モハメド・オマル・アブディンさん(28)がスーダンから日本にやって来たのは8年前のことだ。盲学校で勉強するのが目的だった。
默罕默德•奥玛•阿不丁(Mohamed Omer Abdin)今年28岁。八年前为进盲校学习,从苏丹来到了日本。
目の病気で徐々に視力が落ち、小学校の終わりごろには文字が読めなくなった。友達に本を読んでもらい、口頭で試験を受けて、大学の法学部に進んだ。しかし、ノートもとれず、限界を感じていた。
因眼疾他的视力逐步减弱,小学结束时已无法阅读文字。通过朋友读书给他听,以及参加口头考试,他进入了大学法学部学习。但是由于无法记笔记,他感到局限。
そんな時、視覚障害者を支援する日本の団体が留学生を募っていた。アブディンさんは「日本の視覚障害者の生活を知れば、自立の道を探れるのではないかと考えた」と語る。福井県立盲学校で日本語と点字、はり・きゅう・マッサージを学んだ後、短大でパソコンを習得した。03年に東京外国語大学に進んだ。
那时,扶助视觉障碍者的日本团体正在招募留学生。阿不丁说“我觉得如果了解了日本视觉障碍者生活的话,或许能探索出自立的道路”。于是他在福井县立盲人学校学习了日本语、盲文以及针灸、按摩,之后又在短大掌握了计算机。03年,他进入东京外国语大学。
スーダンでは20年余り続いた内戦がようやく終わった。ところが、西部のダルフールで別の内戦が起き、今も抗争がやまない。
在苏丹持续了二十余年的内战终于结束。但在西部的达鲁福路爆发新的内战,冲突至今尚未结束。
そんな中で、アブディンさんは昨夏、300人分の点字器と点筆をスーダンに持ち帰り、点字を広める運動に寄付した。15万円の資金を集めるのに、障害者を支援する筑波大学のサークルや友人らが協力してくれた。里帰りで、もう一つ持参したのが、鈴の入ったサッカーボールだ。日本で視覚障害者のサッカーチームに加わっている。
在这种环境下,阿不丁去年夏天把三百人份的盲文机和盲文笔带回苏丹共和国,以捐助盲文推广运动。为筹集十五万日元的资金,扶助残疾人的筑波大学社团和友人们都给与了他帮助。回家乡时,他还带着的一件物品便是内置有铃铛的足球。在日本他参加了视觉障碍者足球队。
アブディンさんは再び資金集めを始めた。今度は、パソコンでアラビア語を読み上げるソフトを買うためだ。母校の大学に贈り、そこから普及させる考えだ。「日本で学んだのは、読み書きを教えることの大切さです。将来は母国で、そうした活動をして、視覚障害者の仕事の場を広げたい」
阿不丁又开始再次筹集资金。这次他想购买电脑上读阿拉伯语的软件。他打算赠送给大学母校,希望能从那里使软件普及。他说“在日本我学到了教障碍者读写的重要性。将来我想在祖国开着这样的活动,以扩展视觉障碍者的就业空间。”
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