希望社会への提言(19)―「こども特定財源」こそ必要だ
对理想社会的提议----儿童特别经费才重要
私たちの将来に重くのしかかる難問を二つあげるならば、地球温暖化、そして少子化ではなかろうか。
若要举出将来令我们深感不安的2个难题,我想应该是地球变暖问题和少子化问题吧?
このままでいくと、100年後の人口は4400万人余になってしまうと政府は推計している。いまの3分の1に近い。まさかとは思うが、それほど減少スピードは速く、深刻だ。
政府部门推测,若按现在的趋势发展下去,100年后人口将减至4400余万。这一数字大概是现人口总数的1/3。或许我们会想“应该不至于吧”,但是,人口减少的速度就有这么快,问题就有这么严重。
だが、好転する可能性がないわけではない。若い世代の9割が結婚したいと考えており、平均で2人以上の子どもをほしいと答えている。この希望がその通りにかなえば、出生率が1.75まで上がると試算されている。ところが現実は1.32しかない。
即便如此,情况也不是没有好转的可能。约9成的年轻人说正在考虑结婚,并希望有2个孩子(平均)。如果愿望实现,出生率就可以升至1.75。但实际上现在的出生率仅为1.32。
つまり、希望の実現を妨げている要因を一つひとつ取り除き、条件を整えていけば、出生率は大幅に回復するはずなのだ。子どもを産みやすく育てやすい社会にすれば、子どもがほしいという人も自然と増えてくるに違いない。
总之,只要逐一消除妨碍这一愿望实现的要素,创造适当的条件,出生率应该可以大幅提升。建立易于生产、养育孩子的社会氛围后,希望要孩子的人自然也会增加。
そのために何をするか。
为此,我们可以做些什么呢?
少子化対策は「未来への投資」であると考え、思い切って資金を投入しよう。最初にそう提案したい。
把少子化对策当作[对未来的投资],让我们果断地投入资金吧!首先,我想提出以下建议。
日本と同じように少子化に悩む欧州のなかで、スウェーデンやフランスは、いったん落ち込んだ出生率を回復させた。それらの国は、経済規模でみて日本の4倍以上の財源を注ぎ込んでいる。
在同样被少子化问题困扰的欧洲,瑞典、法国等国就提高了曾经跌落谷底的出生率。从经济规模上看,这些国家为解决这一问题注入的费用是日本的4倍之上。
政府は、仕事を続けながら子育てをする女性を支えるため、保育サービスの充実などに消費税の1%分、約2.4兆円を追加投入する構想をもっている。
政府部门为了支持边工作边养育孩子的女性,预计追加投入消费税的1%,约2.4兆日元用于充实托管服务体系。
しかし、これで効果が出るとは思えない。ほかにも、仕事と暮らしの両立支援や、児童手当の増額、安定した雇用など、やるべきことはたくさんある。
但是,我并不认为这样做就会看出效果。除此之外,保证孩子的父母工作和生活两不误、增加儿童津贴、提供稳定的工作等,要做的事情还有很多。
そこでまず、自治体や企業も巻き込み、必要な仕組みや経費をすべて積み上げて、20年後を見通した行動計画をつくってみてはどうだろうか。国民的な目標として掲げるのだ。
首先,包括自治团体、企业等在内,大家何不一起积累必需的制度和经费,尝试制定20年后的工作计划呢?我们可以把这些作为国民目标去实现。
いま国会では、ガソリン税などの公路特定財源を維持し、公路に10年間で59兆円を注ぎ込むとする政府の計画が問題になっている。公路ばかり造っても、人口が急減したのでは意味がない。少子化対策にこそ中期計画がほしい。
如今,国会提出的维持汽油税等公路特定经费并计划10年间投入59兆日元正成为人们争论的焦点。如果人口急剧减少,修再多的路也没有任何意义。我更希望将少子化对策放入中期计划中。
児童手当の充実まで含めて計画を立てると、財源は膨らむに違いない。だが深刻な少子化を考えれば、いま必要なのは公路ではなく、「こども特定財源」ではないのか。そのぐらいの覚悟で、増税を含め財源を手当てしていきたい。
如果制定包括充实儿童津贴在内的计划,肯定需要很多经费。但是,考虑到已日趋严重的少子化问题,我们是不是应先解决[儿童特别经费]问题,而不是公路修建问题呢?希望政府意识到这一问题,把增加的税收等经费作为儿童津贴使用。
財源ができたとして、優先すべき対策はなにか。まず、保育サービスの充実から手をつけたらいい。
有了经费来源,我们应优先考虑什么呢?我认为首先从充实托管服务体系开始着手最好。
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