昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。子供(こども)がいなかったのでおじいさんとおばあさんは寂(さび)しくて、「手の指(ゆび)ほどの小さい子供でもいいからお授け(さず)ください。」とお天道様(てんとうさま)にお願いしました。
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ある日、本当(ほんとう)に手の指くらいの子供が生まれて来ました。おじいさんとおばあさんは喜(よろこ)びました。とても小さい男の子だったので、一寸法師という名をつけ、かわいがって育(そだ)てました。けれども、三年経っても一寸法師はちっとも大きくなりません。五年たっても、大きくなりません。十年たっても、一寸法師はまだ生まれたときと同じように手の指の高さの男の子です。おじいさんとおばあさんは心配(しんぱい)になりましたが、いくら大事(だいじ)にしても、いくら食べさせても一寸法師は大きくなりません。 0 S+ g% k# x0 @! ]" B' f% I
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小さな一寸法師は、家でおばあさんの手伝(てつだ)いもできないし、畑(はたけ)でおじいさんと一緒(いっしょ)に働いても草(くさ)を一本しか |