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[其他翻译] 「ダンスダンスダンス」の翻訳(32)

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发表于 2016-4-16 21:30:34 | 显示全部楼层 |阅读模式
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僕のすぐ右手のテーブル席には十二か十三くらいの女の子がウォークマンのベッドフォンを耳にあてて、ストローで飲み物を飲んでいた。綺麗な子だった。長い髪が不自然なくらいまっすぐで、それがさらりと柔らかくテーブルの上に落ちかかり、まつげが長く、瞳はどことなく痛々しそうな透明さをたたえていた。彼女は指でテーブルをこつこつと叩いてリズムをとっていたが、その華奢な細い指先だけが他のものから受ける印象に比べて妙に子供っぽかった。別に彼女が大人びていたというのではない。でもその女の子の中にはなにかしら全てを上から見おろしているというような趣があった。悪意があるわけでもないし、攻撃的なわけでもない。ただ、何というか中立的に、見おろしているのだ。窓から夜景を見おろすみたいに。
でも実際には彼女は何も見ていなかった。まわりのことは全然目にも入らないようだった。彼女はブルージーンズに白いコンヴァースのスニーカーを履き、「GENESIS」というレタリングの入ったトレーナーシャツを着ていた。トレーナーは肘のあたりまでひっぱりあげられていた。彼女はこつこつとテーブルを叩きながら、ウォークマンのテーブに意識を集中させていた。時々、小さな唇がかすかな言葉の断片を形作った。
「レモンジュースです、あれは」と言い訳するように、バーテンダーが僕の前に来て言った。「あの子はあそこでお母さんが戻ってくるのを待ってるんです」
「うん」と僕は曖昧に返事をした。確かに考えてみれば、十二か十三の女の子が夜の十時にホテルのバーで一人ウォークマンを聴きながら飲み物を飲んでいるなんて、不思議な光景だった。でもバーテンダーにそう言われるまで、僕にはとくにそれが不自然だというふうには感じられなかった。僕はごく当たり前のものを見るように彼女を見ていたのだ。
僕はウォッカをおかわりし、バーテンダーと世間話をした。天気とか、景気とか、そういうとりとめのない話だ。それから僕は何気なくこの辺もかわったね、と言ってみた。バーテンダーは困ったように微笑んで、実は自分はこのホテルの前は東京のホテルで働いていたので、札幌のことは殆ど何も知らないのだ、と言った。そこで新しく客が入ってきたので、その会話も結局実りのないままに終わってしまった。
僕はウォッカ?ソーダを全部で四杯飲んだ。幾らでも飲めそうな気がしたが、きりがないので四杯でやめて、勘定書きにサインした。僕が立ち上がってカウンターを離れた時にも、その女の子はまだテーブル席でウォークマンを聴き続けていた。母親はまだ現れていなかったし、レモンジュースの氷はすっかり溶けてしまっていたけれど、彼女はそんなことは全然気にならないみたいだった。僕が立ち上がると、彼女はふと目を上げて僕を見た。そして二秒か三秒僕の顔を見てから、ほんの少しだけにっこりと微笑んだ。あるいはそれはただの唇の微かな震えだったかもしれない。でも僕には彼女が僕に向かって微笑みかけたように見えたのだ。それで――とても変な話なのだけれど――胸が一瞬震えた。僕は何となく自分が彼女に選ばれたような気がしたのだ。それはこれまで一度も経験したことのない奇妙な胸の震えだった。僕は自分の体が五センチか六センチ宙に浮かんでいるような気がした。
僕は混乱したままエレベーターに乗って十五階まで下り、部屋にもどった。どうしてそんなにどぎまぎするんだ?と僕は思った。十二かそこらの女の子に微笑みかけられたくらいで。娘と言ってもおかしくない歳なんだぜ、と僕は思った。

  在我紧右侧桌位上有一位约十二、三岁的女孩戴着随身听耳机,用吸管喝着饮料。很漂亮的女孩。长发很不自然地垂直下来,光滑柔软地垂落到桌子上,睫毛长,瞳孔非常可爱明亮。她用手指不停地敲着桌子跟随着节奏。和从其它方面所给的印象相比她那豪华纤细的指尖更表现出了孩子气。其它方面也没有表现出像个大人。从那个女孩身上表现出俯视的味道。没有什么恶意,也没有什么攻击。只是中立地俯视。就像从窗户俯视夜景那样。
  实际上她什么也没有看。周围的事情全没有进入到她的眼中。她穿着蓝色牛仔裤和白底运动鞋,上身穿着印有“GENESIS”艺术字的棉毛衫。把棉毛衫的袖子挽到了肘子附近。她不停地敲着桌子集中精力听着随身听磁带。时不时地小嘴唇弄出说话的形状。
  “是柠檬汁。她喝的那个,” 调酒师来到我的面前像道歉似地说。“那个女孩在那里等她的母亲回来。”
“嗯。”我暧昧地给以答复。是的,认真想一下地话,一个十二三岁的女孩在夜里十点钟的宾馆酒吧一个人听着随身听喝着饮料,真是不可思议。在调酒师给讲明之前我并没有感到那有什么不自然。我像是在看一个极普通的人那样在看着她。
我换上伏加特后和调酒师聊了起来。谈些有关天气、社会情况等无关紧要的话题。之后我满不在意地说:这周围变化还真不小呀。调酒师有点为难的样子笑道:实际上来这个宾馆之前我一直在东京的一个宾馆工作。这时来了一位新的客人,谈话在没有谈到什么结果的状态中结束了。
  我总共喝了四杯加苏打水的威士忌。总还想喝下去但不能无限,喝了四杯就停了,在结帳单上签了字。我站起来离开柜台时,那个女孩还在桌位上继续听着随身听。母亲还没有出现,柠檬汁中的冰已完全溶化,但她对那些好像全不在神。在我站起来的时候她无意地抬起头看着我。在看了我的脸两三秒钟后,给了一点点的微笑。或者那也只是嘴角的微微地颤动一下罢了。但是我所看到的则是她面对给我的一微笑。为此——虽然有点不正常——我的胸口震动了一下。总之我感觉到我被她选中了。那是至今连一次经验也没有的奇妙的胸口震动。我自己的身体向宇宙漂浮了五六厘米。
  我在混乱之中乘电梯到十五层,回到房间。为什么会那么慌张呢?我想。那样的十二岁左右的女孩给以微笑。把她当成女儿也并不是奇怪的岁数了。
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 楼主| 发表于 2016-4-16 21:31:06 | 显示全部楼层
主人公遇到一位美丽的少女。他能继续和这位少女保持联系吗?
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 楼主| 发表于 2016-4-17 16:26:08 | 显示全部楼层
是因为有敏感语言还是因为对女的语言不正确?第33回又被审核,不能发布。
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 楼主| 发表于 2016-4-17 16:27:39 | 显示全部楼层
已经有8次在被审核中。
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