咖啡日语论坛

 找回密码
 注~册
搜索
查看: 584|回复: 0

镜池

[复制链接]
发表于 2005-7-12 16:51:18 | 显示全部楼层 |阅读模式

镜池 我来到镜池湖畔,沿着观海寺后杉树林中的小道下到谷底,未登上对面的山,路分成了两条岔道,再过去便到了镜池湖畔。湖畔矮竹丛生,有些地方竹子从左右两边长过来,重重叠叠,不弄出点响声来简直无法通过。从树木中间望去,能看到湖面,但若不绕它转上一圈,则难知其首尾。徒步一走,发现它竟出人意料地小,顶多只有三百米左右。 然而,其形状极不规则,许多地方岩石就毫无修饰地横躺在水边。湖岸也如同湖本身那难以名状的形状一样,高低起伏,毫无规则地绵延相连。 湖的四周杂树丛生。有数百棵之多,数不胜数。其中有的还尚未萌发新芽。树枝较疏的地方,由于受到阳春的日照,地上竟已长出了  镜池

  我来到镜池湖畔,沿着观海寺后杉树林中的小道下到谷底,未登上对面的山,路分成了两条岔道,再过去便到了镜池湖畔。湖畔矮竹丛生,有些地方竹子从左右两边长过来,重重叠叠,不弄出点响声来简直无法通过。从树木中间望去,能看到湖面,但若不绕它转上一圈,则难知其首尾。徒步一走,发现它竟出人意料地小,顶多只有三百米左右。

  然而,其形状极不规则,许多地方岩石就毫无修饰地横躺在水边。湖岸也如同湖本身那难以名状的形状一样,高低起伏,毫无规则地绵延相连。

  湖的四周杂树丛生。有数百棵之多,数不胜数。其中有的还尚未萌发新芽。树枝较疏的地方,由于受到阳春的日照,地上竟已长出了春草。杂草之间,紫花堇那淡淡的身影已隐约可见。

                              夏目 漱石 《旅愁》

原文:

 

鏡が池

  鏡が池へ来て見る。観海寺(かんかいじ)の裏道の、杉の間から谷へ降りて、向うの山へ登らぬうちに、路は二股(ふたまた)に岐(わか)れて、おのずから鏡が池の周囲となる。池の縁には熊笹(くまざさ)が多い。ある所は、左右から生(お)い重なって、殆ど音を立てずには通れない。木の間から見ると、池の水は見えるが、どこで始まって、どこで終わるか一応回った上でないと見当がつかぬ。あるいて見ると存外小さい。三丁程よりあるまい。

 ただ非常に不規則な形で、所々に岩が自然のまま水際に横たわっている。縁(ふち)の高さも、池の形の名状し難い様に、波を打って、色々な起伏を不規則に連ねている。

  池をめぐりては雑木(ぞうき)が多い。何百本あるか勘定がし切れぬ。中には、まだ春の芽を吹いておらんのがある。割合(わりあい)に枝の繁(こ)まない所は、依然として、うららかな春の日を受けて、萌(も)え出(い)でた下草(したくさ)さえある。壺菫(つぼすみれ)の淡き影が、ちらりちらりとその間に見える。

                    夏目 漱石 「草枕(くさまくら)」春草。杂草之间,紫花堇那淡淡的身影已隐约可见。                     夏目 漱石 《旅愁》 原文: 鏡が池   鏡が池へ来て見る。観海寺(かんかいじ)の裏道の、杉の間から谷へ降りて、向うの山へ登らぬうちに、路は二股(ふたまた)に岐(わか)れて、おのずから鏡が池の周囲となる。池の縁には熊笹(くまざさ)が多い。ある所は、左右から生(お)い重なって、殆ど音を立てずには通れない。木の間から見ると、池の水は見えるが、どこで始まって、どこで終わるか一応回った上でないと見当がつかぬ。あるいて見ると存外小さい。三丁程よりあるまい。  ただ非常に不規則な形で、所々に岩が自然のまま水際に横たわっている。縁(ふち)の高さも、池の形の名状し難い様に、波を打って、色々な起伏を不規則に連ねている。   池をめぐりては雑木(ぞうき)が多い。何百本あるか勘定がし切れぬ。中には、まだ春の芽を吹いておらんのがある。割合(わりあい)に枝の繁(こ)まない所は、依然として、うららかな春の日を受けて、萌(も)え出(い)でた下草(したくさ)さえある。壺菫(つぼすみれ)の淡き影が、ちらりちらりとその間に見える。                     夏目 漱石 「草枕(くさまくら)」

回复

使用道具 举报

您需要登录后才可以回帖 登录 | 注~册

本版积分规则

小黑屋|手机版|咖啡日语

GMT+8, 2025-6-20 02:38

Powered by Discuz! X3.4

© 2001-2017 Comsenz Inc.

快速回复 返回顶部 返回列表