車の整備についての用語集です、日本語しかありませんが、それでも、みんなさんにやくにたつとおもいます。
コピーをしたみんなさん、なんとなく、返事とか一句でもうれしいと思います。
<ア>
アイシング <icing>
寒冷時、高速走行等でキャブレターが凍ってしまう事。アイシングが発生するとエンコします。ホットエアダクト(エキゾースト マニホールドから暖かい空気をエア クリーナへ導く物)の外れ等が原因で起こります。
アイドリング <idling>
停車時、エンジンがかかっている状態で、かつ、アクセルを踏んでいない状態。
アイドル アジャスト スクリュー <idle adjusting screw>
アイドル回転数を調整するためのねじ。 アジャスト スクリュー=調整ねじ
アイドルアップ <idleup>
エアコンやライト等の使用中など、エンジンに負荷がかかった時にアイドル回転数を上げてやる装置。
アイドル回転数 <idling engine speed?>
アイドリング時のエンジン回転数。アイドル回転数を調整する事を 「アイドル調整(アイドルA)」 や 「スロー調整(スローA)」と言う。
アウトプット <output>
出力。用例: アウトプット シャフト=出力軸
アクスル <axle>
車軸。タイヤを駆動する軸の事。
足を出す
エンジンのコネクティング ロッド(コンロッド)がシリンダーブロックを突き破ってエンジンの外に飛び出している状態のこと。焼き付きやオーバーランで起こる。
遊び
部品と別の部品をつなぐ際に余裕をもたせてある事。遊びがないと部品が磨耗したり調整ができなくなったりします。用例1: ハンドルの遊び(ハンドルを回してもタイヤが動かない部分の事。もしも遊びがなかったら、路面からの衝撃がハンドルに直に伝わってしまいますし、ほんの少しハンドルを回しただけでクルマが曲ってしまいますので、直進状態を維持するのが困難になってしまいます)用例2: クラッチの遊び(ちょっと得?→クラッチの遊びを確認しようを参考にしてください)
あたりがでる
部品同士がなじみあう事。用例: ブレーキシューを新品に交換して片ぎきしている場合は、ブレーキペダルを軽く踏みながらしばらく走行すると、あたりがでて片ぎきが直る。
圧縮行程 <compression stroke>
エンジンのシリンダー内に吸い込んだ混合気をピストンで圧縮して燃えやすくする行程。参考: 4サイクルエンジンの行程= 吸入→圧縮→燃焼(爆発、膨張)→排気
圧縮比 <compression ratio>
エンジンのシリンダー内に吸い込んだ混合気と、ピストンで圧縮し終わった時の比。参考: 圧縮比= (シリンダー容積+燃焼室容積)÷燃焼室容積(式は グランプリ出版 自動車用語ハンドブック から引用させていただきました)
アフター ファイヤー <after fire>
本来、エンジン燃焼室内で燃える筈の混合気が、排気系統で爆発燃焼する事。
アライメント <alignment>
整列。 ボディの狂い具合、又は、キャンバー・キャスター・トーインなどの事。後者の場合は「ホイール アライメント」と呼ぶ場合が多い。
アンダーステア <understeer>
カーブを曲ろうとする時、カーブの外側に出て行きそうになるクルマ。対語: オーバー ステア
暗電流
キーを抜いて駐車中でも流れている電流。時計を動かし続けるためや、ラジオのバックアップ(設定した局を覚えておくための物)、ECUの学習機能を記憶させておくためなど、に流れている。漏電を調べる時も暗電流を測定します。
<イ>
息つき
アクセルペダルを踏み込んで加速しようとしてもスムーズに加速せずに息をついたようになる症状の事。
逝く
故障して使い物にならなくなってしまう事。用例: エンジンが逝(い)ってしまったので、自走は不可能です。同意語:お釈迦
インパクト レンチ <impact wrench>
衝撃を利用してボルトやナットを緩めたり締めたりする工具。単に「インパクト」と呼ぶ場合が多いと思います。。
インプット <input>
入力。用例: インプット シャフト=入力軸
インペラ <impeller>
流体で動く羽根車。用例: ウォーターポンプのインペラ。
<ウ>
ウォーニング ランプ <warning lamp>
警告灯。
ウマ
クルマをジャッキアップした時に、クルマの落下防止のためにあてがう物。正式にはリジッド ラックと言うらしい。
<エ>
エア ガン <air gun>
圧縮空気を噴射させる事によって、部品の清掃に使用する工具。
エア抜き
ブレーキの油圧回路に入ってしまった空気を抜く作業や、エンジンの冷却水に入ってしまった空気を抜く作業。用例1: ブレーキのホイールシリンダーを交換したら、エア抜きが必要です。用例2: クーラントを交換した場合、エアが抜けにくいエンジンもありますので、オーバーヒートさせないように注意が必要です。
エンジン ブレーキ <engine brake?(和製英語?)、engine braking>
走行中にアクセルを放す事で、かかるブレーキ。普通と逆に,、駆動輪でエンジンが回される事で、制動力を得る。
エンスト <英語ではstall又はengine stall?>
エンジンが予期せずに停止する事。
<オ>
オーバークール <overcool>
いくら走行してもエンジンが冷えたままで適温にならない事。サーモスタットバルブの開きっぱなしが原因で起こる場合が多い。
オーバーステア <oversteer>
カーブを曲ろうとする時、カーブの内側に入り込もうとするクルマ。対語: アンダー ステア
オーバーチャージ <overcharge>
充電系統の異常で、バッテリーを過充電してしまう事。
オーバードライブ <overdrive>
トランスミッションの減速比が1以下のギヤの事。エンジンの回転数よりもミッションから出力される回転数が高いギアの事。
オーバーハング <overhang>
前輪の中心から車の最前部までの長さを「フロント オーバーハング」、後輪の中心から車の最後部までの長さを「リヤ オーバーハング」と言う。
オーバーヒート <overheat>
冷却水漏れ等でエンジンが過熱してしまって高温になる事。オーバーヒート状態のまま走行を続けるとエンジンが焼き付いてしまいます。
オーバーフロー <overflow>
規定値以上に水、オイル、燃料等が入った事によってあふれ出す事。
オーバーホール <overhaul>
分解して整備する事。
オーバーラン <overrun>
エンジンやモーターを許容回転数以上に回す事。ばらばらにこわれちゃいます。「オーバー レブ」とも言うらしい。
オイル上がり
エンジンオイルが、ピストンとシリンダーの隙間から燃焼室内に入り燃えてしまう事。
オイル下がり
エンジンオイルが、吸排気バルブから燃焼室内に入り燃えてしまう事。
お釈迦
使い物にならなくなってしまった事。用例: エンジンがお釈迦になってしまった。同意語:逝く
オフセット <offset>
中心からずれている事。用例: オフセット衝突
オリフィス <orifice>
オイルや空気の流れる量を調整するための穴。
おろす
エンジンやミッションをいったんクルマから取り外す事。エンジンを持ち上げて外す場合もなぜか「おろす」と私の勤めていた工場では言っていました。用例: このクルマは、エンジンごとおろさないとクラッチ交換ができない。
<カ>
カウル <cowl>
頭巾(ずきん)。クルマでは、見た目を良くするために かぶせるカバーの事。用例: サイドカウル(哕炏渲窒阍蚊|に付いているカバー)
過給機
空気を強制的にシリンダー内に送り込む装置。ターボ チャージャーやスーパー チャージャーの事。
かける
用例1:エンジンをかける。(エンジンを始動させること)用例2:ジャッキをかける。(ジャッキをクルマにあてがうこと)用例3:ブレーキをかける。(ブレーキを作動させる事)用例4:ベルトをかける。(ベルトをプーリーに取り付けること)用例5:エンジンをチェーンブロックにかけておろす。(エンジンをチェーンブロックで吊っておろす)用例6:クルマをブレーキテスターにかける。(クルマをブレーキテスターで測定する)用例7:クルマにワックスをかける。用例8:クルマのドアの鍵をかける。(クルマのドアを施錠する)用例9:ブレーキオイルを塗装部分にかけると、塗装が変色してしまうので注意してください。用例10:哕炏违珐`トに腰をかける。(哕炏违珐`トに座る)まだ用例はありそうですが、この辺りでご勘弁を...。日本語も面倒ですね(~o~)
下死点 <bottom dead center>
エンジンのピストンが下がりきった位置。BDCとも言います。
かしめる
かしめが付いているナット等の頭部分を叩いたりして、緩まないようにする事。うまく説明できませ~ん(^_^;)
がた
許容範囲以上のがたつきがある事。用例: タイロッド エンドにがたがでているので、交換しなければなりません。がたがたな事。経年変化でだいぶ弱ってきている事。用例: このクルマは長年仱盲皮毪椤ⅳ坤い证郡皮い蓼埂
片ぎき(片効き?、片利き?)
ブレーキの左右のきき具合が違う事。片ぎきしていると、ブレーキをかけた際にクルマがまっすぐに止まりません。
カップ <cup>
茶碗のような形をした、ゴム製の部品。ブレーキ系統などに用いられており、ブレーキフルードが漏れないように圧を受け止めて、ピストンと共に動きます。 ホイールシリンダ内のカップが完全に駄目になり、多量の液漏れが起こると、ブレーキが片ぎきします。こうなってしまうと、ホイールシリンダ交換、ブレーキシュー交換などの整備が必要です。定期点検時などで微量の液漏れ時に発見できれば、カップ交換のみの整備で済みます。
カップリング <coupling>
力を伝えるための、継ぎ手。用例: ファン カップリング、ビスカス カップリングなど。(英和辞典によると、viscous = 「粘り気がある」)
かぶる
燃焼室内にガソリンが規定量より多く入り込み、エンジンの調子が悪い事。燃焼室内にガソリンが規定量より多く入り込み、エンジンの始動が困難な事。点火プラグがガソリンでびしょびしょに濡れている状態の事。用例: かぶってしまってエンジンが始動しない時は、チョークバルブを開いて、アクセルペダルを床まで踏み込んだままセルを10秒くらい回し続けるとかかる事があります。(空気を大量に送り込んでやる)
かます(かませる)
部品と部品との間に、別の物をはさみ込む事。
ガレージ ジャッキ <garage jack>
整備工場やガソリンスタンドにある、車を持ち上げるための手動ジャッキ。
<キ>
ギア <gear>
歯車。ギヤとも言う。
ギア鳴り
マニュアル トランスミッション(MT)車で、ギアを変速する際にギア同士ががうまく噛み合わずに音を発する事。クラッチの遊びの多すぎや、ミッション内部のシンクロ(同期)機構の不具合などが原因。
ギア抜け
マニュアル トランスミッション(MT)車で、走行中にアクセルペダルを踏み込むと、ギアが自然にニュートラルになってしまう症状。ギアが磨耗して、ギア同士のバック ラッシュ(隙間)が大きくなると発生する。シフトレバーに常に手を仱护郡蓼蓼摔筏皮い毪取ⅴ啸氓楗氓伐澶帳瑜晷·丹胜胧陇摔瑜盲匹ⅳ文ズ膜绀蓼毪韦恰ⅴiけを起こし易くなる。
キック ダウン <kick down>
オートマチック トランスミッション(AT)車で、アクセル ペダルを急激に床まで踏み込む事によって、1段下のギアに変速する事。追い越しや山道の急な上り坂などで使用する。
キックバック <kickback>
自動車の場合、タイヤへの路面からの衝撃がハンドルまで伝わる事。
気筒(きとう) <cylinder>
エンジン内の、ピストンが上下する筒の事。この筒が4本あれば「4気筒」、6本あれば「6気筒」。
キャンバー <camber>
クルマを真正面から見た時に、地面との垂直線とタイヤの中心線との角度。キャンバー角のおかげでハンドルを軽く回す事ができる。参考:ちょっと得?→ホイールアライメント
キャスター <caster>
パソコンデスクや椅子のキャスターを見ると、キャスターの取り付け部の真下に車輪の中心はなく、ずれている。自動車も似たようなもので、地面との垂直線とキングピンとの角度の事。カーブを曲る時にハンドルがクルマの進行方向に自然に戻ろうとするのは、キャスター角とキングピン傾斜角のおかげです。参考:ちょっと得?→ホイールアライメント
吸入行程 <intake stroke>
ピストンが下方に下がる時の負圧を利用して、混合気を燃焼室内に吸い込む行程。「吸気行程」とも呼ばれる。
<ク>
空燃比 <air per fuel ratio>
混合気の空気と燃料との重量比。「A/F」、「混合比」とも言う。
グリル <grille>
格子(こうし)。クルマでは、左右のライト間やフロントバンパー中央に設けられている、ラジエターに風を導くための格子(ラジエターグリル、フロントグリル)。
狂い
正規の定められた範囲内の数値ではない事。用例:サイドスリップが狂っているので、トーインの調整が必要です。
グロメット <grommet>
ホースなどを鉄板に通してある箇所で、ホースと鉄板の隙間を塞いでいるゴムの部品の事。
<ケ>
検査機器測定
排気ガス中のCOやHCを測定したり、ブレーキのきき具合、ライトの光軸調整、速度計測定、サイドスリップの測定、等をする事。
減速比 <reduction gear ratio? moderating ratio?>
エンジンの回転数と、ミッションの出力側回転数との比。エンジンの回転数と駆動軸の回転数との比は「総減速比」と言う。
研磨
砥いで磨き、表面を平面にする事。用例: エンジンをオーバーヒートさせるとシリンダーヘッドが歪んでしまい、修理するには、研磨が必要な場合があります。
<コ>
行程 <stroke>
ストロークと同じ意味。ピストンの上死点から下死点までの距離の事。または、ピストンが上方か下方へ1回移動する事。用例: 吸入行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程
こじる <pry out>
すきまなどに棒状の物をさして、テコの原理で動かす事。 (thanks 負け造さん)用例: ドライブシャフトをデフから引き抜く時は、タイヤレバーを隙間に差し込んでこじって抜く。
コラム <column>
欄。円柱状の長い物。用例: コラム シャフト(ステアリング ホイール〈ハンドル〉とステアリング ギヤ ボックスとをつなぐ軸) コラム シフト(ステアリングのコラム シャフト付近に、変速レバーが付いている方式) コラム カバー(ライト スイッチやワイパー スイッチの根元部分に被さっている、コラムシャフトの カバー)。
ころす
本来の部品の機能をわざと動作させないようにする事。用例: そのバキューム ホースをころして症状が変化するか確認してみたらどう?
混合気 <mixture>
空気と燃料を混ぜ合わせたもの。
<サ>
サージング <surging>
波打つ事、脈動。「バルブサージング」は、バルブスプリングの振動とバルブ開閉の動きが共振してしまったために、バルブが勝手に開閉(振動)してしまう事。
サービス <service>
整備、修理。用例: サービス マニュアル=整備手帳「整備士」は「サービスマン(service man)」とも言います。そういえば「メカニック」とも言いますね。
サイクル <cycle>
循環、周期。「4サイクルエンジン」は、ピストンの4回の動き(吸入→圧縮→燃焼→排気)を周期的に繰り返すエンジン。
サイド スリップ <side slip>
タイヤの横滑り量。車検時には「サイド スリップ テスター」で必ず測定する。1メートル前進した時の横滑りをミリメートルで表示する。狂っている場合は、タイロッド部でトーインを調整するのが普通。参考:ちょっと得?→ホイールアライメント
サスペンション <suspension>
懸架装置。路面からの衝撃がボディに伝わらないようにする装置。略して「サス」と呼ぶ場合が多い。
<シ>
CO,HC測定
排気ガスに含まれる一酸化炭素や炭化水素を測定する事。
シール <seal>
気体や液体が漏れ出さないようにするための物。日本語で俗に言うところの「シール(貼る物)」の事は、「ステッカー」や「ラベル」と言います。
シフト <shift>
移しかえる事、ギアを変速する事。「シフトアップ」=高速用のギアに変速する事。「シフトダウン」=低速用のギアに変速する事。
シム <shim>
部品同士のすきまを調整したり位置合わせをするために はめこむ薄い鉄板。適切なすきまや位置に調整できるよう、さまざまな厚さの物が用意されています。用例: オイルタペットの調整は、シムをはさみこんでします。
シリアル ナンバー <serial number>
製造番号。serialは「連続の」と言う意味。
シリンダー <cylinder>
円筒状の物。エンジンの場合は、気筒の事。用例: キー シリンダー(鍵が差し込まれる部品)、ホイール シリンダー(ドラム ブレーキの部品)。
死ぬ
部品等が本来の機能を全く果たしていない事。用例: このエンジン、3番が死んでいる。
シャーシ <chassis>
車台。クルマのボディ(車体)以外の部分の事。「シャシ」や「シャシー」とも言います。
シャーシ ブラック塗装
車の下回りに螇T装をする事。錆び止めの効果は、ほとんど期待できない。
車台番号
クルマに刻印されている製造番号。一般にあまり部品交換されない場所に刻印されています。「車体番号」と書く場合もあるようです。車検証の表記は、「車台番号」。
上死点 <top dead center>
エンジンのピストンが上がりきった位置。TDCとも言います。
上死点前 <before top dead center>
エンジンの点火時期でよく使われる言葉。BTDCとも言います。混合気が燃焼するのには時間がかかります。よって、ピストンが上死点にくる前にスパークプラグに点火して、上死点で最大の爆発になるようにします。
ジャダー <judder>
振動。ディスクローターの不良が原因でブレーキペダルを踏んだときにペダルに伝わる振動や、クラッチディスクの不良が原因でクラッチをつなぐ時に車が振動する現象などのこと。
シュー <shoe>
靴、蹄鉄、接触部分。用例: リア ブレーキ シュー。
ショート <short>
短絡。一般にクルマの場合は、プラス線が、マイナス線またはボディと直接に接してしまう事。車両火災を起こす原因となる事もあります。
触媒 <catalyst>
自分自身は変化しないが、他の物質を化学変化させる物。車の場合は、有害な物質を無害な物質に変化させる排ガス対策の部品です。「三元触媒」は、触媒としてPt(白金)とRh(ロジウム)を使用して、CO(一酸化炭素)をCO2(二酸化炭素)に、HC(炭化水素)をH2O(水)に、NOx(窒素酸化物)をN2(窒素)に変化させる。理論空燃比での酸化還元作用は次の通り。NOx+CO→N2+CO2NOx+HC→N2+H2O+CO2O2+CO→CO2O2+HC→H2O+CO2酸化還元作用の式は 弘文社 よくわかる2級自動車整備士 より引用。
進角装置 <advancer>
エンジンの回転数が上がるにつれて、点火プラグに点火する時期を早める装置。「バキューム アドバンサー」、「ガバナ」等の部品がその役目。
シンクロメッシュ機構 <synchromesh>
マニュアルトランスミッション内のギア同士の回転数を同期させるもの。変速する際に、エンジン側のギアと駆動輪側のギアとでは回転数が違います。そのままギアを変速しようとしても回転数が異なるためになかなか噛み合いません。そこでギア同士は最初から噛み合わせておいて、シンクロメッシュ機構で回転数を合わせます。「シンクロナイザー機構」とも言います。ふつうは単に「シンクロ」と呼ぶ場合が多いです。
<ス>
スーパー チャージャー <supercharger>
過給機のこと。本来はターボチャージャーもスーパーチャージャーの一部の方式と言えるのだが、一般には、排気ガスを利用するものをターボチャージャー、ベルト駆動等で機械的に空気を送り込むものをスーパーチャージャーと呼んでいる。
据え切り
車が全く走行していない状態でハンドルを回す事。ステアリングやタイヤにものすごい負担がかかります。なるべく据え切りはしないようにしましょう。
スクレーパ <scraper>
固着したガスケットやパッキン、フロントガラスの点検ステッカーや車検ステッカー(検査標章)などを、こそぎ落とす(削りながら剥ぎとる)時に使用する道具。参考:scrape=こする。
ステー <stay>
支柱。部品をボディ(車体)に取り付ける際などに用いられる補強板。「ステー」は一枚の板状の物を指す場合が多いと思います。より丈夫な作りの物をブラケットと呼ぶようです。
ステアリング <steering>
舵取り装置。ハンドル(ステアリング ホイール)を回すことによってタイヤを左右に動かす装置の事。
ストローク <stroke>
行程。ピストンが上死点から下死点まで動くときの距離の事。または、ピストンが上方か下方へ1回移動する事。 「4ストロークエンジン」は吸入行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程の4行程を繰り返すエンジン。「4サイクルエンジン」とも言います。
スピンドル <spindle>
駆動輪でないタイヤを支えるための、紡錘形状をしている支軸。う~ん、上手く説明できません。こんな物です。
スワール <swirl>
渦流、渦巻きの事。燃焼室内の混合気や燃焼ガスの流れの事。スワールがないと完全燃焼しません。
スパイラル <spiral>
螺旋。用例: スパイラル チューブ(ホース同士が交差する場所などで、ホースの損傷を防ぐためにらせん状に巻きつけてある物)。
スプライン <spline>
角栓。軸の周りを歯状にした物と円筒の内側に溝を切った物とを結合して力を伝えるもの。
スプリング コンプレッサー
コイルスプリングやストラットの交換時に使用する特殊工具。コイルスプリング(巻きばね)を縮めたままに保持する事ができる工具。
スライディング ハンマー
部品を引き抜く時に使用する特殊工具。アクスル シャフトを引き抜く時などに使用する。
<タ>
ダイアグノーシス <diagnosis>
自己远蠙C能。ECU関連のセンサーなどの故障箇所を自動的に判断しECUが記憶している装置。または、その装置を使ってどこが故障箇所かを呼び出したり、故障箇所を判別したりする事。
ダイアフラム(ダイヤフラム) <diaphragm>
クルマの部品でよく使われる言葉ですが、うまく説明できませんm(__)m英和辞典によると、「横隔膜」の事。管理人が想像するには、クルマの場合は「移動(振動)する隔膜(隔壁)」の事でしょうか?用例1: クラッチカバーのダイアフラムスプリングの磨耗。用例2: マスターバック内のダイアフラムの破れ。
たいこ
マフラーの太い筒の部分の事で消音の役目。
脱着(だっちゃく)
クルマから一旦、部品等を取り外し、再び取り付ける事。目的の修理部品を取り外す際に、他の部品が邪魔なために取り外さなければならない時などに使用する言葉。用例: MTのクラッチ交換は、ミッションまたはエンジンを脱着しないと、交換できません。
立てる
タップ等を使用して、潰れてしまったねじ山を、立て直したり(目立てをしたり)、新たに開けた穴などに、ねじ山を作る事。「タップを立てる」と言う風に使います。「タップを切る」や「タップでねじ山を切りなおす」も同じ意味です。参考「タップ」は、雌ねじ(ナットなど)のねじ山を作成したり、修理するための工具です。「ダイス」は、雄ねじ(ボルト)のねじ山を作成したり、修理するための工具です。
だぶる
同じ事を繰り返す事。ブレーキのオイル交換やエア抜き作業時によく使われる言葉。用例: ブレーキペダルをだぶってください。(ブレーキペダルを何回か続けて踏み込んでください)
タペット <tappet>
カムシャフトからの力を伝えて、吸気や排気のバルブを動かす装置。参考:tap(タップ)=たたく。雌ねじ(ナットなど)のねじ山を作成したり、修理するための工具。
タペット調整
「バルブ クリアランス調整」と同じ意味。タペット(バルブを動かす部品)と、エンジンの吸気や排気バルブとのクリアランス(隙間)を正規の値に調整する事。バルブ クリアランスが大きくなると、タペット部からの打音が大きくなります。
タンデム <tandem>
直列。同じ物を縦に2個並べる事。用例: ブレーキのタンデムマスターシリンダー(現在のクルマのブレーキ配管は、2系統に分かれており、マスターシリンダーも外観では1個だが、中は、ピストンが2個直列に並んでいます)
<ツ>
つらいち(面一?) <flush>
「同じ高さ」の事。(thanks 負け造さん)
<テ>
テーパー <taper>
先になるほど、細くなっている形状の事。
点火時期調整
点火プラグに点火する時期を調整する事。ディストリビュータ本体の位置をずらして調整します。早めに点火させる事を「点火時期を進める(進角)」と言い、遅めに点火させる事を「点火時期を遅らせる(遅角)」と言います。「点火タイミング調整」、「タイミングA」などとも書きます。
<ト>
トーイン <toe-in>
車を上から見ると、タイヤの前側が内向きになっている事。「トー」は「つま先」の意。タイヤが外側に転がろうとするのをトーインでうちけします。トーインとキャスターのおかげで車はまっすぐに走ることができます。サイドスリップを測定して、調整はタイロッド部で行います。参考:ちょっと得?→ホイールアライメント
独立懸架 <independent suspension>
左右のタイヤのサスペンションがつながっていなくて、一つのタイヤごとに独立しているサスペンション。仱晷牡丐瑜い韦貜铡
飛ばす
ボルトやナットが緩まない時に、切断するなどして壊して取り外す事。用例: マフラーの取り付けボルトが錆びて緩められない時には、切断酸素でボルトを焼き飛ばします。(焼き切ります)速い速度でクルマを走行させる事。用例: 待ち合わせに遅れそうでも、飛ばさずに、安全哕灓蛐膜堡蓼筏绀Α
飛ぶ
ヒューズが切れる事。用例: ブースター ケーブルを逆に接続すると、メイン ヒューズが飛んでしまいます。バネの作用で、部品が空中を飛んで行ってしまう事。(笑)用例: ドライブシャフトのクリップを外そうとしたら、クリップがどこかに飛んで行ってしまって見当たらない。(^_^;)
トランス <trans>
英和辞典によると、貫通、横断 の意味。クルマの場合は、入力と出力を備えた物?用例: トランス ミッション
トルク <torque>
力率。単位はkg・mあるものを、ある点の周りに回転させる効果を示す量。クルマの場合は、一般にエンジンが発生するトルクを指す。(グランプリ出版 自動車用語辞典より抜粋)
トルク レンチ <torque wrench>
クルマの部品を取り付ける時のボルトやナットには、締め付けるトルクが決められているものがある。トルクレンチは、トルクを見ながらボルトやナットを締め付けることができる工具。
<ナ>
なめる
ボルトやナットを緩めたり締めたりする時に、工具が滑ってナットなどの角が丸くなってしまい、緩めたり締めたりができなくなる事。スパナやモンキーの工具を使用するとなりやすい。+ねじや-(マイナス)ねじの溝が駄目になる事も「なめる」と言います。
<ニ>
二次空気供給装置 <secondary air supplier>
排気系統に新鮮な空気を送り込み、排気ガスを再燃焼させる。排ガス対策の装置です。COやHCをCO2とH2Oに変えます。グランプリ 自動車用語辞典によると「SAS」、「サーマルリアクター」、「アフターバーナー」とも言うらしい。私は知りませんでした(^_^;)
ニップル <nipple>
グリスを注入する時の車両側の注入口の事。昔のクルマにはステアリングの部品等(タイロッドエンドやロアボール等)に必ず付いていました。現在の佊密嚖蠠o給油になったのでニップルは付いていないですね。nippleの本来の意味は辞典で調べてみてください。
<ネ>
捻じ切る(ねじきる) <wrench off>
ねじれて切れること。通常はボルト(雄ねじ)を捻じ切ってしまうと大変なのですが、整備の都合上やむを得ず、わざと捻じ切る事もあります。用例: ボルトを必要以上のトルクで締め付けると、捻じ切れてしまうので注意してください。
燃焼行程 <combustion stroke>
ピストンで圧縮された混合気に点火プラグを使って火を点けると、混合気は爆発(燃焼、膨張)します。その結果、ピストンが下に押し下げられる行程。クルマの動力の源です。「爆発行程」、「膨張行程」とも言います。。
燃焼室 <combustion chamber>
ピストンで圧縮された混合気が閉じ込められている部屋の事。シリンダーヘッドに設けられています。
<ノ>
ノッキング <knocking>
燃焼室内で異常な燃焼が起きて、「カリカリカリ」とエンジンが悲鳴を発する事。エンジンに過負荷を与えると起こります。
<ハ>
パーコレーション <percolation>
しみだす事。キャブレター仕様車の場合で、燃料系統でエンジンの熱などによって沸騰が起こり、インテークマニホールドにガソリンが流れ出す事。かぶってエンジンがかからなくなることもある。
バースト <burst>
破裂する事。用例: タイヤの空気圧が低い状態で走行すると、バーストしてしまい、タイヤが粉々になってしまう事がある。
排気ガス再循環装置 <exhaust gas recirculation>
排気ガスの一部を吸気系統に戻し、再燃焼させることによってNOxを低減する。排ガス対策の装置です。「EGR」と呼ぶ場合が多い。
排気行程 <exhaust stroke>
ピストンがあがる事によって、排気ガスをエンジンの外へ排出する行程。
ハイドロプレーニング <hydroplaning>
大雨の日などにスピードをだしすぎると、タイヤが地面から浮いてしまい水の上を走る現象。クルマの制御ができなくなります。辞典によるとハイドロは「水」の意味で、ハイドロプレーニングはアメリカ英語。イギリス英語では、アクアプレーニング<aquaplaning>。
バイメタル <bimetal>
熱膨張の違う金属を2枚はり合わせた物。熱をかけるとそり返るので、スイッチなどに使用される。(電動ファンのサーモスイッチ等)
パイロット <pilot>
案内。誘導。用例: クラッチのパイロット ベアリング MTのインプットシャフトがはまり込むベアリングで、フライホイールに付いている。クラッチディスクを交換する際に、芯出し用の特殊工具を、このベアリングに差し込んで、芯出しを行う。
ハウジング <housing>
軸受箱。部品が組み込まれているケース状の物。house(ハウス)=家。収納する。用例: アクスル ハウジング FR車や4WD車に用いられている、アクスルシャフトやデフが組み込まれているケース。別名、ホーシングとも言う。ホーシングは、housingをローマ字風に読んだ呼び方か?それとも、他の外国語読みなのか不明。
バキューム <vacuum>
負圧。用例: バキューム アドバンサー(エンジンの負圧を利用して点火時期を進角させる装置)
バック ファイヤー <back fire>
逆火。燃焼室で燃えた混合気が吸気系統へ吹き返してしまう現象。点火時期の狂いやバルブタイミングの狂いで発生します。
バックラッシュ <backlash>
ギア(歯車)同士を噛み合わせる時の、ギアとギアとの隙間の事。
パッシング <passing>
追い越し。「パッシング ライト」は「これから、追い越しますよ。」という合図?。
バッテリーがあがる
バッテリーの蓄えた電気を使いすぎて、電装品(セルモーター等)を作動させられないこと。駐車時のライトの点けっぱなしやオルタネータの故障などで発生します。
ハブ <hub>
中心部分の事。クルマの場合は、ホイールを取り付ける部分や、ドライブシャフトやアクスルシャフトがタイヤ側にはまり込んでいる部分の事。
ばらす
ばらばらに分解する事。
バランス ウェイト <balance weight>
タイヤのホイールに付いている。タイヤのバランス(つりあい)をとるための重り。ウェイトが外れてしまうと、高速走行時等にハンドルがぶれたり、クルマ自体が振動したりします。「ホイールバランサー」という機械でバランスの狂いを測定して、狂いを修正するためにウェイトを取り付けます。クランクシャフトのつりあいをとる為のものも、バランス ウェイトと言います。
バルブ オーバーラップ <valve overlap>
エンジンの排気バルブと吸気バルブが同時に開いている時期のこと。排気し終わってから吸気したのでは効率が悪いので、排気バルブが閉じる寸前に吸気バルブを開き始めます。
バルブ クリアランス調整
「タペット調整」と同じ意味。
バルブ タイミング <valve timing>
排気バルブや吸気バルブをいつ開き始めたり閉じきったりするかという事。
ハンチング <hunting>
アイドリング中にアイドル回転数が勝手に上がり下がりを繰り返す症状。
<ヒ>
ビーム <beam>
光束、光線。用例: ヘッドライトのハイ ビーム。細長い梁(はり)?。用例: ドア ビーム(サイドドア内にあり、横からの衝突時などの衝撃時にドアの変形を防ぐための補強部品。インパクト ビームとも言います)
ひきずり
ブレーキペダルを踏んでいない時でも、ブレーキが少しきいている状態を言う。キャリパーピストンの不具合などでひきずりは発生する。
ピッチ <pitch>
整備工場でよくこの言葉を使うのは、「ねじ山の山と山との距離」の事を指す時。用例: そのボルト(雄ねじ)は、ピッチが合わないので使えないよ。
ピッチング <pitching>
縦揺れ。クルマの前後が上下に揺れる事。急ブレーキをかけて停止した時などに発生する。
<フ>
ブーツ <boot>
一般的には「長靴」、「起動する(ブート)」、「はじく」などの意味。クルマでは、部品内にゴミや水などが浸入しないようにするために付いている、ゴム製の覆いの事。用例: ロア ボール ブーツ、ドライブ シャフト ブーツ、ステアリングのラック ブーツなど。
プーラー <puller>
ベアリングやプーリーを、シャフト(軸)から引き抜く時に使用する工具。pull(プル)=引き抜く。引く。
ファースト アイドル <fast idle>
エンジンが冷えている時に、アイドル回転数を上げる装置。エンジンが冷えている時の調子の悪さを補うために、冷却水温に応じた回転数にアイドル回転数を高めます。
負圧 <vacuum>
周囲より圧力が低い事。エンジンの吸入行程では、ピストンが下がる事によって生じる負圧を利用して混合気が燃焼室内に吸い込まれる。
フェード現象 <fade>
小さくなっていくこと。クルマではフットブレーキの使いすぎでブレーキのライニング等が熱を持ってブレーキのききが甘くなる事。
フェイル セーフ <fail- safe>
部品が故障した時や操作方法を誤っても、危険な事が生じないように安全な設計になっている事。
ブッシュ <bush>
筒の形をしている軸受け。用例: ショック ブッシュ、シャックル ブッシュ、センター アーム ブッシュなど。
ブラケット <bracket>
部品をボディ(車体)に取り付ける際などに用いられる補強金具。「ステー」より丈夫な作りの物をブラケットと呼ぶようです。
フラッシング <flushing?>
一般には、エンジン内部をフラッシング剤(洗浄剤)で洗浄して汚れを落とす事。flushは洗浄の意味。(thanks 負け造さん)
プラスチック ハンマー <plastic hammer>
叩いたものが傷ついたりへこんだりしないように、プラスチックで出来ているハンマー。略して「プラハン」。
ブリーザー <breather>
英和辞典によると、呼吸するもの、換気孔。もしかすると間違っているかも。クルマの部品では、ブレーキのエア抜きをする時に、エア抜き用のホースをつなぐ箇所をブリーザーと言います。また、燃料タンク内の圧を大気圧と同じに保つ役目のものもブリーザーと呼びます。
フレーム <frame>
骨組みの事。フレームの上にボディ(車体)が取り付けられる。ただし、現在の佊密嚖膝猊违偿氓堀钎¥胜韦恰ⅴ榨飑`ムとボディは一体化されている。トラックの荷台の下部に見えるのがフレーム。
フレキシブル(フレキ) <flexible>
曲げやすい事。曲げる事ができる事。変形しやすい事。「フレキ」と略して呼ぶことが多い。用例: ブレーキパイプはフレキのパイプです。
ブローバイガス <blow-by gas>
エンジンのピストンとシリンダーの隙間からエンジン内に吹き抜ける(blow)混合気や排気ガスの事。
ブローバイガス還元装置 <positive crankcase ventilation>
エンジン内のブローバイガスを吸気系統に入れて燃焼させる装置。排ガス対策の装置です。「PCV」とも言います。
プロペラ <propeller>
推進。用例: プロペラ シャフト=推進軸。
<ヘ>
ベーパ ロック <(米)vapor lock (英)vapour lock>
燃料系統の配管内に気泡が発生して、燃料が送れなくなる事や、フットブレーキの油圧系統の配管内に気泡が発生して、ブレーキがきかなくなる事。
へたる
故障とまでは言えないが、新品時に比べて機能や作用が劣ってきている事。 用例: このクルマのサスはへたってきているなぁ~。同意語: 弱る。
<ホ>
ホースメント(フォースメント) <reinforcement>
リインホースメント(補強材)のこと。用例: バンパー ホースメント(バンパーの内側に付いている、鉄骨のような形状の部品。 bumper reinforcement)。rein(リイン、レイン)=抑え込む。抑制。force(フォース)=与えられた力。圧力。reinforce=補強する。強化する。ment=名詞形にするときに用いる接尾語。
ボーリング <boring>
磨耗してしまったエンジンのシリンダーを研磨しなおす事。ボーリングを行うとシリンダーのボア径が大きくなるので、標準より径の大きなピストン(オーバー サイズ ピストン)を組み込みます。
ボア <bore>
エンジンのシリンダーの内径。
ホイール アライメント <wheel alignment>
ホイールが車体にどんなふうに取り付けられているかと言う事。一般的には、キャンバー、キャスター、トーインなどの事。参照:ちょっと得?→ホイール アライメント
ホイール バランサー <wheel balancer>
ホイールバランスをとる(調整する)ための機械。
ホイール バランス <wheel balance>
ホイールにタイヤを組み込んだ状態での、タイヤのつりあい具合。均等になるようにバランスウェイトで調整します。タイヤを新品に交換した時は必ずホイールバランスをとりなおしましょう。ホイールバランスをとらないと、ハンドルがぶれたり、クルマ自体が振動したりします。
ホイール ベース <wheel base>
軸距。前輪の中心と後輪の中心との間の距離。
ボディ <body>
車体。一般に、クルマの塗装されている部分の事。ドア、フェンダー、ルーフ、ボンネット、トランクやそれらが取り付けられている部分全体の事。「ボディー」、「ボデー」とも言います。
<ミ>
ミスファイヤー <misfire>
失火。燃焼室での混合気の燃焼状態が悪い事。ミスファイヤーが起きるとアフターファイヤー等をひき起こす。用例1: プラグに火が飛ばない為に混合気が燃焼しない状態。用例2: ガソリンエンジンに軽油燃料を使用すると燃えが悪くミスファイヤーを起こす。
<メ>
メカニック <mechanic>
機械工。修理工。整備士。同意語: サービスマン
メガネ レンチ <closed wrench>
ボルトやナットを締めたり緩めたりする時に使用する工具。名前の通り、眼鏡に似た形状をしています。整備士の必需品です。
メンバー <member>
部分。部材。クルマの場合、強度を確保するために付いている梁(はり)の事。用例: クロスメンバー(横向きに付いている梁)。うまく説明できませ~ん。
<モ>
モーター <motor>
電動機。電気を流すと、軸が回転する部品。用例: ワイパーモーター現在では死語ですが、昔はモートルと呼ぶこともありました。ちなみに、モートルはオランダ語読み。エンジン(原動機)の事。外国では、原動機をモーターと呼ぶ場合が多いようです。用例: モーターサイクル(motorcycle)=原動機付自転車。オートバイ。 モーターボート(motorboat)=エンジンが付いている小型の舟。自動車の事。motorcarの略。用例: ○○モーターショー。 ○○モータース=○○自動車。自動車整備工場の社名で、よく使われています。
モノコック <monocoque? monocock?>
グランプリ自動車用語辞典によるとフランス語で「貝殻」の事。モノコックボディは、フレーム(骨格)とボディ(車体)が別々ではなく一体になっている車体の事。
モンキー レンチ <crescent wrench>
ボルトやナットを締めたり緩めたりする時に使用する工具。モンキーレンチ1本でさまざまなサイズのボルトやナットに対応できます。しかし、ボルトやナットをなめさせてしまう事が多く、私の勤めていた整備工場では、モンキーレンチを使用することは邪道とされていました。実際に私も整備で使用したことはほとんどありませんでした。
<ヤ>
焼き付き
油膜切れや熱膨張が原因で、エンジン内の回転部分やピストン部分の動きが悪くなってしまう故障の事。用例1: エンジンオイルが不足すると、油膜切れでカムシャフト等が焼き付いてしまいます。用例2: 冷却水漏れ等でエンジンがオーバーヒート(過熱)してしまうと、熱膨張でピストン等が焼き付いてしまいます。
焼ける
部品の温度が異常に上がった事によって焦げた状態になってしまい、部品本来の機能を果たせない事。「燃えて無くなる」事ではありません。用例: クラッチディスクが焼けてしまうと、クラッチが滑りやすくなります。電気関連のスイッチ等の接点等が、接触不良を起こしている状態。用例: このクルマのポイント(コンタクト ブレーカ)は、焼けているので交換しなければいけない。
<ヨ>
ヨーイング <yawing>
クルマを上から見た場合、クルマの前後が左右に振れる現象。う~ん、これもうまく説明できません。クルマが走行中に横風の突風にあおられて横に流される時などに発生します。
弱る
故障とは言えないが、新品時に比べて機能や作用が劣ってきている事。 用例: このクルマのサスは、だいぶ弱ってるなぁ~。同意語: へたる。
<ラ>
ライト調整
ライトテスターでヘッド ライトの光軸調整をする事。「光軸調整」は、ライトの光の中心がどこを照らすかを調整すること。
ライナー <liner>
裏地、内張り。用例: ディーゼル エンジンのシリンダー ライナー(エンジンのシリンダーに はめこんである筒)
ライニング <lining>
裏地、内膜、上皮、内張り。用例: ドラム ブレーキのライニング、ドア ライニング(ドアの内張り)
ラチェット レンチ <ratchet wrench>
ボルトやナットを回すための工具。片方の回転方向へのみ力が伝わる。狭い場所での作業や、素早くねじを締めたい時に重宝する。ソケットと組み合わせて使用する。
ラン オン <run-on>
イグニッションスイッチを切ってエンジンを止めようとしても、エンジンがなかなか停止せずに動き続ける症状。アイドル回転数の高すぎや、燃焼室内のカーボン(煤)等で自然着火してしまう事が原因で起きる。
<リ>
リーク <leak>
漏れること。冷却水等が漏れることを指す時もあるが、普通は、電気の漏れ(漏電)や、エアコンのガス漏れを指す事が多い。
リーマー <reamer>
穴を広げる時に使用する工具。
リーン <lean>
薄い事。空燃比が薄い事(空気の量に対して燃料の量が少ない事)を指す。対語: リッチ用例: キャブレターのファーストアイドル時の空燃比を薄くしたい時は、自動チョークのバイメタルをリーン方向へ調整する。
リザーブ <reserve>
予備。補助。リザーバ(reservoir)とも言います。用例: ラジエターのリザーブ タンク(リザーバ タンク)に補水する。リザーバ(reservoir)はフランス語。reserverという英語は、何故か存在しません。 (thanks 負け造さん)
リッチ <rich>
濃い事。空燃比が濃い事(空気の量に対して燃料の量が多い事)を指す。用例: キャブレターのファーストアイドル時の空燃比を濃くしたい時は、自動チョークのバイメタルをリッチ方向へ調整する。
リッド <lid>
ふた。用例1: トランク リッド用例2: フューエル リッド(燃料給油口の四角形や円状のふた)
リテーナ <retainer>
ある部品を、支えたり、がたつかないように保持する部品の事。用例: バルブ スプリングの リテーナ
リビルト <rebuilt?>
再生済み。「リビルト部品」とは、中古部品を分解し、整備をして新品同様に組み直した部品の事。機能は新品同様で、値段は当然新品部品より安い。オルタネータ、スタータ、ドライブシャフト、エンジン、ミッションなどのリビルト部品があります。リビルド(rebuild)とも言います。
リフト <lift>
油圧や圧縮空気でクルマを持ち上げる機械。フロア型や2柱式など種類はいろいろあります。リフトでクルマを持ち上げる事を「リフトアップ」と言います。
リフレクタ <reflector>
反射板。通常はテールランプのストップ レンズ(赤色のプラスチック部分)に埋め込まれている物を指す事が多い。夜にライトを当てると、反射して光る。ちなみに私の仱盲皮い毳啸猊工稀ⅴ辚ⅴ啸螗雪`に埋め込み。尚、ヘッドライトの中の反射鏡もリフレクタと言います。
リレー <relay>
継電器。電気信号を受けとることによって、ある電気回路のON、OFFなどを行う部品。用例1: ライト リレー(ライトスイッチからの信号を受け取ると、ライトを点灯させる部品)用例2: フラッシャー リレー(ターンスイッチからの信号を受け取ると、フラッシャー〈ウィンカー〉を点滅させる部品)
理論空燃比
混合気が完全燃焼するための理論的な空燃比。私が習った頃は、理論空燃比は15(空気):1(ガソリン)と言われていた。
リンク <link>
連結部。リンケージ(linkage)とも言います。用例: ワイパー リンク(ワイパー リンケージ)
<ル>
ルーフ <roof>
屋根。用例: ハイルーフ(天井が標準仕様より高い屋根)
<レ>
レギュレータ <regulator>
調整器。用例1: ウィンドウ レギュレータ(窓ガラスを上下させる部品)用例2: IC レギュレータ(充電電圧を調整している部品)
レシプロ エンジン <reciprocating engine>
ピストンの往復邉婴蛴盲い苿恿Δ虬k生させるエンジン。ほとんどのクルマがレシプロエンジンを使用しています。他にはロータリーエンジンがあります。
レリーズ <release>
一般的には、「発売」、「開放」などの意味で、「リリース」と呼ぶが、整備業界では、「レリーズ」と呼び、「制御」や「解除」の意味で用いられる。用例: クラッチレリーズシリンダー参考:re=再び。再度 lease(リース)=賃貸借。規制などを緩和する。
レンジ <range>
オートマチックトランスミッション(AT)のセレクトレバーが、どこの位置にあるか、という事。?用例1: Nレンジから、Dレンジへレバーを動かす。用例2: 駐車するときは必ずレバーをPレンジに入れてください。テスターの測定範囲の事。用例: テスターで測定する時は、最初は必ず高いレンジから測定すること。
レンチ <wrench>
ボルトやナットを緩めたり締めたりする時に使用する工具の事。
<ロ>
ローター <rotor>
回転する物。用例1: ディスク ローター(ディスクブレーキの部品。普通は単にローターと呼ぶ場合が多い)用例2: デス ローター(ディストリビュータの中に付いており、回転しながらデスキャップの各気筒の端子に電気を配電する部品。こちらも普通は単にローターと呼ぶ場合が多い)
ロータリー エンジン <rotary engine>
おにぎりの形に似たローターが回転する事によって動力を発生させるエンジン。マツダが製造しています。
ローリング <rolling>
クルマを前から見た場合、左右が上下に揺れる現象。カーブを走行するときなどにクルマのカーブの外側に面した部分が沈み込む現象。
ロッカー <rocker>
振り子のように揺れ動く物。揺動。用例: バルブロッカーアーム。OHVエンジンでは、プッシュロッド(押し棒)に押されたロッカーアームが、吸気や排気のバルブを開く。参考: rock(ロック)=岩。揺れ動く。感動する。
ロック <lock>
錠。固定する物。用例: ハンドル ロック(ステアリング ロック)=IGキーを抜くと、舵取り装置を施錠する部品。施錠する。開かないようにする。用例: 集中ドアロックが働き、ドアがロックされた。動作が停止すること。用例: 急ブレーキをかけたら、タイヤがロックしてしまった。(タイヤの回転が停止し、道路を滑った) エアコンのコンプレッサーがロックしている。(焼きついて動かなくなってしまっている)参考: locker(ロッカー)=錠付きの箱、戸棚。
ロッド <rod>
棒。用例: タイロッド(tie rod)とは、左右のステアリングナックルを繋いでいる棒参考: tie(タイ)=結ぶ。つなぐ。
<ワ>
ワックス <wax>
英和辞典によると「次第に大きくなっていく」こと。クルマの部品では、温度変化によって伸びたり縮んだりする部品の事。用例1: キャブに付いている自動チョークのワックスは、エンジンの冷却水温によって伸び縮みして、チョークバルブの開閉やファーストアイドルの回転数を制御している。用例2: エンジンに付いているサーモスタットバルブは、ワックスの伸び縮みによってバルブの開閉を行っている。
ワン オフ <(英)one off>
1個だけの特注品。1個、2個と個数を数える場合にone off、two offと使用され、これから1個だけ特別に作られた部品をワン オフ部品と言うようになったと思われる。アメリカ英語ではcustom parts(カスタム部品)と言うことが多い。 (thanks 負け造さん)
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