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中国(ちゅうごく)の女子(じょし)大生(だいせい)の作文(さくぶん)である。離婚(りこん)した父(ちち)と平穏(へいおん)に暮(く)らしていたが、１５歳(さい)のとき、父(ちち)が日本人(にっぽんじん)女性(じょせい)と再婚(さいこん)した。
結婚式(けっこんしき)の日(ひ)には、シロという犬(いぬ)を連(つ)れて家(いえ)出(で)した。「母(はは)と言(い)いたくなければおばと呼(よ)んでもいい」と父(ちち)は言(い)ったが、冷(つめ)たく拒否(きょひ)した。
継母(ままはは)には自分(じぶん)の持(も)ち物(もの)やシロに触(ふ)れさせなかった。
音楽(おんがく)学院(がくいん)の入試(にゅうし)をひかえて大病(たいびょう)にかかり入院(にゅういん)した。継母(ままはは)は自分(じぶん)の血(ち)を輸血(ゆけつ)してくれた。意識(いしき)が回復(かいふく)し、疲(つか)れた笑顔(えがお)の彼女(かのじょ)を見(み)て心(こころ)が大(おお)きく動(うご)いた。音楽(おんがく)学院(がくいん)に行くとき、シロの世(せ)話(わ)を彼女(かのじょ)に託(たく)した。継母(ままはは)は涙(なみだ)を流(なが)した。冬休(ふゆやす)みに帰(かえ)ったら、お母(かあ)さんと呼(よ)ぼうと心(こころ)に決(き)めた。
冬休(ふゆやす)みに帰宅(きたく)しても「お母(かあ)さん」はいなかった。シロを連れて娘を迎(むか)えに出(で)たとき、急(きゅう)に走(はし)り出(だ)したシロを追(お)いかけ、車(くるま)にはねられて亡(な)くなった。残(のこ)された日記(にっき)には、その日(ひ)を楽(たの)しみにしていたことが書(か)かれていた。「お母さんの遺志(いし)を引(ひ)き継(つ)いで中日(ちゅうにち)のかけ橋(はし)になりますよ」と作文(さくぶん)は結(むす)ぶ。
大森和夫(おおもりかずお)・弘子(ひろこ)編著(へんちょ)『「中国(ちゅうごく)の大学生(だいがくせい)」発(はつ) 日本語(にほんご)メッセージ』（日本(にほん)僑報社(きょうほうしゃ)）に収(おさ)められた一篇(いっぺん)だ。中国(ちゅうごく)で日本語(にほんご)を学(まな)ぶことには、困難(こんなん)を伴(ともな)う。反日(はんにち)感情(かんじょう)がくすぶっている。「反日」を増幅(ぞうふく)する事件(じけん)のしばしば起(お)きる。しかし、現実(げんじつ)の日本人(にほんじん)や日本(にほん)文化(ぶんか)に接(せっ)することによって「反日(はんにち)」を克服(こくふく)していくさまを描(えが)く作文(さくぶん)が多(おお)い。先(さき)の女子(じょし)大生(だいせい)の物語(ものがたり)は，象徴的(しょうちょうてき)な例(れい)だ。
「中国(ちゅうごく)に親(した)しみを感(かん)じる日本人(にほんじん)が激減(げきげん)している」という調査(ちょうさ)結果(けっか)が先日(せんじつ)、報(ほう)じられた。作文集(さくぶんしゅう)を読(よ)みながら、草(くさ)の根(ね)の相互(そうご)交流(こうりゅう)がいかに大切(たいせつ)か、改(あらた)めて痛感(つうかん)する。 |
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发表于 2005-1-7 12:36:54
提升卡
变色卡
发表于 2005-1-7 13:32:19