080328“鸡蛋拌饭”说危机
熱いご飯に卵をのせ、しょうゆをたらす。簡単でうまい「卵かけご飯」だが米国に在勤中は食べなかった。生卵は危ないと聞いたからだ。帰任後、国産の卵を割って、味わったものだ。
在热气腾腾的米饭上打上个鸡蛋,再浇上些许酱油。“鸡蛋拌饭”就是如此简单而美味,但我在美国工作时是不吃的。因为听说当地的生鸡蛋不太保险。归国后,打上了国产的鸡蛋就可尽情享用了。
おいしい日本の卵だが、実は、自給率は1割しかない。国内の鶏は飼料(しりょう)の9割を輸入に頼っている。輸入のエサを食べたら、産んだ卵も「自給外」と色分けされる。赤い鳥、小鳥、なぜなぜ赤い、赤い実を食べた……。童謡さながらに、卵は「輸入色」に染まってしまう。
虽说是可口的日本鸡蛋,其实自给率只有10%。因为国内的鸡饲料有九成有赖于进口。鸡吃了进口的饲料所产的蛋也就被涂上了“非自给”的色彩。“红色小鸡,红小鸡,如何如何红小鸡,红小鸡吃的是红饲料……”。正如童谣所唱的那样,鸡蛋被染上了“进口色”。
同じ理屈で牛肉は11%、豚肉5%と、カロリーベースの自給率は驚くほど低い。農水省の試算によれば、飼料の輸入が止まると、卵は7日に1個しか食べられないという。あまりの海外依存に、首筋は寒くなる。
根据同样的道理,牛肉的自己率为11%,猪肉是5%,可见卡路里层面的自给率低得惊人。据说,根据农林水产省的估算,一旦饲料停止进口,鸡蛋就只能7天吃一个了。如此之高的海外依存度,简直令人毛骨悚然。
「卵かけご飯」で卵を受ける米には、減反の嵐が吹く。米は余るばかりだ。去年は価格が暴落した。東北農政局は、作りすぎを「資源のムダづかい」と書いたポスターを作った。あまりの言い様だと、農家の怒りが渦をまいた。
而“鸡蛋拌饭”中鸡蛋下面的大米这边,却刮起了缩减耕作面积的风潮。大米过剩。去年米价暴跌。东北农政局还做了面招贴画,将过度种植说成是“资源浪费”。为此,惹得农民们怒涛汹涌,说这简直不像人话。
米を作る側と、食べる側の違いを、明治生まれの仏教思想家、鈴木大拙は〈食べる人は抽象的になり易(やす)く、作る人はいつも具体の事実に即して生きる〉と言った。米に限るまい。野菜も肉も、そしてギョーザも、食べる側は、生産の現場からは遠くなりがちだ。
生于明治时代的佛教思想家铃木大拙曾经阐述过种田人和吃饭人的区别,他说:“吃饭人容易将事情抽象化,而种田人一生碰到的都是具体的事实”。这也不仅限于大米。蔬菜、肉,还有饺子,吃的人往往都离生产现场较远。
ご飯と卵にも、さまざまな具体の事実がある。米は今、種もみを浸す時期だ。鶏なら、春びなが売られるころか。生産と流通の終着駅に鎮座して、「食べる人」を決め込んでいればよかった時代では、もはやない。
米饭和鸡蛋上,就有这样那样的种种具体的事实。大米,眼下正是浸种期。鸡呢,是卖春小鸡的时候吧。如今已不是端坐在生产和流通的终点站,自封为“吃饭人”便是的时代了。 |