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[其他翻译] 日中对照 畅销悬疑小说《告白》连载 二

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发表于 2011-2-21 08:16:34 | 显示全部楼层 |阅读模式
今天开始连载《告白》的第二章。

第一章是中学教师森口悠子在散学典礼上对本班学生们的告白。开门见山地宣布了杀害自己女儿的凶手并开始实行报复计划。到底事件如何发展呢?

第二章换了一个告白者。由班上一名女生来叙述新学期后班里事态的发展。通过不同人的视角描述一个事件也是本书的一大特色。

好,下面连载继续开始。
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 楼主| 发表于 2011-2-21 08:18:38 | 显示全部楼层
第二章        殉教者

   ほんの数ヶ月前には、毎日顔を合わせていたことが信じられないくらい、悠子先生の連絡先を捜すのは困難なことでした。大切な人の命を奪った少年二人を、先生は法に委ねることなく、自らの手で裁き、そのまま、私たちの前から姿を消してしまいましたね。私はそんな先生を、少し無責任だと思っています。自らの手で裁くという選択をしたのなら、ちゃんと責任を持って、その後、少年二人がどうなったのかも、見届けるべきではなかったのでしょうか。

   裁きのあとの出来事を、先生は知らなければならない。そう思って、長い手紙を書いてみたものの、それをどうすれば先生に読んでもらえるのか……。いろいろと考え、苦肉の策だとは思いながらも、この手紙を、先生が休憩時間によく職員室で読んでいた、文芸誌の新人賞に応募することにしました。近頃は十代の受賞者もたくさんいるので、可能性がないわけでもないと思ったのです。

   ただ、気掛かりなのは、その文芸誌には『世直しやんちゃ先生』のコラムが毎月連載されていたのですが、四月号でおわってしまったことです。もしも受賞して、この手紙が掲載されたとしても、先生に読んでもらえるかどうかはわかりません。それでも、わずかな確率に望みをかけたいと思います。

   でも先生、私は決して、先生に助けを求めているのではありません。ただ一つ、どうしても訊ねたいことがあるのです。

   本題に入る前に、先生は空気を意識しますか?

   澱んでいる、澄んでいる、滞っている、流れている……。空気はその場にいる人たちのオーラの集合体だと思います。それを毎日、息苦しいほど意識してしまうのは、私が上手く集合体になじめていないからでしょうか。とにかく、春だというのに、B組の教室内に漂っていた空気は一言で表すのなら……。

   異様でした。
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 楼主| 发表于 2011-2-21 08:22:12 | 显示全部楼层
第二章  殉教者


       悠子老师下落不明。难以相信不过几个月前我们还每天都见面。老师没有把夺去宝贝女儿的两个少年交由法律制裁而自己下手,然后就从我们面前消失了。我觉得老师这样有点不负责任。要是决定自己制裁的话,总要看那个少年最后到底怎样了吧!
       老师应该要知道制裁之后发生的事。我这么想着写了好长的信,要怎样才能让老师看到呢……想来想去想出一个苦肉计,决定把这封信投给以前老师在休息时间常在办公室看的文艺杂志新人奖征稿活动。近年来有很多十几岁的得奖者,所以我想也不是没有可能啦。
       看是我有点担心。这本文艺杂志上“劝世鲜师”的连载专栏四月号就结束了。要是这封信得奖刊登了,老师不知道会不会看到。就算这样我想有一点机率也好。
       但是老师,我绝对不是要跟你求救。我只是有一件事无论如何都想问老师而已。

       进入正题之前,老师有没有注意到班上的气氛?
       凝重、清新、停滞、流通……我认为气氛是在场所有人氛围的综合。而我每天都非常敏锐地感受到气都喘不过来的地步,大概是因为我没法好好地跟大家打成一片吧。总而言之虽然是春天,但我们二班教室里的气氛一言以蔽之就是……
       诡异。
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 楼主| 发表于 2011-2-21 08:53:31 | 显示全部楼层
这段的翻译前半部分还可以,但后面说到空气的部分就有问题了。

本題に入る前に、先生は空気を意識しますか
进入正题之前,老师有没有注意到班上的气氛?

老师已经不在班上了,怎么能注意到班上的气氛呢?空气这个词虽然有时有气氛的意思,但这里其实也就是空气的本意而已。这里学生问的只是一个纯粹的问题:

”老师,你会意识到空气的存在吗?”

而后面那句 我每天都非常敏锐地感受到气都喘不过来的地步 应该翻为

”我每天都强烈地意识到空气的存在,以至气都喘不过来。”
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 楼主| 发表于 2011-2-22 07:48:48 | 显示全部楼层
本帖最后由 reiuka2 于 2011-2-22 07:50 编辑

   先生が直くんと修哉くんを裁いた終業式の日、それが、学校で直くんを見た最後の日でした。新学期最初の日、二年B組の教室には、直くんの姿だけがありませんでした。直くんだけです。修哉くんは来ていました。私を含め、みんな、直くんがいないことよりも、修哉くんがいることに驚いていました。誰も、修哉くんに話しかけようとはしません。けれど、みんな遠巻きに眺めては、何かひそひそとささやき合っていました。

   修哉くんはみんなの反応などまったく気にならない様子で、出席番号順に並べられた自分の席に座り、ブックカバーのかけられた文庫本を読んでいました。強がった態度を取っているのではなく、彼は一年生の時から毎朝そうしていました。何もかわっていない、かえってそれが、みんなの目には不気味に映ったのだと思います。

   天気もよく、窓も全開でしたが、教室内には澱んだ空気が立ち込めていました。そんな空気のなか、始業のチャイムが鳴り、新しい担任が入って来ました。新しい担任の若い男の先生は、勢いよく黒板に名前を書きました。

   ――僕は学生時代から『ウェルテル』と呼ばれてるから、みんなもそう呼んでくれ。

   そんなことをいきなり言われても困るだけですが、ここでは、ウェルテルと呼ぶことにします。

   ――だからといって悩んでるわけじゃないぞー。

   そう言われても、笑う子なんて誰一人いません。

   ――おいおい、本くらい読んでくれよ。

   ウェルテルは大袈裟に嘆くようなポーズをとって、そう言いました。名前が良輝だからウェルテルなのだろうし、『若きウェルテルの悩み』にかけてそう言ってるのもわかります。おいおい、そっちこそ空気くらい読んでくれよ、そんな気分でした。

   ――おっと、忘れるところだった。直樹は風邪で欠席……と、他に誰か休みはいるか?

   ウェルテルは初日の出欠確認だというのに、馴れ馴れしく下の名前で点呼をとると、早速、自己紹介を始めました。

   ――中学生の頃の僕は、決してまじめとは言えない生徒だった。親に隠れて煙草を吸ったり、嫌いな先生の車にいたずらしたり……。でも、二年生の担任の先生が僕を変えてくれた。誰かに何か起これば、授業をそっちのけで、真剣に話し合ってくれた。僕のためにも、英語の時間を五時間は使ってくれたかもしれないな……、ハハッ。

   多分、ほとんど誰もウェルテルの自己紹介なんか聞いていなかったと思います。直樹は風邪で欠席、の方が気になっていたはずです。

   そんなの嘘だとわかっていましたが、私は、とりあえず直くんがまだこの学校に在籍していることにホットしました。修哉くんの方をちらちらと見ている子もいました。修哉くんは優等生っぽく先生の方を向いていたけれど、先生の話を聞いているふうではありませんでした。それでもウェルテルは、意気揚々と続けます。

   ――僕はこの春新採用されたばかりなので、このB組は記念すべき第一号のクラスです。みんなに対して先入観を持たないように、一年生の時の担任の先生が書いた調査書は、あえて読まないことにしています。だから、みんな、まっさらな気持ちで僕にぶつかってきてほしい。何か困ったことがあったら、先生ではなく兄貴に相談するような気持ちで、何でも気軽に言ってくれ。

    ウェルテルの次は、兄貴です。みんな、みんな、と連呼しながら、自分の理想を熱く語るウェルテルは、最後に、新品の黄色いチョークで黒板いっぱいにこう書いて、始業式前のロングホームルームを終えました。

   ONE FOR ALL! ALL FOR ONE!

   悠子先生が私たち一人一人のことをどんなふうに思っていたのかはわかりません。ましてや、直くんや修哉くんの調査書にどんなことを書いていたのか想像もつきません。でも、もしもウェルテルが、きちんと調査書を読んでいれば、あんなことは起こらなかったと思うのです。
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 楼主| 发表于 2011-2-22 07:55:00 | 显示全部楼层
        老师制裁了小直跟修哉是上学期最后一天,那也是小直最后一次到学校来。新学期开始,二年二班教室里就看不到小直的踪影了。只有小直没来,修哉还是来上学。包括我在内,大家对修哉来上学比对小直没来还感到惊讶。没有人跟修哉说话。大家都保持距离观望,一面窃窃私语。
       修哉对大家的反应似乎完全不在乎,按照学号到自己的座位上坐下,拿出包着书套的小说开始看。这不是在逞强,他从一年级的时候就每天早上都这样。一切都没有改变。我想这在大家眼中看来反而令人毛骨悚然。
       天气很好,教室窗户都开着,但气氛却很凝重。上课铃在沉重的空气中响了,新的导师走进教室。年轻的男老师意气风发地在黑板上写了自己的名字。
       ——从学生时代开始人家就叫我“维特”,你们也这样叫我吧。
       突然这么说教人不知如何是好,但这里我们就叫他维特吧。
       ——话虽如此我可没有烦恼喔。
       听到这句话没有任何人发笑。
       ——喂,你们也看看书啊。
       维特夸张地摆出叹气的样子这么说。他的名字叫做良辉所以昵称维特(* 这是日文谐音的转换游戏,良辉<yoshiteru>维特的日文为ウェルテル<weruteru>,“良”意为“好”<well>。),被套上“少年维特的烦恼”也可以理解。但是喂,拜托你也看看班上的气氛啊。我的感觉是这样。
       ——喔,差点忘记了。直树感冒请假……还有其他人缺席吗?
       维特确认开学第一天的出席状况,亲热地直呼同学的名字,然后立刻开始自我介绍。
       我中学的时候绝对不是认真的学生。背着爸妈抽烟、讨厌某个老师就乱整人家的车子……但是二年级的时候班导师改变了我。只要有谁有事情,就放下正课诚恳地跟我们谈。为了我也花了有五堂英文课吧……哈哈。
       老实说八成没人在听维特自我介绍。大家在意的是直树感冒请假的事。
       我知道那当然是假的,但至少小直还没转学让我松了一口气。不少人偷瞟修哉。修哉虽然做出好学生的样子面向老师,但看起来并没在听老师说的话。即便如此维特还是兴致勃勃地说个没完。
       ——我今年春天刚刚被学校聘用,二班是我带的第一个班级,很值得纪念的。我不想对大家有先入为主的成见,所以你们一年级的导师写的品行行为报告我没看。大家可以坦然面对我。有什么困扰都可以来找我,不要把我当老师,当大哥好了。
       先是维特,现在又是大哥。大家、大家叫个不停。开学典礼前漫长的班会最后,热血沸腾阐述自己理想的维特,用新的黄色粉笔在黑板上写了满满的大字:

       ONE FOR ALL! ALL FOR ONE!

       我不知道悠子老师是怎么看我们每一个人的,更何况还写了小直跟修哉的品行报告更是难以想象。但要是维特好好看了报告的话,我想就不会发生那样的事了。
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 楼主| 发表于 2011-2-22 08:27:12 | 显示全部楼层
老实说这段的翻译还真不错,特别是对良辉和维特的关系解释得很清楚。这里只提两个小问题。

1 ウェルテルは初日の出欠確認だというのに、馴れ馴れしく下の名前で点呼をとると、早速、自己紹介を始めました。
维特确认开学第一天的出席状况,亲热地直呼同学的名字,然后立刻开始自我介绍。

译文没有将”のに”的转折意思翻译出来,但显然是必须要翻的。
”尽管维特是第一天确认学生的出席状况,但他却亲热地直呼同学的名字,然后立刻开始自我介绍。”

2 悠子先生が私たち一人一人のことをどんなふうに思っていたのかはわかりません。ましてや、直くんや修哉くんの調査書にどんなことを書いていたのか想像もつきません。
我不知道悠子老师是怎么看我们每一个人的,更何况还写了小直跟修哉的品行报告更是难以想象。

”まして”是表示程度更高的意思,这里翻译成”更何况”感觉不通顺。
”我不知道悠子老师是怎么看我们每一个人的,而小直跟修哉的品行报告上写了什么东西更是难以想象。”

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 楼主| 发表于 2011-2-23 07:57:47 | 显示全部楼层
   ゴールデンウィークが終わり、五月半ばを迎えまでは、教室内は比較的落ち着いていました。相変わらず、直くんは一日も学校に来ていませんでしたし、修哉くんはみんなから避けられていました。

   でも、みんな避けることに慣れたのか(おかしな言い方ですね)修哉くんに対する嫌悪感をあらわすにすることなく、自然に、まるでそこに修哉くんが存在していないかのように、上手に避けるようになっていました。澱んだ空気も定着すると、それが当たり前になり、さほど息苦しさを感じなくなっていました。

   ある晩、教育をテーマにしたテレビ番組が放送されていました。

   その中で、どこかの中学校が「朝のショートホ―ムルームで十分間、全員で読書をする時間を設けている」と紹介されていました。読書には、感受性を豊かにするだけではなく、集中力を高め、学習能力を上げる効果があるそうです。私はそれを見ながら、修哉くんのことを思い出しました。
   翌日、教室の後ろに学級文庫が作られました。ウェルテルが自宅から、カラーボックスと本を持ってきたのです。

   ――僕のお下がりで申し訳ないけど、みんな、本を読んで心豊かな生活を送ろう!

   単純ですが、悪い提案ではなかったと思います。ただ、並べられた本を見て、愕然としました。見た目は悪くないウェルテルに、好意的な態度を取り始めていた志保ちゃんたちのグループも、さすがにこのときばかりは、ドン引きしていました。三段あるカラーボックスの一番上の段は、すべて『世直しやんちゃ先生』が書いた本だったのですから。

   ウェルテルは、せっかく作った学級文庫への反応が薄いことに不満を感じたのでしょうか。自分が担当する数学の授業中、練習問題を解いている私たちの後ろで、いきなり本を一冊取り出し、声を上げて読み始めました。

   ――俺は宗教なんてまったく興味なかったけど、世界中を放浪するうちに、いつしか、聖書を持ち歩くようになった。その中の一節、マタイの書・第十八章にこんなことが書かれている。

   『ある人が百匹の羊を持つようになり、そのうちの一匹が迷い出るなら、その人は九十九匹を山に残し、迷い出ているものを捜しに出かけないでしょうか。そして、うまくそれを見つけるなら、あなた方にはっきり言いますが、その人は迷い出なかった九十九匹のこと以上にその羊のことを歓ぶのです』……俺は、ここに、真の教育の姿を見た。

   そこまで読むとウェルテルは、本を閉じ、おもむろにこんなことを言い出しました。

   ――今日は、数学の授業を変更して、学級会を開こう。直樹のことを、みんなで考えないか。
迷える一匹の子羊が、直くんと重なったのでしょうか。練習問題の答え合わせもせず、ウェルテルは私たちに教科書を片付けよう指示しました。直くんの欠席理由は、最初の一週間は風邪でしたが、その後、体調不良に変わっていました。

   ウェルテルは言いました。

   ――今まで、僕は、直樹は体調不良で休んでいるとみんなに嘘をついていた。でも、直樹はずる休みをしているわけじゃない。直樹は学校に来たいという意志はあるけれど、心の病がそれを邪魔しているんだ。

   意志と心は同じ場所にありそうですが、それがウェルテルの勝手な解釈なのか、直くんのお母さんがそう言っているのかは、わかりませんでした。

   ――今まで隠していてすまない。
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 楼主| 发表于 2011-2-23 08:01:10 | 显示全部楼层
       黄金周结束进入五月半,教室里的气氛比较安定了。小直还是没来学校,大家也都避着修哉。
       然而大家可能是习惯了避着修哉(这种讲法很奇怪吧),并没表现出对他的厌恶,而是仿佛他根本不存在一样自然地躲着他。凝重的空气也沉稳下来,变得理所当然,也就没那么令人喘不过气来了。
       有天晚上电视播了一个以教育为主题的节目。
       节目里介绍了某处的中学“利用早晨小班会短短十分钟,全班一起阅读。”阅读不只可以丰富感性,还能提高集中力,增进学习能力。我一面看着电视一面想起了修哉。
       第二天教室后方就设置了班级图书馆。是维特从自己家带来组合柜跟书做的。
       ——不好意思这是我的旧货,大家一起读书丰富心灵生活吧!
       虽然他很单细胞,但我觉得这个主意不错。只不过看到排排站的书我都呆掉了。连对长得不赖的维特开始有好感的志保她们也都退避三舍。三层的组合柜最上层全部都是“劝世鲜师”的著作。
       维特看见大家对他费力做的班级图书馆反应冷淡不知是否有些不满。我们在他担任的数学课堂上做习题,他走到教室后面,拿下一本书突然开始大声朗诵。
       ——我对宗教毫无兴趣,但是在浪迹天涯的时候,不知从什么时候开始随身带着圣经。马太福音第十八章里有这么一段:“一个人若有一百只羊,一只走迷了路,你们的意思如何?他岂不撇下这九十九只羊,往山里去找那只迷路的羊吗?若是找找了,我实在告诉你们,他为这一只羊欢喜,比为那没有迷路的九十九只欢喜还大呢!”……我在这里看见了教育的真谛。
       维特念到这里合上书,慢慢地开口。
       ——今天我们不上数学课了,改开班会。大家一起讨论直树的事吧。
       他大概觉得直树是迷途的羔羊吧。维特连习题答案也不对,就教我们把课本收起来。小直不来上学的理由开学第一个星期是感冒,之后就变成身体不好。
       维特这么说了。
       ——在此之前我都骗大家说直树是因为身体不好所以请假。但直树并不是装病逃学。直树虽然有想来上学的意志,但是他心里有病让他来不了。
       意志跟心似乎是在同一个地方吧。这是维特自己的解释还是直树的妈妈说的就不得而知了。
       ——一直瞒着大甲镇对不起。
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 楼主| 发表于 2011-2-23 08:41:15 | 显示全部楼层
这段的翻译也中规中矩,只有一个地方的翻译觉得有点怪。

見た目は悪くないウェルテルに、好意的な態度を取り始めていた志保ちゃんたちのグループも、さすがにこのときばかりは、ドン引きしていました。
连对长得不赖的维特开始有好感的志保她们也都退避三舍。

这段后半部分就只翻成一个成语退避三舍,不是不行,但在这里显然没把原话的意思表达清楚。另外,志保看名字应该是男孩子吧。

”连对长得不赖的维特开始有好感的志保他们一伙,此时此刻对他的好感也消失得无影无踪。”

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 楼主| 发表于 2011-2-24 08:04:06 | 显示全部楼层
本帖最后由 reiuka2 于 2011-2-24 08:13 编辑

   そんなことを言っているウェルテルが少し気の毒でした。直くんは確かに心の病かもしれません。でも、直くんがそうなった理由を知らないのは、このクラスの中では、ウェルテルだけです。あの日、悠子先生が告白した事件の真相をB組以外の人にしゃべった子は誰もいないはずです。先生が教室を出ていき、解散した直後、全員のケータイにこんなメールが届きました。

   B組内での告白を外にもらしたヤツは少年Cとみなす。

   連絡網のため、クラス全員のアドレスを登録していましたが、誰のアドレスなのかわかりませんでした。

   ウェルテルは、こんな提案をしました。

   ――直樹が学校に来やすい環境をみんなで作ってあげよう。

   それには、みんな黙ったままでした。ウェルテルのくだらないギャグにつっこみを入れてあげるようになった健太くんでさえ、下を向いて黙っていました。ウェルテルは、その様子を、みんなが真剣に考えていると受け取ったのか、満足そうな顔をして、いくつかの案を出して始めました。もしかすると、最初から、生徒に意見を求める気んなんてなかったのかもしれない。

   ――直樹の家に、みんなで授業のノートのコピーを届けよう。

   あからさまにイヤそうな「えー」という声が、数ヶ所から上がりました。

   ――どうしてそんな態度を取るんだ?亮治。

   ウェルテルは一番大きい声を出した亮治くんに訊ねました。亮治くんは、しまったという顔をして俯くと、「家が反対方向だから……」と、とっさにしては上手い言い訳をしました。

   ――じゃあ、みんなでノートのコピーを交代でとって、週に一度、僕と美月で直樹の家に届ける、っていうことにしないか。

   なぜ私なのか?それは、今年も私が委員長だから(ちなみに副委員長は祐介くんです)、そして、私の家が直くんの家の近所だからです。私はイヤそうなぶりも見せず、それを引き受けたのに、ウェルテルは私にこんなことを言いました。

   ――美月は、僕に何か遠慮してるのかな?

   何でそんなことを訊かれるのかわかりませんでした。

   ――美月には、何かニックネームはないのか?

   どうやら、ウェルテルは私が彼のことをウェルテルと呼んでいないことが不満だったようです。だからといって、私以外の全員がウェルテルと呼んでいるわけではありません。私はみんなから普通に「美月」と下の名前で呼ばれていたので、特にない、と答えました。そのとき、綾香が「ミヅホ!」と大きな声で言いました。確かに、私は小学校低学年の頃、ほぼ全員の同級生から呼ばれていました。

   ――かわいい呼び方じゃないか!よし、今日から僕は、美月のことをミヅホと呼ぶぞ。他のみんなもそう呼ばないか?せっかく、縁あって出会ったクラスメートなんだ。こうやって、みんながそれぞれ持っている心の壁を取り除いて行こう!

   ウェルテルの熱い呼びかけにより、私はその日から再び、ミヅホと呼ばれるようになりました。
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 楼主| 发表于 2011-2-24 08:07:09 | 显示全部楼层
       我觉得维特这样道歉有点可怜。小直或许的确心里有病,但是不知道他之所以这样的原因只有维特一个人。那天悠子老师告白的事件真相,没有任何人传出二班之外。老师离开教室以后,全班的手机都接到同样的简讯邮件。

       把二班里的告白传出去的家伙就是少年C。
   
       为了联络方便,班上所有人的邮箱地址都互相登录,但这是谁发的却不知道。
       维特提出一个建议。
       ——我们来创造让直树想上学的环境吧。
       大家都默不作声。连平常附和维特无聊笑话的健太都低着头不语。维特好像以为大家是在认真地考虑他说的话,满意地开始说了好几个方法。搞不好他本来就没打算征求大家的意见。
       ——大家把上课的笔记送到直树家吧。
       教室里明显不情愿的“ㄟ——”声此起彼落。
       ——亮治,你为什么这种态度呢?
      维特问声音最大的亮治。亮治露出“糟了”的表情,低头顺口说出了个好借口:“因为我家在反方向……”
       ——这样大家轮流影印笔记,我跟美月每星期送到直树家一次好了。
       为什么是我?因为今年我是班长(顺便一提副班长是祐介),而且我家离直树家很近。我忍住没露出不情愿的表情也没反对,维特却对我说:
       ——美月是不是在跟我客气?
       我根本不知道他在问什么。
       ——美月没有绰号吗?
       看来维特是不满意我不叫他维特。虽然如此也不是除了我之外全班每个人都叫他维特啊。大家都叫我美月,所以我就说没有。就在这时候绫香大声说:“美蛋!”的确我小学低年级的时候几乎全班同学都这样叫我。
       ——这不是很可爱的绰号吗!很好,从今天开始我也叫美月“美蛋”了。其他人也叫好吗?能当同学是缘分啊。大家就这样打破彼此之间的隔阂吧!
     拜维特热心地呼吁之赐,我从那天开始再度被人叫美蛋了。
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 楼主| 发表于 2011-2-24 08:37:55 | 显示全部楼层
还是一些小问题。

1 あの日、悠子先生が告白した事件の真相をB組以外の人にしゃべった子は誰もいないはずです。
那天悠子老师告白的事件真相,没有任何人传出二班之外。

这个”はず”没有翻译。这个推测的意思还是不能省略的。
”那天悠子老师告白的事件真相,应该没有任何人传出二班之外。”

2 先生が教室を出ていき、解散した直後、全員のケータイにこんなメールが届きました。
老师离开教室以后,全班的手机都接到同样的简讯邮件。

中间一句又没翻译。”老师离开教室,班会解散后,全班的手机立即都接到了同样的简讯邮件。”

3 私はイヤそうなぶりも見せず、それを引き受けたのに、ウェルテルは私にこんなことを言いました。
忍住没露出不情愿的表情也没反对,维特却对我说:

不知道为什么要加这个”忍住”这个词,原句似乎并没有这个意思。
”我完全没露出不情愿的表情就欣然接受了,然而维特却对我说:”





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 楼主| 发表于 2011-2-25 08:03:42 | 显示全部楼层
   初めて直くんの家にノートを届けたのは、五月の第三金曜日でした。小学校低学年の頃、私はよく、直くんの下のお姉さんに遊んでもらっていたので、何度か家にも上がったことがありました。

   ウェルテルと私を迎えてくれたのは、直くんのお母さんでした。

   久しぶりにあったお母さんは、いつもと変わらず、きちんとお化粧をし、綺麗な服を着ていました。

   おやつは、直くんの大好物のホットケーキよ。タマネギを切って泣いていたのに、直くんが、お母さん泣かないで、って一番お気に入りのハンカチを持ってきてくれたの。直くんは、書道コンクールで三等賞をもらったのよ。
  
   直くんは、直くんは……。お姉さんと遊んでいて、その場に直くんはいないのに、お母さんはいつも直くんの話ばかりしていました。

   ノートを届けたらすぐに帰ると思っていたのに、私たちは居間に通されました。少し抵抗がありましたが、ウェルテルは初めからそのつもりだったようです。

   居間で直くんも一緒に、トランプやオセロをして遊んだこともありました。直くんの部屋は、二階のちょうど居間の真上にあたるところにあるので、お姉さんはいつも天井に向かって「直くんトランプ持ってきて」などと声をかけていました。お姉さんは、東京大学に行っています。私は天井を見上げましたが、直くんがそこにいるのかどうかはわかりませんでした。直くんのお母さんは、私たちに紅茶を出してくれると、ウェルテルに向かって言いました。

   ――直樹が「心の病」になってしまったのは、去年の担任のせいなんです。教師が全員、先生のような熱意のある方でしたら、あの子もこんなことにはならずにすんだのに……。

   お母さんを見ていると、直くんが終業式の日に受けた復讐のことを、お母さんに話していないことがわかりました。話していれば、とてもじゃないけど、こんあに落ち着いた様子で、愚痴をこぼせるはずありません。

   お母さんに言っていないということは、直くんは一人で苦しんでいるということです。お母さんは、あの事件のことには触れないようにしながら、悠子先生を非難し続けていました。もしかすると、息子は事件にまきこまれてしまっただけ、くらいにしか思っていなかったのかもしれません。

   直くんが姿を見せる気配もなく、結局、私たちはお母さんの愚痴を聞きにきたようなものでした。しかし、お母さんに向かって大袈裟に相槌を打つウェルテルの顔は、どこか得意げでした。話の内容がどこまで頭に入ったのかは疑問ですが。

   ――お母さん、直樹くんのことは僕に任せてください。

   自信満々にウェルテルがそう言ったとき、少し物音がして、私はもう一度天井を見上げました。直くんは、全部聞いていたのだと思います。でも、翌日も、その翌日も、直くんは学校に来ませんでした。直くんが学校に来ないのが当たり前で、修哉くんがみんなから避けられるのが当たり前でした。でも、その頃が一番マシでした。
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 楼主| 发表于 2011-2-25 08:06:48 | 显示全部楼层
       第一次送笔记去直树家是五月第三个星期五。小学低年级的时候我常常跟直树的二姐一起玩,去过他家很多次。
       迎接我跟维特的是直树的妈妈。
       好久不见的伯母跟以前一样,梳妆打扮得好好的。
       小直喜欢吃松饼当点心。我切洋葱流眼泪,小直拿着我最喜欢的手帕来说,妈妈不要哭了。小直参加书法比赛得了第三名呢。
       小直、小直……我跟小直的二姐玩,他根本不在场,但伯母总是说小直的事。
       我以为把笔记送到就可以走了,但伯母却请我们进客厅。维特虽然有点迟疑,但似乎一开始就有这个打算。
       我也曾经在客厅跟小直玩扑克牌黑白棋之类的。小直的房间就在客厅正上方的二楼,二姐总是对着天井叫:“小直拿扑克牌来。”姐姐现在在东京上大学。我抬头望着天井上方,但是看不出小直在不在。伯母端出红茶,对维特说:
       ——小直会有心病都是去年的导师害的。要是所有老师都跟您一样热心,那孩子也不会变成这样了……
       看伯母的样子,小直应该没有把结业式那天受到的制裁告诉妈妈。要是知道的话,伯母应该没办法这么沉着地发牢骚。
       没有跟妈妈说,就表示小直自己一个人在苦恼。伯母一面避免谈起那次事件,一面继续责怪悠子老师。或许他以为儿子只是卷入意外事件也说不定。
       小直没有要出现的样子,结果我们像是专程来听伯母的怨言一样。但是煞有介事跟伯母应答的维特还挺得意的。至于话听进去多少倒是个疑问。
       ——伯母,直树的事就交给我吧。
       维特自信满满地这么说的时候,我听到一点声音,再度抬头望向天井。我想小直应该都听见了。但是第二天,接下来的那天,小直仍旧没有来上学。小直不来学校成了理所当然,大家避着修哉也是理所当然。但是那时候的情况还算是最好的。

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