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日语小故事

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发表于 2006-2-9 09:49:31 | 显示全部楼层 |阅读模式
  彼は、私にとって大事な人でした。

でも、彼は今。何を思っているのでしょう?
深く目を閉じて、彼は何を思うのでしょう?

私は、彼の目を見て話し掛けます。
彼に起きたすべての事柄を・・・。
私の知る限り。

けれど、これは私の主観です。
私がこれから話すことがすべて正しいわけではありません。

あなたが話をすべて聞いてくれるのなら・・・。
そのあと。
あなた自身の視線で見つめてみてください。

それでは・・・。話をはじめます。

---------------------------------------------------------
私がはじめて彼に会ったのは今から2年前の春。
彼が大学2年生。
私が高校3年生。
私の母が探してきたチラシの「家庭教師」が彼でした。

彼をはじめてみたとき。
いわゆる、第一印象は・・・。
目の鋭い人。
どちらかというと「家庭教師」という印象はしない。
そんな雰囲気がして、すこし「怖い人」っていう印象でした。

でも、そんな彼は。。
最初こそ無口で、私の目を見て話さないような感じでしたが、
何回と回数を重ねるごとに打ち解けていきます。

好きな音楽の話。
故郷の沖縄の話。など・・・
ときおり、勉強以外の話もしてくれたり・・・。

試験間際の冬には、肉まんを買ってきてくれて。。
一緒になってコタツで試験対策を教えてくれたり。。

今、思えば。。
勉強が嫌いだった私が。
それでも、ずっと、やってこれた。。のは。。
彼が教えてくれたから。。
だから、彼と同じ大学に進学することができた。
そんな気がします。

そうして。。
いつしか、私は彼のことが好きになっていました。
それは、ごく自然なことかもしれません。

頭脳は良くて、大人びた視線。端正な輪郭。
すこしシャイだけれど、本当はとてもやさしい心。
私はドンドン彼に惹かれていきました。

そして、私はいつしか。
彼に告白します。

それは出会って1年たった春の日。
私から、合格祝いにと。。
「遊園地」につれてきてもらった日。

夜の噴水。
まばゆいほどの光がきれいに反射する中、
私は告白しました。

「あなたのことが好きです。付き合ってください」

私は生まれて初めて、告白しました。
あんなに緊張したのは、
今までで、あとにも先にもあの時。一度きりです。

私はうつむき加減に彼の言葉を待ちました。
心臓の音が大きくなっています。

「・・・ありがとう」

彼はそう一言言って、私を抱きしめてくれました。
が、すぐそのあとに言葉が耳元でささやかれます。

「でも。。俺には君を守ることはできない。。」

彼は泣いていました。
あんなに鋭い目つきの彼の目から、涙があふれています。

「俺は、君を守れないんだ・・」

私も、彼の涙につられるようにして、
頬をつたわせて、涙をこぼしました。

私は思いました。
守ってくれなくたって良い。
私は、ただあなたがそばにいてくれれば。。。
それで良い。と。。。

でも、その想いを言葉にはできませんでした。
彼の涙がその言葉を封じるのです。

とめどなく涙は出てきます。
彼は、私のことを嫌いじゃない。
けれど、私のそばにはいられないと言う。

私のことを「好き」でいてくれた喜び。
けれど、私のそばにはいてくれないという悲しみ。
その2つの想い。
私は今でも思い出すのです。
すこし、やさしくて・・すこし、つらい想いとして。。。


それからも、彼にはキャンパスでよく会いました。
彼は工学を専攻していて、
なかなか自由な時間ができないという感じでした。

それでも、彼は「好きなことを学んでいるから」でしょうか?
べつに自由な時間など要らないように見えたのです。

けれど。
私と会えば、彼は微笑んでくれました。
お互いに時間があるときは、喫茶店でお茶もしました。

私は彼のことをずっと好きなままでした。

第2章


彼と私は学部が異なってはいましたが、
彼の都合のいいときには、バイトを空けては会っていました。

彼は大学院に進学しようと思っていました。
それほど、彼はロボット工学にのめりこんでいたのです。
そんな真剣な横顔を見るたびに、
私は素敵な表情をする人、魅せる顔だ。と思いました。

こんなに素敵な人なのに。
どうやら、付き合っている人もいないようですし、
なにより、彼には友人らしい友人がいませんでした。
確かに近寄りがたいような雰囲気のある人なのですが。
彼が談笑しているような場面はみたことがありませんでした。

そんなある日。
彼は大学に来なくなりました。

私は1週間か、それぐらいは会っていなかったのですが、
きっと忙しいのだろう。と思っているだけでした。
今思えば、なんで気が付かなかったのだろう?
そう、思うと・・・。
悔しいのですが。


彼と会えなくなって2週間くらい経った頃だったと思います。
私はやっと、彼に携帯電話で連絡をとります。
それも、学校に来ていないことはまだそのとき知らなかったのです。

「TRURURUUU・・・」
彼の携帯にはつながりませんでした。
呼び出し音が聞こえるのに、何度かけても出ませんでした。

私はそこで、やっと嫌な予感がしました。
彼が電話にでないこと。そんなことが今まで一度もなかったからです。
たとえ、出なかったとしてもすぐに連絡を返す人だったので。。

嫌な感じがした私は、めずらしく行動的に動きました。
彼の所属する学部に問い合わせて、
彼の所在を確かめに行ったのです。

彼が学校に来ていないことは、ここで初めて知りました。
私の嫌な予感は的中してしまっていたのです。
彼が大学を休むことなど、まず考えられないからです。

彼の家の場所もなんとか調べ終えると、私はすぐに電車に乗っていました。\
こんな形で彼の家を知ることになるとは思いませんでしたが、
私は、彼のことが気がかりで。。
そんなことはどうでもよかったのです。

彼の家は大学から1時間近くも電車に揺られた、
都下のはずれ町にありました。

彼が住むアパ-トは、いかにも古ぼけた木造でした。
「1ルーム」というよりも、6畳間というほうが似合うような部屋。
そこが彼の住まいだったのです。
田舎から出てきた彼には、これが精一杯だったのかもしれません。
親からの仕送りも極力少なくしそうな感じの人だったので。

私は、彼の部屋の前に立つと、
すぐにドアブザ-を押しましたが、返事は返ってきません。
仕方ないので、少しこの場で待つことにしました。

が、夕刻をすぎ。
夜中近くになっても、彼は帰宅してきませんでした。
どうやら、本当に嫌な予感が現実さをまして、迫ってきました。

私は、心配でなりませんでした。
彼女でもないのに、
それまで心配なのは、不思議に思われるかもしれませんが、
私は彼のことが好きでしたし、
なにより、彼のことを私が見てあげなくてはならないような気がしていたのです。

彼には少なくとも私の知る限り、友人もいませんでした。
と、すれば。
私が一番、彼に近しい人物だと考えられたからです。


夜になっても戻らなかった彼が心配で、
次の日の朝早く、私は家を出てすぐに彼の家の大家さんをたずねました。

「あぁ。皆元 (みなもと) さん・・・のお知りあい?
 最近、そういえば見かけないわね。。先月の家賃もらった時から会ってないわ」

大家の50代とおもわれる女性は淡々と話してくれました。

「あなた?皆元さんの彼女?」
「いえ、違います。。。」
「そう?」

私は、彼が私に何も言わずにどこかへ行ってしまったことが、悔しく思えてきました。
私は、彼にとってどんな存在だったのだろうか?
彼にとっての「私」は、何者でもなかったのかもしれない・・・。
そう思うと、悔しくさえ思えたのです。

私は。彼の部屋に入りたかったのですが・・・。
鍵もないですし、
大家さんにも、そんなことは言えませんでした。
「彼女」でもない人間が、「鍵を貸して」なんて頼めません。

仕方なく、私はそのまま帰る・・・。
そう考えたときでした。

私の携帯にメールが届きました。
アドレスは彼のアドレスでした。
その瞬間、どう考えたか?なんて覚えていませんが・・。
手早くそのメールに目を通したことは覚えています。

そのメールは普通の携帯メールとしては長かったんだと思います。

「なごみへ。君のことだ。僕を探しているのではないか?と思い、メールした。
 探していないのなら、おせっかいなメールだけど。もしも、探しているのなら、
 探さないでくれないか?そのうち、会いにいけたら行くから。今は探さないでくれ。
 では。その時まで。」

私は、少しホッとして。
   



第3章


警察署に、彼は居ませんでした。
彼は病院に搬送していたのです。

私はすぐさまでも彼に会いたかった。
彼の身が心配でした。
けれど、警察署では事情聴取との名目で、色んな話を聞かれました。

話が終わらなければ、彼とは会えないということでしたので、
私は、おとなしく冷静に話をしました。


彼は「自殺」を図ったようだ。と、いうことから話が始まりました。

「あなた。お名前は?」
「咲花 なごみです」
「咲花さん。あなたは皆元さんとはどういった関係?」
「はい。皆元さんとは・・・去年からの知り合いで・・・
 今は学部は違いますが、同じ大学に通っています」

もう50はとっくに超えたと思われる、
少し、髪の毛が後退した警察の取調官の人は、話をドンドンと切り出します。
その口調は、その顔つきの鋭さや目の奥のキツさに反しているように、
優しげに。勤めて優しげに問い掛けます。

「皆元さんが自殺を図る前。。とは言っても、1週間くらい前かな。。
 君にメールを送っているみたいだけど・・・」
「え?あっ、はい。」
「内容。言ってもらってもいいかな?」
「・・・。皆元さんが『探さないで欲しい』って・・・メールをくれました」
「そう・・?」

私と取調官の人。
2人きりで話をしました。
そこは、警察署内の一部屋で。
テレビなどでよくある1シーン「取調室」とは違い、
本当に普通の一部屋、学校の空き部屋のような場所でした。
窓もあって、そこからは日も差しています。

「皆元さん、自殺をほのめかすようなこと言ったりしませんでしたか?・・・
 何か。そういったこと。気がつきませんでしたか?」
「いえ。私・・・」
「そう?」

2人の間にある空気は重たく感じられました・・・。
少なくとも、私には・・・。
話す言葉が響く部屋。
真っ白に塗られた壁が、潔白の壁。
響く言葉が、心をますます重荷をかけるように思えます。

「実はね。皆元さん・・・この自殺を図った時、
 あなた宛に手紙を書いているんだ。」
「・・・」
「唯一、君にこの手紙を残して、彼は自殺を図ったようなんだ・・・」

私は、なんとも言葉も出ませんでした。
それは、何も考えることができなくなったように・・・。
思考がほんの一瞬だけれど停止したからです。

「・・・これがその手紙・・・」
警察の取調担当と思われるその人は、
きれいなままの封筒を私の目の前に差し出します。

「・・・今、読んでも良いし・・・後で読んでも良い」
その取調官は、そう言って手紙を渡すと、
私の後方にあるドアのある方に歩き出し、
私の視界に入らないように気遣ってくれたようでした。
きっと、私がその場でこの「手紙」を読むと考えたのでしょう。
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发表于 2006-2-9 09:53:59 | 显示全部楼层
長すぎ。もし、一部分一部分書いたら、もっと読みやすい。ごめん
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发表于 2006-2-9 10:42:55 | 显示全部楼层
その結果は?
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发表于 2006-2-9 10:44:51 | 显示全部楼层
这么长.............
还说小故事
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发表于 2006-2-9 11:13:36 | 显示全部楼层
どうしてなごみを守ることはできないか?自殺って何故?おかしいなあ~
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 楼主| 发表于 2006-4-18 15:02:54 | 显示全部楼层
第4章

手渡された封筒は、開けられた形跡が一切ありません。
私は、急いで空けたい思いを押し込めて、ゆっくりと丁寧に開けます。
中には、淡い青色の便箋が入っています。
すっと、取り出すとその字に目を落とすことにしました。

  なごみ へ
  
  覚えているかな?
  僕のことを好きだ。と言ってくれた日のこと。
  僕は鮮明に覚えている。
  僕は、君を好きだ。
  あの時、君がくれた言葉より、以前から好きだった。
  でも僕は、君に「好き」と言えるような人間じゃない。
  言ってはいけない。そう思う。
  だから、せめて、その訳を書こうと思う。
  
  今から5年前の冬。
  僕は「過ち」を犯したんだ。
  
  5年前の冬。
  僕は「かえで」という子と付き合っていた。
  高校3年生だった。
  いつも一緒に、下校したりしてた。
  帰りにファーストフード食べて帰ったり、
  そんな、どこにでもいる2人だった。
  けれど、ある日。
  たまたま「かえで」が委員会で遅くなるから、
  と言って、僕1人だけ、先に帰った日だった。
  今、思えば。
  何で待ってあげなかったんだろうか?
  そう思う。
  いつもの様に一緒に帰るから待つ。
  そう言ってあげれば、良かった。
  「後の祭り」とは、本当に辛いものだ。
  「かえで」は、その日、帰りが遅くなった。
  「かえで」は、どれだけ寂しかったろうか?
  「かえで」は、寒い道を1人歩いていた。
  「かえで」は、そこで、そこで「暴漢」におそわれた。
  僕は、何度か携帯電話に連絡しても、
  返事がないことに心配したころには、もう遅かった。
  駆け足で、あの田舎町を駆け回って、見つけたころには、
  「かえで」は泣いていた。
  「かえで」は、それでも僕を抱きしめてくれた。
  何も出来なかった僕を責めたりはしなかった。
  ふるえる背中で、震える身体で、僕を頼ってくれた。 
  なのに、何も出来なかった僕。
  僕には、どうしようもない、やり場のない怒り。
  そして、ふがいない自分への嫌悪感が残った。
  僕は、なんとしても「かえで」を悲しませた男を探し出そうとした。
  「かえで」は決して、男が誰だったか?言わなかった。
  だけど、僕は必ず突き止める。
  その思いが届いたのだろうか。
  その後も「かえで」に、何かと「影」がついていることがわかった。
  同級生の「男」だった。  
  僕は、すぐさま、その「男」を呼び出した。
  「かえで」に手をだしたのは「お前」か? と、
  すると、その「男」は、開き直ったように大笑いをして、
  「だから?だから、どうした?」と、笑いつづけた。
  僕には、一瞬のためらいも無かった。
  僕の右手にあったナイフは「男」の左胸に突き刺さった。
  何度もは刺さなかった。
  思いっきり、突き刺した。
  そして、その身で「警察」へ向かった。
  その後。
  僕は思った。
  「本当の『後の祭り』は、これだった」のだと。
  こんなことしても、
  「かえで」は喜ばない、いや、彼女のことだ。
  きっと、悲しんでくれるに違いないだろうと。
  ならば、僕は彼女をまた悲しませてしまった、と。
  
  でも、自分勝手かもしれないが、
  「かえで」を悲しませた「男」は居なくなった。
  僕を含めて、2人、目の前から居なくなった。
  そう、思った。
  けれど、そうではなかった。
  
  僕は「施設」を出たあと、バイトをして、大学に行くことが出来た。
  そうして「なごみ」と会うことが出来た。
  本当に、普通の大学生のように過ごすことが出来た。
  
  ある意味では、感謝して、
  またある意味では、こんな日々を暮らしていいものか?
  僕は、自問自答した。
  過去にひとつのあやまちをおかした者が、
  まるで、当たり前のような・・・。
  普通の暮らしをしても良いのか?と・・・。

  そんな、ある日。
  「影」の存在がふたたび、僕の前に現れた。
  「男」は、生きていた。
  生きていた。
  先週の月曜日だった。
  「男」が僕の家にやってきた。
  ちょうど、僕は大学の講習でいなかったから、
  「男」は何もせず「書置き」を残していった。
  「お前。覚えてるか?「かえで」を」
  「かえで」を悲しませた「男」がその文字に滲んでいた。
  
  僕は、とっさに嫌な予感がした。
  このままでは「なごみ」にも、悲しい思いをさせる。
  そんなことだけはしたくない、と。
  だから、僕は君のそばからいなくなった。    
  そして、僕は「かえで」に会いに行った。
  「かえで」には、あれから一度も会っていないから、
  一度は、一度だけは会っておきたかった。
  もしかしたら「かえで」にとっては、必要ない「人」だったとしても。
  一言だけ、謝っておきたかったから。
  「かえで」に会えた僕には、もう思い残すことはない。
  「なごみ」
  本当にごめん。
  もう、人を悲しませたりしたくなかったけれど・・・。
  ごめん。
  そして、ありがとう。
  僕は「なごみ」が大好きだった。
  こんな僕のことを、ほんの一瞬でも好きでいてくれたこと。
  僕は嬉しい。
  
  君のことを守れなかったこと。
  君の笑顔を抱きしめてあげられないこと。
  許して欲しい。
  君がそばに居てくれたこと。
  それがどれだけ、僕に勇気をくれただろう。
  君にはずっとずっと、微笑んでいて欲しい。
  とても、わがままな願いだけど、
  それが、それだけが、僕の望み。

  「好きだ。なごみ」
  「ありがとう」

エピローグ


今。私は彼の前に居ます。
今。彼は私の目の前に居ます。
目を閉じた彼は、ごく自然に眠っているように見えます。
私は、彼の手を握り締めます。
いつの間にか、頬を涙が伝って彼の手にこぼれます。
拭っても、拭っても、溢れます。
私は「彼」にとって、どんな存在だったのでしょう。
「彼」は「かえで」さん を守れなかったことを悔やんでいましたが、
私は「彼」を守れなかった。
私も「彼」を助けてあげられなかった。
そう思うと、私は情けなくて・・・。
あとからあとから、涙がとめどもなく流れてきます。
彼は、自分を傷つけてでも、
私のために・・・。
私を守る為に・・・。
私を守ってくれたのです。
あんなに「守れない」と、言っていたのに・・・。
でも、私は思います。
「守ってほしいなんて、思わないから・・・。
 守ってくれなくて良いから、そばに居て欲しい」
私は「彼」が好きだから。


その思ったその時でした。
私の頬からこぼれた涙が、握り合った2人の手と手にこぼれた時でした。

「・・・!?」

私は強く、強く、彼の手を握りしめました。
END

あとがきへ。

も、
「守るべきもの」 あとがきのようなもの
お読みいただいて、ありがとうございます。

今回は、読み物.netを始めて以来、
初の「ちょっとシリアス」な話を掲載しました。
どうでしたでしょうか?

しかも、めずらしく。
女性の一人称で語る。という手法で書いてみたのですが・・・。
いかがでしょうか?


この「守るべきもの」は・・・。
「罪を犯した過去のある人物」を描こうと思って書き始めました。
「罪」を犯した過去のある人物。
その事を知らぬまま、彼を慕う彼女。
2人にとっての「過去」はどういうものになるだろうか?
そう考えて書いてみました。


タイトルの「守るべきもの」には、2つの意味を込めてみました。
1つは、守るべき「人」という意味。

何があっても、守るべき人っているのだろうか?
いたとしたら・・・。
守ることって出来るのだろうか? ということが、まず一つ。

もう1つが、守るべき「規則」という 意味。
守るべき「規則」ってどんなものだろうか?
それには、守らねばならない理由があるとして、
どんな理由があるだろうか? ということが、もう一つ・・・。

この2つの意味を込めてみました。


この話は、「犯罪」ということに焦点を合わせて書いたつもりです。
過去に犯した犯罪が、例え理由があったとしても、
犯罪は犯罪であって、犯罪者としてずっと生きていかねばならないこと。

それは、被害者によるものもあるかもしれないが・・・。
一番は、彼を取り巻く環境や社会なのではないか・・・。
そんな思いで書いてみました。


僕自身は、死刑廃止論者ではありません。
どんなに酷い違反をしても、極刑がなければ・・・。
抑止力の低下が否めないからです。

ただ、無期懲役を宣告されても、
恩赦などで社会に出てくるのがおかしいともいえます。
例えば、無期なんて無くして・・・。
350年服役。。等という手も可能ではないか? とは、思います。


また・・・。
犯罪者としての刑期を終えた人物が社会に復帰したとき。
社会は、彼らをどういう風に受け入れられるのでしょうか?

社会に復帰したとなれば、彼らは犯罪者ではないのです。
けれど、 犯罪を一度犯した人物は、
なかなか本当の意味での「社会復帰」が出来ません。

それ自体は、ある部分では仕方の無いことなのかもしれません。
たった一度でも、罪を犯したのだから・・・。
やむをえない・・・そういう部分もないとは言えません。

では、何故。彼らを社会に復帰させるのでしょうか?
社会は受け入れてくれないのを知っていながら、復帰させるのでしょう?
犯罪を過去に犯したものの再犯率が高いのも、こういった背景がある気がします。

社会復帰とは名ばかりで、
復帰しても、職がない。 お金がない。生活できない。
結局、犯罪を犯してしまう。

どうやって、この「どうどうめぐり」を解消すればいいのでしょう?


「犯罪」に、正当性なんてものがあるか?どうか?
それは、わかりません。
ルールを破った、正当な理由が存在するのか?
それは、僕にはわかりません。

でも、この「守るべきもの」のような場合。
秩序を守らなかったものは、どちらなのでしょう?
どちらも守らなかった・・・。のかも知れません。

個人的には、この「守るべきもの」で気に入った台詞が一箇所あるんですが・・・
それはまたの機会ということで。。


ちょっと、あとがきにしては長すぎました。
この辺にしておきます。


何かお気づきの点や、ご意見ご感想など。
メールでくだされば、返信をご希望の方にはかならず返信しますので、
こちらまで。どんどんお寄せください。

メールではこちらでお待ちしておりますし、 (必ず返信いたします)
掲示板形式でしたら、こちら(掲示板)でおまちしております!(書き込んでいただけばレスします!)

宜しくお願い致します。    Sugarpot

その安堵よりも、ますます彼が心配になるようでした。
けれど、彼が探さないで欲しいのなら。。。
私はそうするより他がありませんでした。
たとえ、探したくても・・・。
今、何処に居るか?一つの手がかりもないのですから。。

それから、幾日が経った朝。
私は彼の身を案じてはいましたが。
一度あったメールで少し安心してしまったのでしょうか?
その前までの日々に比べ、彼のことを考える時間は減っていました。
そんな時、一本の電話がかかってきました。
「皆元さんのお知りあいですか?」
「はい。そうですが・・・それが・・・」
「そうですか。今すぐ、暑まで来ていただけますか?」
「!?」
私は電話を切って、すぐに言われたとおりの場所にある「警察署」に行きました。
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