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多灾多难的退休金
2012-3-30
米国の作家マーク・トウェインは晩年、大切な手紙はいつも2通書いたそうだ。1通には自分の考えを偽りなくしたためたが、それは書いた後で引き出しにしまうのが常だった。
据说美国作家马克•吐温晚年写重要的信件时总是写两封,其中一封是把自己的真实想法写下来,通常写完后就锁在抽屉里了。
もう1通は当たり障りのない表現で書いて、そちらを投函(とうかん)した。理由をこう説明したそうだ。「私にも養うべき家族はありますからね。本音ばかりは言っていられません」(『世界ウソ読本』文春文庫)。この人らしい処世術だが、似たような詐術もある。
另一封就用皆大欢喜的表达方式写出来,投到邮筒里。对此他所作出的解释是:“我也有要赡养的家人,所以不能光说真话。”(《世界谎话读本》文春文库)。这是为人处事的技术,不过,也有与其做法相似的骗术。
巨額の年金資産を雲散させたAIJ投資顧問事件。損失を正しく記した監査報告は引き出しにしまわれ、水増ししたウソの運用報告が顧客に送られていた。預かり金が底をついていく中、社長は7千万円もの年収で己(おのれ)を養っていたのだから呆(あき)れる。
近日,亏空巨额退休金的AIJ投资顾问事件被揭发。准确记录亏损数字的监察报告被锁在抽屉,而寄到顾客手中的却是经过粉饰的虚假资金运用报告。顾客交来的存款日渐亏空,社长却拿着7千万的年工资逍遥自在,这可真让人目瞪口呆。
「だますつもりはなかった」「バクチをした覚えはない」。国会の参考人質疑で語ったこの社長、かなり恥じない人と見た。「つもり」だの「覚え」だのとかわす弁を、虎の子を失った人は何と聞いただろう。
“我没打算欺骗顾客”、“我不认为我是要赌一把”。这位社长在国会证人质询会上的发言简直毫无廉耻。“打算”啊“认为”啊这些狡辩的字眼,在损失惨重的人耳朵听起来是怎样一种滋味?
もっとも、顧客だった年金基金の実態もお寒い。厚労省が全国で調べると、旧社会保険庁などの天下りの受け皿になっていて、資産の運用担当者の9割は経験のない「素人」とわかった。これでは危険をかぎ分ける鼻は詰まりがちだ。
原本,作为该公司前顾客的退休金基金的情况就相当不妙。据厚劳省在全国范围的调查显示,该基金会是原社会保险厅等机构官员退休后再就职的接收处,负责资产管理运用的人有9成是毫无经验的“外行”。这些人对判断资金是否危险的嗅觉自然是相当的迟钝。
国のにらみも利いていなかった。年金はいわば、老いて暖まるための暖炉だろう。そのために働けるうちにせっせとレンガを積んでいる。ただでさえ制度が揺らぐ中、悪いやつらに足蹴にされては炉の火は燃えない。
国家的监管也没发挥应有的作用。退休金就好比是上年纪后取暖用的暖炉。国民就是趁着能工作的年纪把暖炉的砖瓦一块块垒起来的。本来制度就摇晃不定,如果再加上坏家伙们用脚踢一踢,这炉子的火就烧不起来了。 |
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