姨捨 9 e- p4 Y, s6 q1 h7 S8 c% E" Q
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能の曲名。流派により〈伯母捨〉と書く。三番目物。老女物。世阿弥時代からある能。作者不明。シテは老女の霊。旅人(ワキ)が信濃の姨捨山に赴くと,中年の女に声を掛けられる。女は,ここは昔老女が捨てられた所だと教え,自分は実はその老女の霊だと明かして消え失せる。夜になると,澄みわたる満月の光に照らされて,白髪の老女が姿を現す。老女は,月天子(がつてんし)は勢至菩醍と同体で阿弥陀如来の脇侍であると説き,極楽の有様を描き(〈クセ〉),昔を懐かしんで舞を舞うが(〈序ノ舞〉),旅人が帰ったあとも,昔のようにひとり取り残されて立ち尽くす。クセ・序ノ舞が中心。姨捨伝説よりも月の賛美に力が注がれている感じで,清澄閑寂な趣に終始する。 |