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「政治家とは極めて単純な人たちである」。そういっても誰も驚かないかもしれない。しかし、研究の成果として科学雑誌「ネイチャー」に発表されたとなると、やはりそうだったか、と多少の感慨もわく。
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ネイチャー誌も人が悪い。記事の見出しは冒頭のような言い方なのに、中身を読むと、人が政治家を評価する物差しは極めて単純である、ということのようだ。90年代後半のローマ大学での研究である。 1 o3 s, x1 j! F6 Q! d1 X3 X! M
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著名な邉舆x手や芸能人、そして政治家らの名前を挙げ、2千人ほどの多様な人々に「人物評価」をしてもらう。25の形容詞から選んでもらった評価を、五つの要素に分類する。邉舆x手、芸能人らへの評価は五つに散らばった。政治家だけ二つの要素に集中した。大雑把にいうと、そんな調査だ。
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「行動的で改革志向」かどうか。「正直で信頼できる」かどうか。政治家評価はこの二つである。人々は投票するかどうかを決めるために、政治家については分かりやすい基準で判断するようになる。研究者の見方だ。 $ e) h1 A7 Y8 {; i
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' u+ n) o2 l2 Y; H4 K+ F4 V 名前を挙げられた政治家の一人が、イタリアのプロディ元首相だった。マニフェスト選挙といわれた96年総選挙で、中道左派をまとめて勝利を収めた。欧州通貨統合への参加と財政改革という明快な政権公約を掲げていた。
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きょう公示の総選挙もマニフェスト選挙といわれる。様々な争点をめぐって各党が政策を明示して戦うとすれば、結構なことだ。評価する有権者の目が、結局は「改革志向か」「信頼できるか」という分かりやすさに行き着くとしても。 % h" M, D* A/ f' b
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