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  ビジネスマナーの基礎知識 
■                          <第171号> 
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◆ 今週の問題 ◆ 
 
会話の中でサラリと慣用句やことわざを使えると素敵ですよね。 
というわけで、今回は慣用句・ことわざの使い方についてのマナーです。 
次のうち、使い方が間違っているものはどれでしょう。 
また、それぞれの意味はわかりますか? 
 
1.「さすがは部長、堂に入っておられますね」 
2.「私はついつい言い過ぎてしまうところが玉に瑕(キズ)です」 
3.「部長の提案が壺にはまりましたね」 
 
 
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◆ 解答と解説 ◆ 
 
正解は2です。 
 
1は「堂に入る」という慣用句。 
『堂にのぼり室に入らず』という論語があり、これは中途半端なことを指します。 
その反語として「堂に入る」は“すっかり慣れて優れていること”の意味です。 
 
2は「玉に瑕(キズ)」という慣用句。 
「キズ」は欠点を指していますが、「玉」は“立派で完全なもの”という意味。 
つまり立派なものにあるわずかなキズのことを「玉に瑕」と言うため、 
自分に対して使うのは誤りです。 
また「たま(sometime)に傷」だと誤認している人も多いので気を付けましょう。 
 
3は「壺にはまる」という慣用句。 
これは“物事の大切なところをはずさない”という意味です。 
予想通りに事が進んだことを指す場合もあります。 
 
慣用句はサラリと使えるととても知的で格好良いものですが、 
ちょっと使い方を間違えると大失敗につながってしまうものです。 
正しい意味と使い方をきちんと覚えて、身につけられるようにしましょう。 |   
 
 
 
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