この三枚の石は、一時、行き方がわからなくな つた。だが,一九五四年に寺の建物をの修理した際に、土の中から堀だされ、現在のところにはめ込まれて、寒山寺のシンボルの一つとなつた。
山門をくぐると、大雄宝殿の前の庭に多くの参拝客や観光客が集まつていた
大雄宝殿の中に入ると 中央の須弥壇に、金色に輝く釈迦牟尼仏の 座像がまつられている。二十年前に来た時は「文化大革命」で壊されてたこの仏像はまだ修復されなかつた と記憶している。今の仏像は、翌年の一九八三に新しく造られたものである。
殿内の両側には、明の成化年間(一四六五―一四八八)に鋳造された、鉄製で表面に金メツキを施した十八羅漢かまつられている。この生きているかのような等人大の羅漢像は、一九八一年に仏教の聖地、五台山から移されてきたものだ。釈迦牟尼の背後には、ほかの寺院では南海観音がまつまれているが、ここでは寒山拾得の石刻の拓本画像がまつまれている。
|