しで気の合う友達も出来て結構楽しく過ごしていた。
! t5 f, g5 G/ L3 G1 m% o9 ?: cチビだし
- E. Q# ~' j1 v+ i8 {* @/ U3 dバカだし# K$ n7 g+ c$ `4 q4 f
特別かわいいってわけでもないし1 ?- Q* F, c$ v" @2 o
特技なんてないし. z! [) K- ^5 o% x# i, N
将来の夢なんてあるわけもない。
9 E1 |: [/ G2 O; K高校に入ってすぐに染めた明るい茶色のストレート髪。/ P5 h% u# ~" c/ ^
ほんのりと淡いメイクがまだあまり馴染んでいない今日この頃。
' @: [5 A; u4 j7 n3 f; B9 u中学校から平凡な生活を送ってきた。
3 P; T3 W2 P" A普通に友達もいた。5 y6 y7 h3 ?- p7 a7 {2 [
普通に恋もした。2 u4 Z2 x# {% |( q# x' C) {4 Y4 L. a
付き合った人数は三人。
+ F$ v; P1 Z5 {- T) M多いのか少ないかなんてわからない。' e5 o: S+ e6 h( X! Q5 J' n
だけど共通してるのはどれも短期間で終わりを告げているということ。8 R4 S3 O, z0 g# `8 r
本当の恋なんて知らない
% b' _+ C5 L. ~( Y4 B知ってるのは遊びの恋ただ一つだけ。
) O8 R" K0 W4 b/ `8 H+ E7 P. _恋なんてしなくてもいい。9 ^& r$ u4 w" R
そんな中…君に出会った。; Y6 t, J3 b( S, z
このまま平凡に終わるはずだった美嘉の人生は、君に出会ったことによって変わっていく…。# w& i, C3 X+ x+ f1 a
いつものように美嘉とアヤとユカの三人はもくもくとお弁当を食べていた。
; `# U% k" y: @) n5 R: v) E食事の時って無言になるのはなぜだろう。) c# U5 J+ K6 e+ _
その時教室のドアがガラガラと音をたてて開き、
9 {8 V' r5 ?+ f- s, Q0 J5 eそれと同時にポケットに手を入れた一人の男が三人のもとへと近づいて来た。
3 j. u) l! v! a& p5 wその男は三人の前に立ち止まり、軽い口調で話し始める。+ u: t( z2 `* @" R! U
「こんちわ~!俺の名前はノゾム。隣のクラスなんだけど~知ってる?」
; ]+ t6 N# k3 d- X9 k4 T8 m4 ~目を合わせる三人しかしそのまま知らんぷりをしてお弁当を食べ続ける。
4 Q/ K5 k6 q* k8 F高校に入学してからノゾムの噂をたくさん聞いた。7 J2 `* F1 D) R4 u' h' |
女ったらし。$ o! }& }% O6 W2 q/ A
手が早い。
5 }0 H" T, o# Z6 f遊び人。: f3 y( @; T2 E8 T
ノゾムは毎日のように違う女を連れて校内を歩いている。/ X; g; P, l7 [7 p, @
“ノゾムに気をつけろ!”* v% X- n# [, ^, `. Y$ q, o1 i
“ノゾムに狙われた女は逃げられない”! {, k: O8 f0 v1 c2 L! ~
そんな話を聞いたこともあったっけ…。) W# ^3 E8 o J3 r; G( [
高めの身長に整った顔。0 G: @; I+ {/ k/ }
メッシュが入ってワックスで無造作にセットされている髪。
' E1 ~- k9 n* I9 r Q5 e& T8 B何かを見透かすようにじっとみつめる瞳。
" r7 Y( m4 Q. Bモテる要素を持っているのは確かだ。* E- Y- \4 K/ q0 R/ c$ z
問題は性格。
- x. i, m* V- j; c# Pこの軽い性格はどうにかならないものか…。2 o) @6 P% L5 r5 M
そこまで悪い噂を聞いていながら関わるつもりなどもちろんない。, V8 z5 ?2 M- T i1 U8 P Q5 n y
三人はノゾムの存在に気付かないフリをしながら、弁当を食べ続ける。
6 C3 V3 L, c. y$ n7 L% \7 x, w「あれ~無視?俺と友達になってよ♪番号交換しようぜ!」- A. X- T+ s; n% X3 J% o
あまりのしつこさに喉が渇き、イライラしながら近くにある麦茶を手に取りごくんと一口飲み込む美嘉。
( J) [( p* R2 Q3 l9 p- K「えぇ~どうしよ。まぁいいよ!交換しよ♪」4 x. y2 {; g* V' H6 n! g- r& v
沈黙の中、突然言葉を発したのはアヤだ。2 j. A* @, p. t+ M M% X# I+ S+ @" B
美嘉とユカはギョッとした顔で目を合わせた。
0 l! [8 f9 _* p/ j8 @" f. \アヤが笑顔でノゾムと番号交換をしている。
/ P( x5 a: J$ v! H( J信じ難い光景…。. ~4 E ~0 y2 C5 c+ H `
ノゾムが満足げに教室から出て行くのを確認し、
3 C9 @4 t- x8 F) L+ S& I' h/ a' C+ Iアヤに問いただした。
4 f" `' v$ h! Z# r「なんであんな軽そうな男に番号教えるの??痛い目見るよ?!」
# [1 V0 l6 `( d4 rそんな美嘉の心配をよそにあっさりと答えるアヤ。6 o( X7 I! e5 I
「だってあたしイケメン大好きだからぁ!ウフッ♪」! g! P V0 T: ?& ^1 T" q
アヤは大人っぽくて綺麗な女の子。# N6 s' r8 c) L$ f) V
スタイルがよくロングで少しウェーブがかった赤茶色の髪が特徴。
{1 l ^, j* L# a% s男運が悪く付き合う男は軽い感じの男ばかり…。: G0 F6 H! s! H1 }) b' K
だから彼氏が出来ても、付き合ってすぐ別れての繰り返し。
$ M6 K: P4 D$ l0 b* S& T% U「アヤ、あんな男に本気になっちゃダメだよ。」. h2 C: N ~! }3 q! T( u
真面目な顔で心配するユカに対しアヤは軽い返事をした。
% k: t" R$ b9 Y4 v) ~「大丈夫だってぇ♪」- c& m% A; D3 D5 i
学校が終わり、家に帰って部屋でごろごろしながらテレビを見ていた。
! }0 N$ p. Q7 X, W7 gその時…* W, c, X* M% V4 G$ K' f9 W$ F
♪プルルルルル♪+ |' E5 m$ @' S. H$ N, W! [
部屋に鳴り響く着信音。. G- ~! Q2 ^ y4 F7 h
しかも登録してない知らない番号から…。" z1 z( F- Y5 d& k' f( k/ B
誰だろう??
5 {0 o% z/ H0 Q6 i. N, Z' p5 C+ {相手を探るよう出る。
+ k# W$ o5 f+ U7 @5 R『もしもし…??』
0 R, `. w! o6 X2 F+ ^- |1 ^『…』& u; ?6 C" r U3 M* H
…無言。
( D! _5 U- A) t+ J |『もしも~し??』2 h7 z8 M. n0 r, ^, U% {
少し強気で言ってみる。
, F5 L* r% n$ ]( `8 X( bガチャッ1 K& M: {& X( C$ I" n1 s
プープープー! f9 Z! _( S% c$ D
切られてしまった。
M# V8 D/ }/ z6 o; ]9 w) G) vいたずら電話?間違い電話かな。
2 R; X2 n/ G1 O" O3 |( f# S♪プルルルルル♪/ N% k1 D0 Q$ l( o
再び鳴り響く着信音。さっきと同じ番号だ。
* ~& C' {0 G0 Cどうせまた無言だと思いどうでもいいような声で電話に出た。
% j2 l c. V( e; O『もしもぉぉぉし』
0 y& I$ r6 b! e3 S『…し?もしもーし…』
# b/ W" o3 b B: H3 D電話の向こうから微かに聞こえる聞き慣れない男の声。
# h$ G0 C: ]6 _6 R6 V" S9 A『へっ?誰??』
$ M+ W5 g- [# i/ |電話の向こうの相手は鼓膜が破れてしまうくらいの大声で答えた。2 ]" [9 D' j) [, t- W
『…美嘉ちゃん?悪ぃ電波悪くて!ノゾムだけど!わかる?今日の昼休み話かけた奴!』: v, Q( @! i9 \& x( R0 t+ R4 U
ゲッッ!ノゾム?
) j5 V Z1 _" @/ r: w: s! }2 z( s3 c: z8 lノゾムってあの女ったらしのノゾム?5 V* g8 I# g* `, X* I, E" @' u, a1 I
今日アヤと連絡先交換してた…あのノゾムさん?. @# P' S# j; Q9 z2 B% A
頭の中はパニック状態。) }4 h- k1 @/ R2 _
返す言葉が見つからない。3 y6 P6 q( y2 J
いっそのこと電話を切ってしまおうか…。% j- x6 G9 I( C: Q2 C$ z
電話を切ってしまおうとボタンに指を近づけた時ノゾムは再び話し始めた。
! W/ H4 W5 p# L( C! f: v『突然電話したら驚くよな~ごめん。アヤちゃんから番号教えてもらった。友達なって!』4 k9 Q2 C$ |2 M/ v0 I+ [% H! T! u
なるほど。
1 V' c* s& I0 Sアヤが勝手に教えたんだ。…って納得してる場合じゃなくて!!
) z0 a' m- t, ?- {5 V明日アヤへの軽い復讐を決意しながら冷静を装って答えた。
" Z$ j* I4 S8 J- _ ]# y『…で何か用??』1 \8 |0 ~) ]4 v" w) B
『だーかーらー俺と友達になってよ!ねっ。お願~い』
W+ W3 W7 B7 ^" ]5 i軽い…軽すぎる。軽い男は苦手。7 A4 M9 G: I2 h- q( E
『…いいよーじゃあね』2 Q9 k/ Q7 q2 E3 x: ^2 A1 M# s
仕方なく友達になることを承諾して電話を切った
1 U: `- w. o! n/ ], U6 eそうしないと電話を切ってくれないような気がしたから。
0 [5 E- {1 E5 [# n3 aノゾムの番号を登録… 一応しておくか。" ]& [! Y- V8 K
ジリリルリ
, m- {& K: L# z7 Q不快な目覚ましの音で目が覚め、今日もまたいつも通り学校へ向かう。 |
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