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“瓦砾”之称恰当吗?
2011-5-10
今回の津波で海に引っぱり込まれた大量のがれきが東へと流れ、来年ハワイに、3年後には米国やカナダ、メキシコの太平洋岸にまで流れ着く。ハワイ大学がそう予測しているそうだ。その後は西に向かう海流に乗って、もう一度ハワイに到達するのだという。
据夏威夷大学预测,本次被海啸卷到大海中的大量瓦砾向东流动,将于明年流到夏威夷,3年后流到美国、加拿大、墨西哥等国家的太平洋沿岸。之后将顺着海流向西流动,再次到达夏威夷。
海が秘める力に改めて驚き、「海の生物や船の往来への影響が深刻になる」という警告に耳を傾けるのだが、一方で、がれきとは何か、考えてしまう。辞書によれば、瓦と小石のことであり、価値のないもののたとえである。しかし、どの一片も無価値ではなかった。3月11日までは――。
这则报道让我们再次为大海蕴藏的巨大力量而惊叹。我们在倾听“这些瓦砾将会对海洋生物和往来船只产生巨大影响”的警告的同时,也来思考一下瓦砾到底是什么东西。按词典的解释,这个词的意思是碎瓦片和小石头,用来比喻毫无价值的东西。然而,这些瓦砾每一片都不是没价值的东西。当然,是在3月11日之前。
がれきという言葉に抵抗を感じる、という被災者の声を何度か聞いた。あすで震災から2カ月、潮を浴びた自動車や鉄骨にはすっかり赤いさびが浮いている。それでも、相変わらず被災地で見られるのは、「生活」あるいは「人生」という名の袋の底が抜け、すべてぶちまけられてしまったかのような景色である。
好几次听到有受灾者说不喜欢瓦砾这个用词。明天就是大地震发生整两个月的日子,被海水浸泡过的汽车和铁架等上面已经长满了红锈。然而,在受灾地看到的,依然是一幅好比是一个名为“生活”或“人生”的袋子穿了底,里面的东西撒了一地的景象。
川端康成が「新文章読本」の中で、フランスの作家フロベールの箴言(しんげん)を引いている。「われわれの言おうとする事が、例え何であっても、それを現わすためには一つの言葉しかない」。地震や津波が砕いたあれこれを称して、がれきと呼ぶのがふさわしいのかどうか。たとえもう邪魔ものでしかなかったとしても。
川端康成在《新文章读本》一文中引用了法国作家福楼拜的一句名言:“我们想要说的东西,无论是什么,能准确表达出其意思的只有一个词。”我们把这些被地震或海啸弄得支离破碎的东西称作瓦砾是否合适呢?即使它们已经成为无用还碍事的东西。 |
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