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「かかあ天下」をもじった「かかあ電化」なる言葉が1955(昭和30)年ごろに流布したそうだ。一般家庭にも電化の波が広がり始めた時代、高度経済成長の曙である
据说模仿“鼻天下”(意为老婆当家)造出的“鼻电化”(天下与电化在日文中发音相同)一词在1955(昭和30)年广为流传。当时正是电气化浪潮开始普及到一般家庭的时代,是经济高度增长的曙光。
▼家庭の電化程度は次のようだったらしい。第7ランクは電灯だけ。第6はラジオがある。第5はトースター、電熱器。第4は扇風機に炊飯器。第3は電気洗濯機。第2は電気冷蔵庫。第1ランクの家にはテレビも電気掃除機もあった(『キーワードで読む戦後史』岩波書店)
当时的家庭电气化程度似乎如下:第7级是指只有电灯,第6级是指有收音机,第5级是指有电烤炉、电热器。第4级是指有电风扇、电饭煲。第3级是指有电动洗衣机。第2级是指有电冰箱。第1级是指家里既有电视机又有电动吸尘器(《透过关键字读懂战后史》岩波书店)。
▼いまや「第1ランク」でないお宅を探すのは難しい。さらにエアコン、電子レンジ、その他もろもろが居並ぶ。洗濯機でも冷蔵庫でも昔は頭に「電気」とつけた。いつしか消えたのは、電気が空気のような存在になった証しだろう
如今,已经难以找到电气化程度未达到[第1级]的家庭了。现今的家庭还备有空调、微波炉以及其他各种电器。以前,洗衣机、冰箱这些词汇的前面都要加个“电动”。不知何时,不再使用这个词了,这说明电成为了像空气一样普遍的存在。
▼冬は寒く夏は暑い。この道理に抗(あらが)う利器エアコンが、家庭用電力消費の約25%を占めるそうだ。夜は暗いという天則を破る照明は約16%。思えば私たちは、自然の摂理を相手に多大な電気を使っている。ありのままに少し立ち戻れば、結構な節電が実現しよう
冬冷夏热。对抗这一自然规律的利器—空调的用电量据说占到家庭用电的约25%。夜晚是黑暗的,打破这一规则的照明的用电量占到约16%。想来我们使用了大量的电来对抗自然法则。如果能稍许顺应自然法则,那么就能节约大量的电。
▼電力不足の夏を案じつつ、空調一辺倒で影の薄かった「消夏法」を思い巡らすのはどこか楽しくもある。打ち水、緑陰、川涼み……。「緑のカーテン」の種をまいて育ててみるのも面白い
担心夏季电力不足的同时,思忖因过度依赖空调而被冷落了的各种“消暑妙招”也是一种乐趣。洒水、树阴、江边纳凉……。试着洒下种子,种植一片“绿色窗帘”也颇为有趣。
▼どのみち温暖化の問題で、野放図な消費には赤ランプがついていたのだ。眉間(みけん)にシワより、目尻にシワで対処する方が、創意も工夫も湧くだろう。禍(わざわい)を転じて曙光(しょこう)となす知恵と意志が、私たちにはあるはずだ。
总之,温室化效应为毫无节制的消费亮起了红灯。比起愁眉苦脸,观察入微更能涌现创意和方法。我们应该具有将灾祸转化为曙光的智慧和意志。
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