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24日午前6時半ごろ、大阪府枚方市高田1丁目の民家から無言の110番通報があり、枚方署員が急行する途中にこの家の女性(30)と出会い、「兄が家族を刺した」と知らされた。その直後、血まみれで歩いていた無職清水英和容疑者(32)を署員が見つけ、清水容疑者は「家族を殺した」と話した。自宅では清水容疑者の祖母の初子さん(74)と妹の英子さん(21)が死亡し、母親の和子さん(53)も病院で死亡した。同署は清水容疑者が3人を次々に刺すなどしたとみて殺人容疑で緊急逮捕した。
調べでは、初子さんと和子さんは台所、英子さんはその隣室に倒れていた。いずれも刃物で切りつけられるなどしていた。血が付いて刃と柄がはずれた文化包丁や出刃包丁、大型の木づちが屋外で見つかった。
清水容疑者は「母親は刃物で刺した。祖母と妹は木づちで殴った」「母と妹が憎かった」「自分も死ぬつもりだった」などと供述し、興奮状態が続いているという。逮捕時はジャージーの上下にコートをはおり、顔や手が血まみれだった。
無言の110番通報は、初めに署員に状況を説明した妹がかけたとみられる。
清水容疑者は祖父母と母親、2人の妹の6人暮らしで、清水容疑者が長男、英子さんが次女、署員に話した女性が長女。祖父は入院中だった。
清水容疑者は昨年10月に数日間家出したことがあり、その際は家族が同署に捜索願を出した翌日に帰宅していた。
現場はJR学研都市線星田駅の北約1.2キロの住宅地。 (02/24 13:51)
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