つい先、『硬漢』(気丈な男)という映画を見た。
海軍あがりの男のことであった。
人民に奉仕することを信念として生きている男。
もちろん子供のころに見たフィルムとは違う。
その男を演じた俳優は刘烨という人。(『血色浪漫』にもでる)
そして黄秋生もいる。
退役までに、刘烨は海で溺れる戦友を救う時に自分も溺れて脳が重傷を負った。
知能が低くなったが、「人民に奉仕すること、悪い人を底まで倒れる」はずっと胸に刻んでいる。
豚肉に水を注射して販売する肉屋、ころ泥、騙り、偽チケットを売る人…そして文物犯罪者。
やつらは一人一人に刘烨の拳で倒れた。
刘烨の胸にはただ一つの考え--人民の代表として悪人をやっつけること!
黄秋生の演じるキャストはちょっと悲しい枭雄である。
文物商人、ある反社会組織の背景。
岳飛が使った槍(赤い房のついた旧式の槍)を取りに来た。
この槍はあるフランス人の「保存品」で、そのころはちょうど中国に展示していた。
黄秋生の心には一つの行儀がある--人を殺すのは九流犯罪者のやること。
最後は意外に刘烨の命のためにちょっと手伝った。
­が、最後の最後、黄のせいか、刘烨の手が振るったせいか、
黄は「光栄的」にその高価の槍に命を失った。
震撼されたのはそのプロットじゃなくて、刘烨が演じた人物であった。
MANだ。
頭が悪くなったが、せめて正面的な思想が残っている。
ばかな人?はい、ばかと思う。
一心に一道で底まで歩く人。
うそをつかない、他人も嘘つきじゃないと信じてる。
DLの言葉に借用すると、「これは気骨がある映画だ」。
海軍時代から付き合った小草が刘烨からはなれたとき、
ちょっといかんせんな感じ、ちょっとつらい。
そのような男と一緒ならきっと辛いでしょうと思っている。
だから最後まで私もDLも小草に少しも文句を言わなかった。
­
最後の最後の最後、負傷した刘烨は健康になったらよかったのに…
残念ながら、それはもう一種のパーフェクトかも知らない。
へへ。 |