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041207《天声人語》韩国高考作弊
ソウル市内の中学校を訪ねた時のことだ。校長室で、もちを勧められた。校内模擬試験で、平均点が71点で学年トップになったクラスの父母が、お祝いに搗(つ)いて持ってきたという。十数年前で味は忘れたが、教育ママをチマパラムと呼んでいたことは覚えている。チマは韓国風のスカートで、パラムは風だ。その風力は、相当強いようだった。
说得是造访汉城市内某中学时的事情。在校长室,他们请我吃年糕。据说是在校内模拟考试中以平均成绩71分名列第一的那个班的家长,为了庆祝而特意打制的。十多年前的事了,年糕的味道已经忘记,但还记得他们将教育妈妈称作奇玛帕拉姆。奇玛是韩国式样的裙子,帕拉姆是风。那阵风,似乎是很强劲的。
中国の官吏登用試験・科挙の伝統を受け継いだ韓国では、大学入試は国を挙げての一大行事だ。昔からの合格祈願の必需品はアメである。くっつくと、合格するとが同じ動詞だという。入試の日には、受験会場の校門に、母親たちがアメの塊(かたまり)をくっつけて祈る。
在继承了中国的官吏录用考试——科举传统的韩国,大学的升学考试是一件举国大事。自古以来祈盼合格所用的必需品是糖果。因为粘住和合格在韩语中是同一个动词。到了考试那天,妈妈们就将糖块粘到考场的校门上。
この、全国を覆うような祈りに衝撃を与えたのが、今回の入試不正事件だ。携帯メールでのカンニングは、どこにいても通信が可能という現代の技術を使ったところが新しいが、その動機は、昔ながらのものかも知れない。
然而这次的考试作弊事件给这种全国性的祈盼活动以强烈冲击。以手机短信作弊,虽然透着利用随处皆能通信的现代技术的新鲜,而究其动机,或可谓古以有之了。
中国の科挙の時代にも、カンニングはあったという。宮崎市定著『科挙』(中公新書)には、「四書五経」や注釈、70万字以上がびっしりと毛筆で書き込まれたカンニング用の下着の写真が載っている。
据说在中国的科举时代就已经有考试作弊了。在宫崎市定所著的《科举》(中公新书)一书中,就有一件作弊用的内衣的照片,上面用毛笔密密麻麻地写着《四书五经》及其注解,共计70多万字的。
不正行為を見つけた時に答案紙に押す印もあった。無断で自席を離れるのが〈移席〉、互いに答案紙を取り換えるのが〈換巻〉、〈説話〉が話し合いである。
甚至还有发现作弊时盖在考卷上用的印章。随意离开自己座位的就盖个“移席”,相互调换考卷的就盖个“换卷”,“说话”则是指相互交谈。
今回多くの逮捕者を出している「メール・カンニング事件」の罪名は、「偽計による公務執行妨害」だという。科挙の印からの勝手な連想で、こんなハンコを想像した。「不移席不説話的瞬時大換巻」。
这次导致多人逮捕的“短信作弊事件”的罪名,听说是“因作伪而妨碍公务”。参考科举时的印章,我也给它胡乱设计了一枚,曰:“不移席不说话的瞬时大换巻”。
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240名学生利用手机传递答案韩国高考作弊主谋被捕
本报综合报道 截至11月24日,韩国警方已确认,有240多人参与了17日的高考作弊。此事是韩国高考史上规模最大的集体舞弊事件。此次集体作弊事件涉及7所高中,目前12名主谋已被捕。随着调查的深入,涉案人数将不断增加。
据警方调查,考前两个月,韩国光州市某高中考生李某等6人开始计划作弊,并召集成绩较好的学生为传递答案的“选手”,平时关系密切的高二和初中学弟为“助手”。他们筹集了2000多万韩元(1美元约合1080韩元),以一名大学生的名义购买了40多部无需翻盖的手机。为了统一通信方法和暗号,自11月9日始进行了5次练习。
“助手”们16日下午租下考场附近的4套学生公寓。17日当天,部分作弊考生每人携带两部手机进场,分别作收信和发信用。发信手机一般固定在左臂或大腿处,收信手机则藏在衣兜里。考试中,“选手”和“助手”将手机置于通话状态,以敲打的次数作为答案的编号。“助手”将频率最高的答案定为“模范答案”编成短信,发给场内的其他考生。
(生活报) |
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