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[天声人语] 天声人语------080114战地幽灵

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发表于 2008-1-15 08:07:39 | 显示全部楼层 |阅读模式
080114战地幽灵

4年前にバグダッドを取材したとき、支局の入ったホテル一帯が、夜間に何度かロケット弾で攻撃された。そのつど跳ね起きた。耳の奥に轟音(ごうおん)がへばりついて、ドアがバタンと閉まる音にも、どきっとしたものだ。

记得四年前去巴格达采访时,分部所在的饭店那一带,夜间遭到好几次火箭弹的攻击。每次都吓得从床上跳起来。耳朵里老是“嗡嗡”地响,听到“砰”的关门声,心里也要“咯噔”一下。
米軍の空爆を取材した知人は、帰国後も後遺症が尾をひいた。干した布団をたたく音に身構えたりした。彼によれば、空爆の下、ある家族はみんなで大声で歌っていたそうだ。子供の気が爆音に向かないようにして、心の傷を防ぐためだった。

  我有个朋友采访过美军的空袭,结果回国后后遗症老也好不了。人家晒被子拍两下,他马上就做出躲避动作。他说,当时有一家人在空袭时一起大声唱歌,目的就是不让孩子去注意爆炸声,以免心灵受到伤害。
音ばかりではない。戦火は五感すべてを通して、子供の柔らかい心をえぐる。東京で開かれている「カブールの幽霊」という展示会を見て、そう思った。内戦の続くアフガニスタンの子らが「幽霊」を描いた絵約350点が並んでいる。

  不仅仅是声响,战争会通过五官所有的感觉,剜割着孩子们稚嫩的心。看着东京举办的《喀布尔的幽灵》画展,我的内心就出现了这样的想法。展会上陈列着350幅,内战连连的阿富汗的孩子们所描绘的“幽灵”。


6年前、ユニセフがアフガンの子らに、「最も怖い」ことと「最も嫌な」ことを聞いた。「爆撃と爆発の音」や「銃を持つ男」を抜いて、「幽霊」というのが一番多かった。それを知った東京のNPOが、幽霊を描いてもらった。

六年前,联合国儿童基金会曾向阿富汗的孩子们了解过“什么最可怕?”、“什么最讨厌?”。回答最多的是“幽灵”,竟盖过了“轰炸和爆炸声”、“拿枪的男人”。东京的某NPO(注:非营利组织)得知了这一情况后,就让这些小朋友把幽灵画了下来。
黒こげ、血まみれ、飛び出す内臓や骨……。酸鼻(さんび)と、子供らしい感性や色彩とが入り交じる絵は、見るに切ない心の投影だ。子らをさいなむ幽霊とは、「対テロ戦争の最前線」にされる祖国の荒廃にほかならない。

黑不溜湫、血肉模糊、内脏骨头外露……。惨不忍睹的造型与儿童特有的感性、色彩所构成的图画,一看便是痛苦的心灵投影。这些折磨着孩子的幽灵,不是别的,正是处在“反恐最前线”的祖国之破碎山河。
その対テロ作戦への給油活動が、来月にも再開される。しかし、あまたの「幽霊」を見るにつけ、対米支援ではなくアフガン支援の論議こそが、より深まるべきだと思いは募る。腕力頼みの荒療治だけでは、幽霊の跋扈(ばっこ)はやまないだろう。

  从下月起,那个给反恐作战供油的活动又要开始了。可是比起支援美国来难道不应该更深入地讨论一下对阿富汗的支援吗?一看到那许许多多的“幽灵”,就更坚定了我的这一想法。仅靠诉诸暴力的野蛮疗法,也难以平息幽灵横行吧。
  
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发表于 2008-1-15 09:30:47 | 显示全部楼层
一大早就过来学习。



天声人語
2008年01月14日(月曜日)付
 4年前にバグダッドを取材したとき、支局の入ったホテル一帯が、夜間に何度かロケット弾で攻撃された。そのつど跳ね起きた。耳の奥に轟音(ごうおん)がへばりついて、ドアがバタンと閉まる音にも、どきっとしたものだ

4年期与巴格达采访之时,新闻支局入住的旅馆一带,也常多次遭受火箭炮袭击。每次炮响,我都会惊醒。炮轰声一直萦绕在耳际,甚至连开门的声响,都会让我心悸不已。

▼米軍の空爆を取材した知人は、帰国後も後遺症が尾をひいた。干した布団をたたく音に身構えたりした。彼によれば、空爆の下、ある家族はみんなで大声で歌っていたそうだ。子供の気が爆音に向かないようにして、心の傷を防ぐためだった

采访了美军空袭的友人,即便回国后依旧不能摆脱后遗症。拍打晒干的棉被的声响都让他惊慌得做躲避状。从他口中得知,在美军空袭空,似乎有某个家庭一起大声唱着歌。原来为了转移孩子对爆炸声的注意力,防止孩子内心有阴影。

▼音ばかりではない。戦火は五感すべてを通して、子供の柔らかい心をえぐる。東京で開かれている「カブールの幽霊」という展示会を見て、そう思った。内戦の続くアフガニスタンの子らが「幽霊」を描いた絵約350点が並んでいる

不光是爆炸声。战火穿过了所有的五感,撬开着儿童稚嫩的心。参观在东京举办的『喀布尔的幽灵』展览会后,我不由得这样想到。展览会上展示着来自持续内战的阿富汗斯坦的儿童们所描绘的大约350幅画。

▼6年前、ユニセフがアフガンの子らに、「最も怖い」ことと「最も嫌な」ことを聞いた。「爆撃と爆発の音」や「銃を持つ男」を抜いて、「幽霊」というのが一番多かった。それを知った東京のNPOが、幽霊を描いてもらった

6年前,UNICEF(联合国国际儿童救助基金会)询问儿童们“最恐怖”事情和“最讨厌”的事情。所谓『幽灵』的超过了『炮击和爆破音』和『持枪汉』而为数最多。得知此事的东京的NPO,于是就请他们描绘出了幽灵的模样。

▼黒こげ、血まみれ、飛び出す内臓や骨……。酸鼻と、子供らしい感性や色彩とが入り交じる絵は、見るに切ない心の投影だ。子らをさいなむ幽霊とは、「対テロ戦争の最前線」にされる祖国の荒廃にほかならない

黑乎乎,血淋淋,飞出的内脏和白骨……惨不忍睹,交织着幼稚的感性和色彩的画,是看不穿的的心灵的投影。所谓压迫儿童的幽灵,一定是沦为『反恐战争最前线』的祖国的荒废局势吧。

▼その対テロ作戦への給油活動が、来月にも再開される。しかし、あまたの「幽霊」を見るにつけ、対米支援ではなくアフガン支援の論議こそが、より深まるべきだと思いは募る。腕力頼みの荒療治だけでは、幽霊の跋扈(ばっこ)はやまないだろう。

面向反恐作战的供油活动,将于下月再开。然而,对于所见的多余的『幽灵』,让我想到不应对美支援,而更应深入讨论支援阿富汗的议案。 依赖暴力的胡乱医治,只会更加放纵幽灵的胡作非为。
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发表于 2010-10-11 08:10:57 | 显示全部楼层
“見るに切ない”不知道是否是“見るに忍びない”(惨不忍睹)的意思。
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