080223天皇家
都会に住んでいると、近所づきあいは深まりにくい。マンションなら、両隣の家族構成がだいたい分かる程度だろうか。東京の真ん中に、近所づきあいもなく暮らし、それでいて全国の耳目にさらされる旧家がある。
住在城里,邻居间的往来很难深入。如果住的是公寓房,大概只到弄清邻居家里有几个人的程度吧。在东京的正中央有这么一家旧人家,与近邻毫无来往地过着日子,最近却受到了全国人民的关注。そこの長男である皇太子さまが48歳を迎える会見で語った。「家族のプライベートな事柄ですので、これ以上立ち入ってお話をするのは差し控えたいと思います」。重ねての質問にも「これは本当に家族の内の事柄ですので」と拒まれた。
那家的长子——皇太子在48岁生日的记者会上说道:“那是家庭私事,所以不想多说”。在再三追问之下,他仍以“那真是家庭私事”来拒绝回答。
記者たちの関心は、皇太子ご一家が自発的に皇居を訪れる機会が少ないという、宮内庁長官の「苦言(くげん)」である。天皇陛下の意をくんだものとされる。皇太子さまは「できる限り心がけてまいりたい」と述べるにとどめた。
记者们所关心的是,皇太子一家很少自发地去皇居串门儿,这一宫内厅长官的“忠言”。一般认为该“忠言”是体察到天皇陛下的上意的。而皇太子只说了句“尽量留心多去”就避而不谈了。東宮御所から皇居までは車で5分。ほど近い実家への訪問が年に2、3回というのは決して多くはないが、ご一家なりの事情もあろう。息子夫婦と談笑したい、孫と遊びたいのはどの親も同じ。そして、何か問題があるのなら親族間で解決するしかないのも、またしかり。周囲や国民が一喜一憂してどうなるものでもない。
从东宫御所到皇居,开车5分钟。老家这么近,一年才去2、3回实在不算多,大概那一家也有点家务吧。做长辈的都一样,都想和儿子儿媳妇说说笑笑,和孙子一起玩玩。有了什么矛盾,也只能在亲属之间来加以解决,这一点也是与别人家一样的。可不能让周围的人以及国民也跟着或喜或忧。
旧家には時代を貫く伝統があり、天皇家では大半が公務の色を帯びる。継承すべき事柄も多い。されど「家族内の事柄」まであれこれ論じられる立場は、定めとはいえお気の毒でもある。
旧人家总有些穿越时代的传统,而在天皇家则大多带有公务的色彩。要继承的东西也很多。所以说处在连“家庭私事”都被人品头论足的处境,虽说是命中注定却也可怜。
変えるべきもの、ならぬものとは別に、あるべき論を超えて変わっていくものがある。皇室もそうだろう。東京の真ん中で暮らす家族の姿は時を映し、時を重ねて伝統は深みを増してゆく。
应该改变,还是不应该改变,且另当别论,总有些超越了“应该”云云而不断改变的东西。即便是皇室也是如此吧。生活在东京正中央的家属形象反映出时代的变迁,在时代的变迁中传统才显得越来越浓重。 |