1#  Question 「何」はどんな時に「なに」と読み、どんな時に「なん」と読むのですか。 
2#  Question 「~人」はどんな時に「にん」と読み、どんな時に「じん」と読むのですか。 
3#  Question 「人々」「人たち」は、使い方に違いがありますか。 
4#  Question 「重さ」と「重み」はどう違いますか 
5#  Question 「鉛筆があります」と「鉛筆はあります」はどう違いますか。 
6#  Question 受身文の動作主はどんな場合に「に」「から」「によって」「で」で表しますか。 
7#  Question 「まだ見ていません」と「見ませんでした」と「まだ見ません」は、どう違いますか。 
8#  Question 「―んです」はいつ使いますか。 
9#  Question 「そして」と「それから」は同じですか。 
10#  Question 「~の隣」と「~の横」はどう違いますか。 
11#  Question 「多い友達が遊びに来ました」は間違っていますか。 
12#  Question 「雨が降り始める」と「雨が降り出す」はどう違いますか。 
 
 
Question 「何」はどんな時に「なに」と読み、どんな時に「なん」と読むのですか。 
 
「何」の読み方については次の場合が考えられます。 
A 「何~」の形で用いられる時。 
B 単独で用いられる時。 
C 「~何」の形で用いられる時。 
(このうちCは例がないようですから除きます。) 
 
A 「何~」の形で用いられる時 
Aの場合の読み方は「なに」「なん」のいずれもあります。 
(1)「何」を「なに」と読ませる場合は、「何」が次の語「~」の内容、様婴洹⒚挨騿枻Δ猡韦扦ⅳ霑rです。その例としては、次のようなものがあります。 
1 何新聞(なにしんぶん) 
2 何事(なにごと) 
3 何者(なにもの) 
4 何係(なにがかり) 
5 何航空(なにこうくう) 
 
(2)これに対し「何」を「なん」と読む場合は、「何」が次の語「~」に来る語の数量を意味しています。例えば、次の6~10等が挙げられます。 
6 何時(なんじ) 
7 何円(なんえん) 
8 何枚(なんまい) 
9 何冊(なんさつ) 
10 何個(なんこ) 
 
以上(1)(2)の「何」は語そのものからそれぞれの読み方を知ることができます。 
(3)ところが語によっては「なん」「なに」2つの読み方があり、語それだけからはどちらの読み方か分からないものがあります。次を見てください。 
11 何人(なにじん/なんにん) 
12 何色(なにいろ/なんしょく) 
13 何語(なにご/なんご) 
 
上の⑪~⑬の例でも前述の(1)(2)の読み方規則、つまり名前、内容なのか数量なのかということが選択の基準であることを確認してください。 
ここで問題となるのは、(3)のような場合、どちらで読むかを決める要素は何かということです。これは前後の関係、即ち文の中で判断されます。次の⑭の「何人」の読み方は迷うことがありません。 
 
14  a A:学生は何人いますか。 
     B:15人です。 
   b A:あそこに背の高い人がいますね。あの人は何人ですか。 
     B:さあ、日本人ではないかと思いますが。 
 
これまでのことをまとめますと、「なに」「なん」との読み分けは合成語の場合、次の特徴があります。 
1) 意味の違い、即ち内容・名前を意味するか、数量を示すかによる。 
2) 語だけから読み方が分かる場合と、文の中で分かる場合がある。 
 
B単独で用いられる時 
 それではBについて考えましょう。「何」が単独で用いられる、つまり助詞がすぐ続く時は助詞によって「なん」「なに」かが選択できます。 
 
(1)「が」「を」「から」「まで」「も」「は」が続く時は「なに」と読みます。 
15 あそこに何がありますか。 
16 お昼に何が食べたいですか。 
17 何をお飲みになりますか。 
18 何から何までやっていただいて、どうもありがとうございました。 
19 何もございませんが、どうぞごゆっくり。 
20 何はなくとも……。 
 
(2)「の」の前では「なん」と読みます。 
21今日は何の話ですか。 
22 突然の話なので何の準備もしていませんでした。 
 
(3)「で」の前の「何」は意味により読み分けています。 
23 A:大阪へは何で行くんですか。 
   B:飛行機です。 
24 A:こんなところへ何で行くんですか。 
   B:仕方がありません。上司の命令ですから。 
上の○23のように、「何」が「乗り物」の意味の時は「なに」「なん」のいずれでも読めます。しかし、○24のように、「何」が原因・理由を示す時は「なん」としか読みません。 
 
(4)「か」「に」の前の「何」は「なに」「なん」どちらも使っています。しかし、「なに」の方が落ち着いた印象を与えることもあります。 
25 なにか/[なんか]変に思われます。 
26 お母さん、何かない(?) 
27 晩ご飯、何にする(?) 
 
(5)「と」が続く場合は次の例があります。 
1)「と」のみが続く場合は「なに」「なん」いずれもあります。 
28 実験には なに/なんと 何が必要ですか。 
29 暗闇で なに/なんと ぶつかったのですか。 
2)「何という」は「なんという」と読む。 
30あれは なに╳/なんという 花ですか。 
31あちらの方のお名前は なに╳/なんといいましたかしら。 
 
[ 本帖最后由 優香 于 2008-2-2 23:04 编辑 ] |