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天声人語
2007年09月24日(月曜日)付
政权和授艺
勝負ごとの予想屋なら、商売にならないと投げ出したのではないか。消化試合と目された通りの戦いに勝って、福田康夫氏が「天下餅」を食うことになった。新しい自民党総裁は明日、戦後29人目の首相に選出される。
即便是预测胜负的透风者,如果没有无利可图,肯定也会舍尔弃之。赢得“消化比赛”和众望所归的争斗,福田康夫终于吃到了“天下饼”。作为新的自民党总裁,将会与明日被选为战后第29位首相。
安倍首相の投げ出した餅である。それを、家康よろしく「座りしまま」に食う印象だ。「夢にも思っていなかった」と出馬を表明したら、瞬く間に派閥力学の生む上昇気流に乗った。対抗馬の麻生氏がやや健闘したのは、古い体質への「先祖返り」に対する反発もあってのことだろう。
这是安倍首相投出的大饼。××××。『做梦都没想到』,福田表明出马后,立刻乘坐派阀力学所产生的气流而扶摇直上。 作为对手的麻生,虽然也很善战,那也是对于陷于老境的『返回先祖』的一种反抗罢。
父親の赳夫氏に続く「親子宰相」は史上初めてとなる。就任の年齢も同じ71歳というから、因縁めいている。祖父の元首相をよりどころにした安倍氏からのバトンタッチに、室町時代の『風姿花伝』の一節が頭をよぎる。
继父亲赳夫成为日本首相的『父子宰相』是史无前例。甚至连就任的年龄也是71岁,不得不说是充满机缘。承蒙原首相的祖父得到首相之位的安倍又将政权转手让人,很像室町时代『风姿花传』的片段。
この能楽の秘伝書は、子々孫々に奥義を授ける上で、〈たとへ一子たりといふとも、不器量の者には伝ふべからず〉とくぎを刺した。そして、「血統が続くのが芸の家ではない。芸の神髄が続くのが芸の家である」と、勘所を突いている。
能乐的秘传书里,定下这样的死规,秘诀素来只传子子孙孙,(即使是独生,如果不成器也不传授)。而且需要领悟的要点是,『血统相传的并非艺术大家。延续艺术的精髓才是艺术大家』。
「芸の家」を、「政界」に置き換えれば分かりやすい。国民にとっても、続いてほしいのは血筋ではあるまい。政治家の神髄とも言うべき、高い志や、強い責任感のはずである。
将『艺术大家』至于『政界』或许更易理解。对于国民而言,延续的并非是血脉。要说政治家的精髓,应该是远大的志向和强烈的责任感。
きのうの記者会見で福田氏は、自民党は国民の信頼を得ていない、と繰り返した。それを回復させる器量を備えているかどうかは、これから問われる。天下餅を平らげて胃もたれしないタフな心身のことは、言うもさらなり、だろう。
昨天的记者会见中,福田重复着 “自民党还没有得到国民的信任”。不得不让人欲问他是否具备令国民恢复信用的器量。 吞下『天下饼』而不造成胃下垂的那种健壮的身心,试问这世间何人有之?
ここで、もう一度 専門家の華南虎先生に感謝の意を表します。前回の訳文にご参考文をいただいて、大変いい勉強になりました。
再度、華南虎 先生のご指導を期待しております。どうぞよろしくお願いいたします。
[ 本帖最后由 jannyhany 于 2007-9-24 18:03 编辑 ] |
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