|
演歌(えんか)とは、日本の大懈柚|のうち、日本人独特の感覚や情念にもとづく娯楽的な歌曲の分類である。歌手独自の歌唱法や歌詞により、同じ音韻の艶歌・怨歌の字を当てることもある。
特徴
演歌が用いる音階の多くは日本古来の民謡等で歌われてきた5音階が用いられることが多い。西洋音楽の7音階を5音階にするために第4音と第7音を外し、第7音を第5音にすることから、4と7を抜くヨナ抜き音階と呼ばれる音階法を採ることが多い。この音階法は古賀正男、後の古賀政男(1904年明治37年11月18日 - 1978年昭和53年7月25日)による古賀メロディとして定着し、以降演歌独特の音階となる。
歌唱法の特徴としては、小節(こぶし)と呼ばれる独特の歌唱法が多用される。
演歌歌手(とくに女性)は、日本的なイメージを大切にするため、歌唱時の衣装に和服を着用することが多い。
歴史
もともとは政治を風刺する歌で、演説に関する取締りが厳しくなった19世紀末に、演説の代わりに歌を歌うようになったのがこの名称のはじまりといわれる。これ以前にも政治を風刺する歌はあったが、これ以後、演歌という名称が定着する。しかしながら時代を経るにつれて定義は変遷し、政治的な内容を含む歌を指して演歌と呼ぶことは無くなった。代わって抗議する歌を意味するプロテスタントソングと呼ばれるようになり、音楽ジャンル的にもフォークソングなどの形態をとることが多くなっている。
演歌という名称は、1970年代頃から、それまで全般的に流行歌や歌謡曲と呼ばれていた大懈柚|音楽のうち、ヨナ抜き音階や小節を用いたものを指すようになってきた。欧米のポピュラー音楽の影響を強く受けたニューミュージックやJ-POPといった音楽が盛んになるにつれて、この傾向は強まり、独特の発展を遂げている。 |
|