「けふは、二中と試合をした。僕は前半に二点、後半に一点をいれた」。太宰治が、知人の日記をもとにして書いた小説「正義と微笑」の一節だ。
“今天与二中进行了比赛。前半场我得了两分,后半场得了一分”。这是太宰治,以熟人的日记为原型所写的小说《正义与微笑》中的一节。
時にはハットトリックを決めるこの少年が、チームワークを乱す元凶とにらんだキャプテンを一発殴る一幕もある。「チイムを統率するには、凄いキツクよりも、人格の力が必要なのだ」。
有时一场能赢得三分的这名少年,曾上演了殴打被认为是破坏团队合作元凶的队长的一幕。“要统帅球队,人格的魅力是比球技更为重要的”。
少年チームを統率するのも一苦労だろうが、ひとりひとりが高いプライドを持った大人のプロチームを率いる難しさは、想像を絶する。サッカーのワールドカップでブラジルに敗れ、1次リーグで散った日本チームについて、ジーコ監督は、プロ意識が足りないと評した。
统率少年球队都如此费劲,那么率领各个队员都有强烈自尊的大人职业球队,其困难则更难于想象了。对这支在世界杯足球赛中负于巴西,在第1次循环赛中就被淘汰出局的日本队,人们纷纷指责济科主教练,缺乏足够的专业意识。
チームを預かってきた監督の責任も重いはずだが、世界の最高レベルと戦うには、まだ力不足なのだろう。「監督として続けていきたい。ヨーロッパにいくかもしれない」。早くも未来の方を向いている監督と、試合後のピッチに仰向けに寝転んで動かない中田英の姿が対照的だった。
负责管理球队的主教练其责任是重大的,但与世界的最高水平进行比赛,还是略显能力不足吧。“我还想继续从事教练生涯。或许我会去欧洲”。很早就决定自己未来方向的这名领队,与在赛后躺在球场上纹丝不动的中田英的身姿形成了鲜明的对比。
選手それぞれに、疲弊や感傷はあったはずだ。完敗ともいえるが、玉田の左足から飛び出したシュートは胸のすくものだった。川口の両の手は、矢のようなブラジルのシュートを幾度も封じた。人々がこのチームに託した夢は、すべて裏切られたわけではない。反省を抱きながらも、胸を張って帰国してほしい。
选手们各自,都感到了疲惫和感伤。比赛或许可谓是大败,但玉田左足踢出的射门却是大快人心。川口的双手,也似箭一般多次封住了巴西的射门。人们寄托在这支球队身上的梦想,也并非完全落空。希望他们能够好好地反省失败,挺着腰杆回国。
日本のワールドカップは終わったが、大会は、いよいよ佳境に入る。勝手に、違う国籍の気分を味わったり、国籍を忘れたりして観戦するのも一興ではないか。お楽しみは、これからだ。
虽然日本队已结束了世界杯之旅,但大赛已渐入佳境。尽享异国心情,忘记国籍观战,这不也是一种乐趣么?享受,从现在开始。 |