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第7回〔1990(平成2)年〕
0 V, c/ z1 w& O【新語部門】
! O, @! R# A/ D/ b9 t; g0 q☆金賞=「ファジィ」# A+ m# `9 Q" }$ b7 ^/ c0 F: f" N) ?+ w
受賞者:三上遵太郎(松下電気産業(株)電化本部電化研究所所長)
8 m/ b5 R. U) o/ Q& h「ファジィ」とは“あいまい”という意味の言葉で、カリフォルニア大学のザデー教授が開発した「ファジィ工学」で一躍有名になった。「経験」や「勘」といった、コンピュータでは処理できないといわれていた“あいまい”なものをプログラミングする理論で、日本でこの理論を家電製品に応用、実用化したのは、松下電器の洗濯機が第一号。ブームのきっかけをつくった。以来、各メーカー入り乱れて盛大なファジィマーケットができあがった。
3 I/ n7 Y5 @( X6 ^( h" a☆銀賞=「“ブッシュ”ホン」* W" P! y! R4 ~) u" |! o/ H
受賞者:岡崎守恭(日本経済新聞社政治部)
6 O1 |5 o1 @% F+ s4 p1989(平成1)年8月に首相に就任した海部俊樹は、90年8月に勃発した湾岸危機では対処不能に陥った。その海部を支えたのが、ブッシュ米大統領からの電話。日本側の対応をアメリカ寄りにするためにハッパをかけたものだが、ブッシュからの電話があるとにわかに元気づくことから「『ブッシュ』ホン」といわれた。日経のコラムに登場、日米首脳の象徴的な位置関係を、わずかカタカナ5文字で軽妙に活写してみせた。以来、各メディアがこの言葉を使いだし、皮肉な流行語となった。0 h2 R9 n0 `' q0 d# o+ a
☆銅賞=「オヤジギャル」
/ E+ Q# {2 [# a受賞者:中尊寺ゆつ子(漫画家)
* `8 G- z. w7 g) E* o漫画「スイートスポット」の登場人物“オヤジギャル”は、駅の立喰いソバを食べ、電車の中ではスポーツ紙を広げ、株を売り買いし、疲れたらユンケル黄帝液を飲む。現実の社会でも、漫画のように女性の「オヤジ」化現象は珍しいものでなくなってきた。年若いけれど、やることは“オヤジ”そのもの、そんな女性を「オヤジギャル」と呼び、当の女性たちに大受けした。$ w( Y' j. B z
☆表現賞=「アッシーくん」
7 n/ C3 O* u- c" A0 b! ?受賞者:自称「アッシーくん」たち
R. r2 N* e* O3 V深夜、帰宅しようとする女性が電話を一本。すると男が現れ、車で女性を送っていく、これが「アッシーくん」。電話一本ですぐに飛んで来て、“足代わり”を務めることからこの名がついた。見返りを求めず、ひたすら哕炇证藦丐工搿A餍姓Zになるほど、あちこちに「アッシーくん」が出没していることは事実であった。
- U3 |5 l& [0 Q" \* o1 Q3 ^- b【流行語部門】
" L7 H# a0 p$ d/ e7 X7 M' G☆金賞=「ちびまる子ちゃん(現象)」5 M8 O" w! E- E6 r' _
受賞者:トーマスリード記者(ザワシントンポスト東京支局)' t% S& H& w# V% l$ _9 [
漫画「ちびまる子ちゃん」が米紙ワシントンポストに“日本人の心とマーケットをかっさらった漫画”として紹介された。30年前の地方中小都市を舞台に平和で平凡な日常生活を描いたこの漫画が、なぜ日本で大ブームになっているかをレポートしたものだが、そこにはテーマソングのように“ピーヒャラ、ピーヒャラ”と浮かれる日本人の実像が浮かび上がっている。
/ ]+ I& e. k- n- |; ]☆銀賞=「バブル経済」
" r) J8 Q: D: o( W1 D; Q6 ~受賞者:該当者なし
/ v0 c( X3 Y! iこの数年、土地や株は天井知らずに上がり続け、実体経済をはるかに超える異常な数値を示していた。このような投機的な経済状況は、いつしか「バブル(泡)経済」と呼ばれるようになった。土地や株の相場が揺れ動くようになった1990年、うたかたのように“泡”は消えるのではないかと多くの庶民が感じ始め、「バブル経済」の文字は頻度を増した。! n4 }6 w; m$ Q) H: h
☆銅賞=「一番搾り」
& L$ o7 |: v+ Y2 h# e受賞者:本山英世(キリンビール(株)社長)
8 M {9 s8 ^ ]. Oアサヒ“スーパードライ“の大ヒットに対抗するため、ビール業界の王者キリンが発売した新ビールの名称。「一番搾り」というレトロなネーミングと、一番搾りしか使わず、徹底的に味にこだわった贅沢なコンセプトが受け、大ヒットとなった。2 U) _% m3 z, e# C4 r
☆銅賞=「パスポートサイズ」5 {! F( Z2 E) t" _, t, {
受賞者:出井伸之(ソニー(株)取締役)/浅野温子(女優)
; a4 A; {3 ^+ u/ _" L5 B0 U R3 Vソニーが新発売したビデオ用ハンディカメラの名称。サイズが“パスポート”と同じところから命名されたのだが、聞いただけで小ささが実感でき、インパクトは強烈であった。テレビCMの浅野の軽妙な演技も加わって爆発的な人気となった。ネーミングの重要さを再確認させたという意味での受賞である。
' b9 d) w" }- X☆大匈p=「愛される理由」
( k# {3 W! G9 ], e W* h受賞者:二谷友里恵
9 ~- l* Z1 Q$ Y, |歌手郷ひろみと結婚した二谷が書いた初のエッセイ本のタイトル。出版と同時にベストセラーとなり、ミリオンセラーを記録する。内容は、言ってみれば“タレント本”の枠を超えていないのだが、女性の溢れるばかりの“自信”が全面に出ていて、若い女性には受けた。挑発的な「愛される理由」という語は、たとえば「このレストランが愛される理由」という使い方で、若い人の間で流行語となった。
$ m0 K' p/ M! s: T【特別部門】
: j2 K7 d* }) ^* K' n3 r☆人語一体語録賞=「昭和生まれの明治男」* Z* X `4 M+ `# ^
受賞者:村田兆治・淑子夫妻(元ロッテオリオンズ)3 Z7 Y, o1 s1 \8 m& M3 [8 r- H
肩、肘の故障に泣き、あらゆる治療、手術、苛酷なまでのリハビリの末、奇跡のカムバックを遂げた村田投手。復帰後も、豪速球にこだわり凄まじいまでの努力を続けた。この野球に賭けた鬼気迫る執念と頑固さを、陰で支えた淑子婦人は「昭和生まれの明治男」と表現した。" {5 c. E- N9 G
☆年間多発語句賞=「気象観測史上(はじめての…)」4 m2 Z- Z" l: I3 G
受賞者:テレビ各局のお天気キャスター
; j* [! p* P5 K/ oこの年は春、夏、秋、冬と、異常気象の連続であった。そのため気象予報では「気象観測史上初めての」とか「測候所開設以来の」という枕言葉が多用された。温暖化、オゾン層破壊、酸性雨など、地球の機能全体に狂いがきているのでは、と人々にエコロジーを考えるきっかけを与えた。% i5 C3 Q" \$ K G# P [
☆特別賞=「スペシャルゲスト」3 a8 A" o- ]8 Z0 U1 ~
受賞者:ラシドMSアルリファイ(在日イラク大使)$ a2 b$ m! Z( V+ j- h! B$ w: D
この年8月、イラク軍はクウェートに進攻。これに伴い、イラク国内の外国人は拘束されたのだが、フセイン大統領はこれを「スペシャルゲスト」と強弁した。言語文化、風土、歴史観の違いでは理解できないフセイン大統領の“個性”に西側世界は憤激した。国内でも、むりやり人に何かを要求することを「スペシャルゲスト」と言う冗談がはやった。
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第8回〔1991(平成3)年〕
5 P+ p; Y4 \% J1 s: Q$ g4 J) n【年間大賞】6 p, ]% d# V2 q' ?
☆年間大賞=「…じゃあ~りませんか」
: H* V: {/ `; g% K ^- J3 ?受賞者:チャーリー浜; i" C: v( p+ Y( h
とぼけた表現と演技力、抜群の間合いで、この年最大の流行語となった。30年の“芸歴”から生まれた、計算し尽くされた“ギャグ”との高い評価もあるが、驀進を続ける吉本興業の芸人だから、との皮肉な見方もあった。5 K7 `& E1 S7 [* _* P a
【新語部門】
* e8 C( H5 q; R☆金賞=「火砕流」
2 G Y0 `8 g* s5 ^( |3 |5 G受賞者:花田簡輔、ほかのみなさん(気象庁雲仙岳測候所): S N7 Y% m2 s0 D
この年、雲仙岳が200年の沈黙を破り大噴火を起こした。自然の持つ底知れぬ怖さを、火山列島日本でも62年ぶりという大火砕流が見せつけた。以後「火砕流」という言葉はあらゆるメディアに登場し、もっとも頻度の多い語として定着した。$ P ]) W' t6 A; D$ A0 G9 [( ?
☆銀賞=「ひとめぼれ」
' r0 [2 y. H0 T9 G3 P受賞者:伊藤 亘; O7 V6 M! n- Z4 a3 H, l8 t
ブランド米「ササニシキ」の後継米として登場したのが「ひとめぼれ」。国際的圧力によるコメ自由化が日程に上がる中、政府の手厚い保護農業ばかりが話題になっているが、日本農民の“実力”とやる気を示したのが「ひとめぼれ」の開発で、命名者の伊藤が受賞した。ユニークなネーミングといい、消費者を意識した農業を展開し、高い評価を得た。 t" d& \1 G& c q1 D* ]! @* U
☆銅賞=「八月革命」
1 H4 I( ~4 \5 c受賞者:該当者無し
% w. p5 r% D& Z/ j" l; ^1 tこの年の8月、モスクワ放送からクーデターの第一報が世界中に発信された。これを知ったメディアの一部は、「二月革命」をもじって、これを「八月革命」と命名した。結果はわずか3日で騒動は終わり「八月革命」の言葉も同時に消える。メディアの“無責任さ”と、未来予測が困難な時代を象徴する語として受賞。
1 l& e, V* y& o+ Q% @2 @+ ^6 N【表現部門】9 e& |/ l3 Z1 Z/ Q. C
☆金賞=「川崎劇場」' y4 b6 Y+ |1 y7 f! H; W1 R
受賞者:金田正一(元ロッテオリオンズ監督)
* ?4 o* b! Q* z決して強くはなかったが、予測不能のおもしろい野球をみせたロッテ・オリオンズが消滅した。熱狂的な応援団と名物監督金田正一のパフォーマンスは、本拠地川崎球場の名から「川崎劇場」と称されていた。本拠地も千葉に移り「川崎劇場」は永遠に閉館された。3 i3 o% j$ S$ |, E1 Z+ P
☆銀賞=「地球にやさしい」( f+ e+ X; Q0 ^8 P" a- X' A
受賞者:田代忠之(講談社学芸局局長)5 Q5 }6 v$ E5 _( e1 n) l1 B
エコロジー問題が将来の最重要課題になるとの認識が社会的に深まるなか、講談社は本格的にこの問題に取り組む姿勢を打ち出した。テーマ「地球にやさしい」は、抜群のネーミングでたちまち流行語となった。シリーズの出版活動のほか、シンポジウムなどで地球環境問題に取り組み、企業の在り方までも視野に入れている点が高く評価された。
; h* V1 t- n8 g5 G: K1 j8 X5 m☆銀賞=「紺ブレ」
' p/ Q5 d& W u受賞者:自称紺ブレ着こなし自慢代表
3 }# H* S# q3 R1 j9 ]バブル期の最後に流行ったのがこれ、「紺のブレザー」=「紺ブレ」である。ひと昔前から「アイビールック」としてあったものだが、「コンサバ」系ファッションの代表としてまた復活。「コンサバ(conservative)」はいうまでもなく「保守的」の意。経済が成熟し豊かになれば、人間が保守的になるのは仕方ないとしても、この後、バブル崩壊の後にすら、若者はどんどん保守化をすすめているのではないか?* ?. _" s2 ~& ^
【流行語部門】5 v% H" A& K$ m d) i X# _
☆金賞=「若貴」
' s9 R2 _: Q7 }8 `. m7 ^7 b受賞者:おかみさんこと花田憲子" [3 M) k& F: F5 G/ S
この年、一番の明るい話題が「若貴」兄弟の大活躍。相撲ファンのみならず、日ごろは相撲に興味がないヤング層まで大フィーバー。兄若花田、弟貴花田。兄弟の努力、仲の良さ、そして母憲子の“愛のムチ”と講談調に“美化”された。今日のメッキがはげた状況を見ると、マスコミがつくった虚像だったのか。- i8 X: R0 G( f
☆銀賞=「重大な決意」
3 B5 ]8 m1 i- U) {1 @& S3 s受賞者:石破 茂/簗瀬 進/今津 寛/佐藤謙一郎
; U# I) g2 z# Aリクルート事件、共和事件など大型疑獄事件の続発を受け「政治改革法」が上程されたが廃案となった。これに抗議する自民党改革派若手4人肖藢潳筏啤 |
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