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本帖最后由 yamoli 于 2016-6-25 15:39 编辑
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僕がそこまで考えたところでバーテンダーがやってきて、申し訳ありませんがそろそろ閉店の時間になりますのでと申し訳なさそうに言った。時計を見るともう十二時十五分だった。残っている客は僕しかいなかった。バーテンダーはほとんど片付けをすませていた。やれやれ、なんでこんな長いあいだ下らないこと考えていたんだろうと僕は思った。無意味で馬鹿馬鹿しい。どうかしてる。僕は勘定書きにサインして、残っていたマティーニを飲みほし、席を立った。そしてバーを出て、両手をポケットにつっこんだままエレ一べーターがやってくるのを待った。
でもジディー?クレオパトラはしきたりによって弟と結婚しなくてはならない、と僕は思った。その幻想のシナリオを僕は頭から追い払えなくなってしまっていた。あとからあとから頭にシーンが浮かんでくるのだ。性格が弱くて屈折した弟。誰がいいかな?ウディアレン、まさか。それじゃ喜劇になってしまう。宮廷でしょっちゅう面白くない冗談を言ってはプラスティックの金槌で自分の頭を叩いている。駄目だ。
弟についてはあとで考えよう。ファラオはやはりローレンス?オソヴィエだ。頭痛もちで、いつもひとさし指の先でこめかみを押さえている。気に入らない人間は底無し井戸に放り込むか、ナイル河で鰐と競争させるかする。インテリジェントで、残酷なのだ。瞼を取り去って砂漠に放り出したりもする。
そこまで考えた時にエレベーターのドアが開いた。音もなくするすると。僕は中に入って十五階のボタンを押した。そしてまた話の続きを考えた。そんなもの考えたくなかった。でも止めようと思っても止まらないのだ。
舞台は一転して荒れはてた砂漠である。砂漠の奥にある洞窟ではファラオに追放された予言者が誰にも気づかれることなくひっそりと孤独に生きている。彼は瞼を切り取られながら、なんとか砂漠を横断して奇蹟的に生き延ぴたのだ。羊の皮を被って強い日光を避け、彼は暗闇の中で暮らしている。虫を食べ、草を齧って。そして内なる目を得て未来を予言する。きたるべきファラオの没落を、エジプトの黄昏を、そして世界の転換を。
羊男だ、と僕は思った。どうしてこんなところに突然羊男が出てくるんだ?
ドアがまたするすると音もなく開いた。僕はぼんやりと考え事をしながら外に出た。羊男、彼はエジプト時代から存在したのだろうか?それともこれはみんな僕が頭の中で作り出した意味のない幻想に過ぎないのだろうか?僕はポケットに手を突っ込んだまま暗闇の中に立ってそんなことを考えていた。
暗闇?
気がつくとあたりは真っ暗闇だった。小さな光ひとつ見えなかった。僕のうしろでエレベーターのドアが閉まってしまうとまわりには漆黒の闇が下りた。自分の手さえ見えなかった。もうBGMも聞こえなかった。『恋は水色』も『夏の日の恋』も聞こえなかった。空気はひやりとして、黴臭かった。
僕はそんな暗闇の中に一人立ちすくんでいた。
当我想到这个节骨眼的时候调酒师走了过来。他很客气地说:实在对不起了,到了关店的时间。我看了一下钟表已是十二点十五分。剩下的客人也只有我一个。调酒师也已经把周围收拾停当。我想,这是怎么回事?为什么在这么长时间里想到这些无聊的事。真是无意义的混蛋。怎么回事呢?我在帐单上签了字,把剩余的马丁尼酒喝完,站了起来。然后走出酒吧,把两手插在裤兜里等着电梯的到来。
按着老规矩女王必须和弟弟结婚。我这样想。我无论如何从头脑中也赶不走那样幻想的剧情。在头脑中连续不停地浮现那些场面。性格弱小的不正常的弟弟。谁最合适呢?当然是ウディアレン了。那样的话就成为了喜剧。在宫廷中经常开些无趣的玩笑,用塑料槌敲打自己的脑袋。那是无用的。
弟弟的事以后再考虑吧。法老还是ローレンス?オソヴィエ合适。因为头痛,总是用一个手指尖摁着太阳穴。把不中意的人放到无底的井中,或让他们在尼罗河中和鳄鱼竞争。知识丰富,太残酷。割掉眼睑流放到沙漠中。
想到这里时,电梯的门打开了。也没有什么声音。我走进去按了十五层的按钮。接着继续联想那个故事。虽然并不愿继续想那些事,总想停止却停不下来。
舞台一转变成了荒凉的沙漠。在沙漠远处的洞穴中被法老追放的予言家,谁也不在意自己孤独地生存着。虽然他的眼睑已被割掉,却还横渡沙漠奇跡地延生着。披上羊皮避开强烈的阳光,他在黑暗中生活着。吃虫子,啮着野草。在里面心灵的眼睛予言着未来:必定法老要没落、埃及要走到黄昏、世界也要转变。
那是羊男。我想。为什么在这个时节突然想出了羊男呢?
门照样没有声音打开了。我继续模糊地想着那件事走了出去。羊男,他从埃及时代开始就存在了吗?这些只不过是在我的头脑中制造出来的无意义的幻想而已?我把手插在兜里站在黑暗中想着那些事。
黑暗?
等我意识到之后才发现周围会是黑暗。连一点小光线都没有。等到身后的电梯门关上之后周围漆黑下来。连自己的手都看不见。
连BGM音乐也听不到了。“恋之水色”和“夏日之恋”也听不到了。空气冷得让人打寒战,也闻到了发霉味。
在那样的黑暗中我一人站在那里。 |
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