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[天声人语] 080216二月阳光

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发表于 2008-2-16 19:50:28 | 显示全部楼层 |阅读模式
080216二月阳光

早ばやと、わびしげに暮れていたころに比べると、2月も半ば、日脚(ひあし)がずいぶん伸びてきた。冬至を折り返し点として逆算すれば、10月の終わりごろの日差しを、いま浴びていることになる。

  才到2月中旬,白昼就已经延长了很不少了,黄昏再也不那么早地、寂寥落寞地降临了。若以冬至为一分界来倒算,现在所沐浴的乃是10月底的阳光。
2月を「光の春」とも呼ぶそうだ。目や肌に、光の強まりが感じられる。とはいえ地表はまだ寒さの底である。光は乱舞して誘うのだが、裸体の木々は用心深い。雑木林のクヌギやエノキは、堅い冬芽(ふゆめ)をしっかりと閉じたままだ。

2月,似可称为“阳光之春”。眼睛以及肌肤都可感觉到阳光的力度。可地面仍处在严寒的底部。尽管阳光狂舞召唤,可光秃秃的树木依然戒备森严。杂木林中的栎树、朴树,将冬芽裹得紧紧的不肯绽开。
八ケ岳をのぞむ山梨県北杜市の「オオムラサキセンター」を、先日訪ねた。羽が鮮やかな紫に染まる、日本の国蝶(こくちょう)が育っている。観察用の雑木林には、朽(く)ち葉(ば)が散り敷いていた。オオムラサキの越冬幼虫は、葉にもぐって、静かな眠りについている。

前些天,笔者去了八岳山下的山梨县北杜市,参观了那里的“大紫蝶中心”。那里培育着日本的国蝶,一种翅翼呈亮紫色的蝴蝶。供人观察的杂木林中,铺满了枯叶。大紫蝶的越冬幼虫就藏在树叶之中,静静地酣睡着。
散り重なった葉の層の、真ん中あたりに居場所を定めるそうだ。風雪をしのぎつつ、地面の湿気も遠ざける知恵である。芽吹きのころに起き出してきて、若葉をはんで滋養をもらう。羽化して夏に舞う夢を、落ち葉の寝床で見ていることだろう。

  据说,它们都藏身之所选在落叶层的正中间。既抗风雪又隔阻地面潮湿,真是生存的智慧。待到树木发芽时,它们就睡醒了,啃着新叶获取营养。现在,睡在落叶的卧床上,也许正做着羽化后夏日里漫天飞舞的梦呢。
「太陽暦の作者は雪国に親切だった」と新潟県育ちの仏文学者、堀口大学は言った。果てしなく思える2月が、短い日数で終わるから。そして「待ちに待たれた3月が来る」。思えば2月は不思議な月だ。「春」ながら冬がきわまる。だが寒さの底で、何かが兆している。

在新潟长大的法国文学专家堀口大学说过,“太阳历的作者和雪国真亲”。因为他使度日如年的2月以较短的天数就结束了。接下来,“盼望已久的3月就来了”。想来也是,2月还真是奇怪的月份。虽说是“春”,却冬到了极至。可在这严寒的底部,到底预示着什么呢?
列島への寒気の南下は、なお厳しい。日本海側は週明けまで雪の空という。されど、〈雪 イトド深シ/花 イヨヨ近シ〉柳宗悦(やなぎ・むねよし)。遠い兆しに心を澄ませば、春が半歩、近づく気もする。

冲着列岛南下的寒流,依然凛冽。日本海沿岸,据说到下周之前仍将降雪。然而,正如柳宗悦的诗,“雪 越积越深/花 越来越近”。静心感受那遥远的征兆,就会觉得,春天已走近了半步。

日本国碟-大紫碟

中国国蝶-金斑喙凤碟


美国国碟-黑脉金斑碟


马来西亚国碟-红颈鸟翼凤碟

印尼国碟-东方珠碟
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发表于 2008-2-18 15:43:12 | 显示全部楼层
好漂亮的蝴蝶啊。
我想起了法国的电影《蝴蝶》。

好久没跟贴了。

天声人語
2008年02月16日(土曜日)付
 早ばやと、わびしげに暮れていたころに比べると、2月も半ば、日脚がずいぶん伸びてきた。冬至を折り返し点として逆算すれば、10月の終わりごろの日差しを、いま浴びていることになる

和那孑孓的日暮早早降临的时期相比起来,2月的中旬的日照显然延长了许多。倘若以冬至为转折点加以推算的话,那么此时沐浴着的阳光,应当是10月末左右的样子。

▼2月を「光の春」とも呼ぶそうだ。目や肌に、光の強まりが感じられる。とはいえ地表はまだ寒さの底である。光は乱舞して誘うのだが、裸体の木々は用心深い。雑木林のクヌギやエノキは、堅い冬芽をしっかりと閉じたままだ

据说二月亦称“光之春”。与眼睛和肌肤而言,它们能感知日光逐渐趋向强烈起来。虽说如此,地表依旧处于冰冻的寒气之中。阳光乱舞着身姿引诱着万物复苏,然而裸体的树木对此却是小心翼翼。灌木林里的橡树和榎树,依旧都紧闭着坚硬的冬芽。

▼八ケ岳をのぞむ山梨県北杜市の「オオムラサキセンター」を、先日訪ねた。羽が鮮やかな紫に染まる、日本の国蝶(こくちょう)が育っている。観察用の雑木林には、朽ち葉が散り敷いていた。オオムラサキの越冬幼虫は、葉にもぐって、静かな眠りについている

先前,我曾造访过踞临八岳山峦的山梨县北杜市的“大紫中心”。该中心养育着日本的国蝶,这种蝴蝶的羽翼如同鲜艳的紫色所染过般。在那观察用的灌木林中,积累着零落的腐叶。大紫的越冬幼虫,包裹在叶子之中,紧紧着睡眠着。

▼散り重なった葉の層の、真ん中あたりに居場所を定めるそうだ。風雪をしのぎつつ、地面の湿気も遠ざける知恵である。芽吹きのころに起き出してきて、若葉をはんで滋養をもらう。羽化して夏に舞う夢を、落ち葉の寝床で見ていることだろう

据说幼虫选择的居所就在那飘落叠加的落叶层的正中间。那是持久地熬过风雪的侵袭,远离地表湿气的昆虫智慧。待到树木吐芽之时,它们便蠢蠢欲动,吞食嫩叶获取营养。莫非它们在那落叶的温床上,依稀见到夏日羽化成蝶而飞舞的梦么。

▼「太陽暦の作者は雪国に親切だった」と新潟県育ちの仏文学者、堀口大学は言った。果てしなく思える2月が、短い日数で終わるから。そして「待ちに待たれた3月が来る」。思えば2月は不思議な月だ。「春」ながら冬がきわまる。だが寒さの底で、何かが兆している

成长在新泻县的法国文学者堀口大学说过“公历的制定者曾亲近雪国”。因为让人无限遐想的二月,以短暂的日子而告终。其后“不知不觉中等待的三月就来临了”。想起来,二月是一个不可思议的月份。“春”之既来,冬也就远去了。然而在那料峭的寒气,似乎还昭示着什么。

▼列島への寒気の南下は、なお厳しい。日本海側は週明けまで雪の空という。されど、〈雪 イトド深シ/花 イヨヨ近シ〉柳宗悦(やなぎ・むねよし)。遠い兆しに心を澄ませば、春が半歩、近づく気もする。

南下列岛的列岛,依旧形势严峻。据预测,日本海侧直至下周前,依旧是风雪天气。然而,《雪,愈见其深/花,愈感其近》柳宗悦。用心去感知那遥远的讯息,仿佛觉得春天就近在咫尺。
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