67 必要な力だけ
「力がはいってませんね」「自然ですね」「軽いですね」とよく言われます。これこそ目指していた話し方で、これからも研究していこうと思っています。
声を出そう、話そうと意識すると、どこかに力が入ってしまうことがありますね。どこかに力が入っている時は、聞いている人もそう感じるものです。力が入るのは、のど、肩、口、手など人それぞれだと思いますが、必要以上の力は不自然な感じを与えます。話し方は硬くなるし、声が出しにくくなります。
物を持つ時はそれを持つだけの力、立っている時は、立つのに必要な力があれば十分でしょう。声を出すのも同じ事です。声を出すのに必要な力を使えばいいのです。強すぎたり、力を抜いた弱い話し方ではなく、その時に必要なだけの力を使うこと、このバランス感覚がむずかしいのですが、それが美しさのもとではないかと思います。
「大きな声を出してみましょう」というと、上半身、特にのどに必要以上の力が入る人が多いようです。のどを使わないつもりで、声を出してみましょう。腹式呼吸ができると上手くできます。口をいつもより大きく開けるつもりで話してみるのも効果があります。
話す方が気持ちよく話していると、聞いている方も気持がいいものです。どこかに力が入っていないか、確認してみましょう。
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