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[天声人语] 天声人语 20110808 盂兰节祭遇难者

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发表于 2011-8-8 13:47:43 | 显示全部楼层 |阅读模式
本帖最后由 zdenny0001 于 2011-8-8 13:55 编辑

一个人孤独的翻译ing……みんな、どこに行っちゃったんだろうな~~~
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▼きょうは日本の民俗学の父とされる柳田国男の命日。名高い「遠野物語」に、津波で死んだ妻の霊に、夫が夜の三陸の渚(なぎさ)で出会う話がある。名を呼ぶと振り返って、にこと笑った。だが妻は2人連れで、やはり津波で死んだ人と今は夫婦でいると言う。
  今天是日本民俗学之父柳田国男的忌日,由他编纂的著名民俗杂记《远野物语》中,讲述了这样一个故事:(1896年6月15日日本宫本县的三陆大地震引发了巨大的海啸)海啸中丧妻的一位鳏夫却在一年以后的三陆海边偶然遇见了妻子的亡灵,丈夫一喊她的名字,她回头淡淡地笑了笑。可妻子身边却另有其人,原来她已嫁给同为海啸遇难者的亡魂为妻。
▼「子どもは可愛くはないのか」と問うと、妻は少し顔色を変えて泣いた。そして足早に立ち去り見えなくなってしまう。珠玉の短章だが、怪異な伝承に投影された、生身の人間の切なさを思えば胸がつまる。
  丈夫质问她道:“难道我们的孩子不可爱么?”妻子闻之脸色一变怆然涕下,身形立刻消失不见了。这篇故事虽然短小,却在民间怪谈风情中透出生亦何苦的悲凉,令人心痛无语。
▼柳田は三陸海岸をよく歩きもした。ある集落では、明治の津波に襲われた夜、助かった人は薪を盛大に焚(た)いたそうだ。闇に燃える火を目印に、呑(の)まれた海から泳ぎ着いた者が何人もいたなどと、見聞きした話を別の著作に書き留めている。
  柳田先生曾常在三陆海边散步。据说三陆地震引发的巨大海啸过后,某个村落的幸存者燃起了熊熊的篝火。黑夜里燃烧的篝火好像灯塔一样,好几位被海啸卷入大海的村民靠它指明方向,奋力游回了岸边。这则传闻被收录在其它著作中。
▼時は流れて、平成の大津波の犠牲者にはこの夏が新盆となる。救援の火ならぬ、霊を迎える火が方々で焚かれよう。門火(かどび)、精霊流し、茄子(なす)の牛。帰省しての一族再会。迎え火から送り火までの数日は、日本人の情念が最も深まるときだ。
  时光流逝,对于平成23年的海啸遇难者来说,今年夏季的盂兰节是对他们的初次祭奠。虽已不可能再挽救谁的生命,各处应该都会燃起祭奠逝者的灯火吧。迎送亡灵的门口火,送走灵魂的木船灯,用竹筷插茄子做的牛形供奉品,与暂时归来的亡故之魂团圆。点燃迎送之灯的数日内,也是日本人最牵念动情的时期。
▼人の生も、人の死も、自然や共同体という、人を包んでくれる世界の中でこそ完結する。しかし近年はそれを壊し、つながりを断ち切る方向にアクセルを踏んできた。その功と罪を、震災後の夏はあらためて問いかけてくる。
  人的生与死,都应该在包围着人的这个世界,即我们与之共存的自然中结束。然而近些年来,人与自然和谐共存的结构逐渐崩溃,人类正加速切断与自然的各种联系。就其功过是非,震灾之后的这个夏季重又叩问每一个人的心灵。
▼「遠野物語」に戻れば、妻の霊を見失って帰った夫はその後久しく煩(わずら)った、と一話は結ばれる。時代は移っても、人の心は変わらない。かなしさの中に、汲(く)むべきものが見えている。
  回到开篇所说的《远野物语》那个小故事。丈夫眼看着妻子的灵魂消失不见,怅然若失了很久很久,故事就此结束。时代虽然变迁,人的心却不会改变。在无尽的悲伤中,可以发现一些值得汲取的东西。

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 楼主| 发表于 2011-8-8 13:49:38 | 显示全部楼层
顺便再贴一下相关的这篇民间故事:
遠野物語 99話
  土淵村の助役北川清と云ふ人の家は字火石にあり。代々の山臥(やまぶし)にて祖父は正福院といひ、学者にて著作多く、村のために尽くしたる人なり。清の弟に福二といふ人は海岸の田の浜へ婿に行きたるが、先年の大海嘯(おおつなみ)に遭ひて妻と子とを失ひ、生き残りたる二人の子と共に元の屋敷の地に小屋を掛けて一年ばかりありき。
 夏の初めの月夜に便所に起き出でしが、遠く離れたる所にありて行く道も浪の打つ渚なり。霧の布(し)きたる夜なりしが、その霧の中より男女二人の者の近よるを見れば、女はまさしく亡くなりしわが妻なり。思はずその跡をつけて、はるばると船越村の方へ行く崎の洞ある所まで追ひ行き、名を呼びたるに、振り返りてにこと笑ひたり。
 男はと見ればこれも同じ里の者にて海嘯の難に死せし者なり。自分が婿に入りし以前に互ひに深く心を通はせたりと聞きし男なり。今はこの人と夫婦になりてありといふに、子供は可愛くはないのかといへば、女は少しく顔の色を変えて泣きたり。死したる人と物言ふとは思はれずして、悲しく情なくなりたれば足元を見てありし間に、男女は再び足早にそこを立ち退きて、小浦へ行く道の山陰を廻り見えずなりたり。
 追ひかけて見たりしがふと死したる者なりしと心付き、夜明まで道中に立ちて考へ、朝になりて帰りたり。その後久しく煩ひたりといへり。
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