天声人语 20110722 媒体大鳄的“失足”

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媒体大鳄的“失足”
2011-7-22
　英語圏の有力紙やテレビ局を抱えるルパート・マードック氏（８０）。その名が日本で大きく報じられたのは１５年前、ソフトバンクの孫正義氏と組んでテレビ朝日株の２割強を握った時だ。わがメディア界は、黒船襲来と大騒ぎになった。
　　现年80岁的鲁珀特•默多克拥有多家英语圈中著名的报纸和电视台。15年前，他的名字曾在日本被大肆报道。当时，他和SOFTBANK的社长孙正义联手掌握了朝日电视台20%的股份。这件事当时在我们媒体界引起轩然大波，都纷纷热议“狼来了”。
　くだんの株を買い取った朝日新聞の社長（当時）が、マードック氏の印象を語っている。「孫氏への説得の仕方を観察するに、大先輩がやんちゃな後輩を温かく見守っている感じだった」。無論、氏のビジネスは温かさと無縁である。
　　后来又将上述股份买走的当时朝日新闻的社长如此讲述他对默多克的印象：“观察他说服孙的方式，会有一种老一辈温和地呵护不听话的后辈的感觉。”当然，他在生意场上的表现可与温和无缘。
　そのメディア王が窮地にある。傘下の英大衆紙が、事件の被害者ら多数を盗聴した疑いが深まったためだ。元幹部たちが捕まり、１６８年の歴史と２６５万の部数を誇る同紙は廃刊。攻守所を変えて叩（たた）かれている。
　　这位媒体之王如今是深陷绝境。因为一份其旗下的英国小报被怀疑曾窃听多名事件受害人。数名该报原高层被捕，同时这份拥有168年历史265万份发行量的报纸宣布停刊。曾经的攻守形势发生逆转，媒体之王招架无力。
　ことは老メディア王の落日にとどまらない。警・察や政界との癒着が露見、ロンドン警視庁トップが辞任した。逮捕された元編集長を重用し、マードック氏や側近と親密だったキャメロン首相は釈明の日々だ。
　　事件不仅导致老牌媒体大鳄的垮台。这次事件还暴露了媒体与警・察和政界私下的勾结，伦敦警视厅一把手也因此辞职。重用已遭逮捕的原总编并与默多克及其亲信来往密切的卡梅隆首相也每天忙于对事件的解释。
　この大衆紙の「盗聴癖」は知られていたが、K札は深追いせず、政治家は仕返しを恐れた。だが、盗聴先が一般人を含む４千人とされては空気も変わる。組織的な「のぞき見」取材、ゆがんだ商業主義に、国民と同業者の怒りは大きい。
　　对这份小报的“窃听癖”其实大家早有所闻，但警方一直没有深究，政治家也害怕遭到打击报复。然而，当包括普通民众在内的窃听受害人高达4000人，这形势就发生变化了。对于这种有组织的“窥探式”采访以及扭曲了的商业主义，国民和其他同业者都感到异常愤怒。
　強大なメディアほど、自らの不祥事に弱い。恥ずべきニュースを、ぎこちなく伝えるのみだ。大衆の興味を糧に築いたメディア帝国が、醜聞の海でもがいている。希代の「情報使い」が、商品に逆襲される図である。
　　越是强大的媒体，自身发生问题时就越不堪一击。对这次的丑闻，其应对方式也是笨拙无比。这个以大众趣味为基础建立起来的媒体帝国，如今是在丑闻的海洋中苦苦挣扎。曾经声名显赫的“信息使者”，就这样被商品大潮摧毁了。