『行路難(こうろなん)』
金樽(きんそん)の清酒(せいしゅ)斗(と)十千(じゅっせん)
玉盤(ぎょくばん)の珍羞(ちんしゅう)直(あたい)万銭(ばんせん)
盃(さかずき)を停(とど)め筋(はし)を投じて 食らう能(あた)わず
剣(けん)を抜き四顧(しこ)して 心 茫然(ぼうぜん)
黄河(こうが)を渡らんと欲すれば 冰(こおり)川を塞(ふさ)ぎ
将(まさ)に太行(たいこう)に登らんとすれば 雪 天を暗くす
閑来(かんらい)釣(ちょう)を垂(た)れて渓上(けいじょう)に坐(ざ)し
忽(たちま)ち復(ま)た舟に乗って日辺(にっぺん)を夢む
行路(こうろ)難(がた)し
行路 難し
岐路(きろ)多し
今 安(いずく)にか在る
長風(ちょうふう)波を破る 会(かなら)ず時有り
直(ただ)ちに雲帆(うんぱん)を挂(か)けて 滄海(そうかい)を済(わた)らん
『行路難 其一』
この漢詩は李白くんです
暴れたい気持ち
金の酒樽に満ちた酒は
特級酒
古伊万里の大皿の肴は
山海の珍味
サカズキを止め
ハシを置いた
何もいらん
ああ
大暴れしたい
辺りを見回して
呆然としたわ
川を渡りとぉても
大きい氷が邪魔や
山に登りとぉても
雪で何も見えへん
のほほんと釣りしてても
すぐに
出世を 都会を
夢見てしまうねん
ホンマ
生きるて
辛いねん
苦しいねん
分かれ道ばっかりで
どこにいるんか
どうしたいんか
迷子みたいに
心細いねん
波を立てて
風が吹いくる
チャンスは
ぜったいあるはずや
そん時は
胸張って
雲の帆を掛かけて
大きい海を
渡って行くで
注)大幅意訳してますので、ご了承くださいませ
蛇足
その1
もちろん特級酒じゃありません
(今は上選て言うんかな?最近ポン酒飲まないから)
「一斗が10万銭」のお酒です
その2
古伊万里は違うだろ~とツッコまないで下さい
「玉の大きい盤に盛られた万銭の珍味」です
その3
大暴れしたわけちゃいます
剣を抜いて四方を呆然と見てはったんですよ
その他、いろいろありますけど
笑ってご容赦ください |