|
荒木由美子さん - 1 -
, W& y4 u5 c9 u/ X/ s
: t/ T$ t& L2 m結婚直後、義母が入院
. C% }7 {/ s$ r3 V: ^) A
" P5 G3 b, A- q4 B2 O% `5 H6 j, w9 [3 C
◆介護、休みなしの20年
& h2 g$ H0 {, ?6 R" o+ o% h1 P X& P5 B
私の結婚生活は、そのまま夫であるタレントの湯原(本名・桜井)昌幸の母(吉(よし)のさん)の介護生活だったと言っても言い過ぎではありません。
% j4 `8 U/ }: ?8 q+ f% ]
" m- |% L: O8 F, f6 }* j9 E 私は1983年に芸能界を引退し、結婚しました。結婚式から2週間しかたたず、荷物も片づいていない時、義母が足が痛いと言いだし入院しました。糖尿病が原因で、血栓ができていたのです。
. M4 Z% z6 X! H, O! a! L3 a X4 x, d& R8 ]! A
病院の食事が食べられないというので、私は毎日、お弁当を持って病院通いしました。いったんは退院しましたが、その後も3か月に1度は入院をくり返しました。 ! T9 @7 q, m3 q
/ _) @; s2 A) {7 Z/ h4 s 結婚1年後に息子が生まれると、義母のお世話と、育児が同時並行で進みました。
1 d. h% O, }- z5 }) {) \, G |* E" v# h: B8 f
5歳になった息子が幼稚園に通いだしたころ、今度は義母にアルツハイマー病の症状が出てきて、いよいよ大変なことになりました。 3 V5 S# B0 }( j' ~
$ ^7 C, w- E# ]2 i, I# `) h 義母と私はいかなる縁だったのかと今でも不思議に思います。「由美ちゃん、由美ちゃん」と私を頼り続け、片時も離れない。私を独り占めしたいために、幼い孫にわけのわからないことを言う。 # k; V, C, _/ h; D4 p) W
" N3 U1 O& u# r: Q. A: @ アルツハイマーのためとわかっていても、義母の暴言や行動に家族は冷静ではいられません。私は自律神経失調症になり、手のふるえがとまらなくなった。夫が一瞬、義母の首に手をかけるというところまで追い詰められました。 0 ]! y$ f# e/ {& H7 u; `3 q! E
# g; e" T* D5 R: ^0 g0 f! p
ついに在宅介護はあきらめ、1995年から病院や老人保健施設にお願いしました。ここでも、1日でも「由美ちゃん」が来ないと大騒ぎになるので、私は毎日、面会です。 / _# `; ^# F# x1 V
" o& a, v+ o6 o" c, J4 `! L z8 S1 t
昨年1月に亡くなるまで、20年間の介護生活となりました。義母が亡くなってから何か月かは虚脱状態です。子どもも成人し、家庭人としての私の役目は終わりました。
! O) f% F) O9 V3 m& l8 i) E/ q1 s
私たち夫婦には最初から介護という現実だけがありました。対処するために夫婦で話し合いをしなければいけなかった。いやおうなしに信頼関係ができました。これからは夫婦で人生を楽しんでいこうと思っています。* H1 I" r; o0 s; ^! F
+ [6 w4 q/ @$ e) {5 G4 n
/ a( c, u, q3 q0 e3 Z
5 Z& F- o4 h1 |0 V1 t. x. I◇3 r1 g9 C5 w/ Z. q
4 M0 {3 R7 F b あらき・ゆみこ 本名・桜井由美子。1960年生まれ、佐賀県出身。1976年、第1回ホリプロ・タレントスカウトキャラバンで芸能界入り。今年4月、義母を介護した体験をつづった「覚悟の介護」(ぶんか社)を出版した。
/ T, ~7 j9 d" N' T
- }7 m! ?0 j5 h; Y+ c (2004年6月7日 読売新聞 無断転載禁止 |
|