|
2007.10.1
僕は怠け者だ。いつも衝動にかられて何かを書こうかと思うと、筆不精で諦めた。ほっときっ放しでペンを取る時になったら、何を言い表したいか忘れてしまった。
生活中の些細なことを古い映像のように頭の中に巻き戻すことが好きだ。辛さとも喜びともつかないカットたちはいつも僕を不眠になるほど後味させたものだ。
国慶七連休は僕にとって一番辛いものかもしれない、彼と一緒にいられないから。でもそのうちに、もっけのことがあった。
連休の一日目、彼とふてくされて僚友の鋒と二人の女の子を誘って町中へ買い物に行った。僕は人出いっぱいで賑やかな通りが好きな人間のわけじゃなくて、人の渦なんかやや不慣れだった。途中で無理矢理に自分に喋ったり笑ったりさせられて、雰囲気を気まずくさせないように(鋒のやつはほとんど女の子と話しかけないから)、それに、捲し立てている僕がいきなり話題がなくなては、彼のことばかりが頭の中に浮かんできたのが怖いのだ!
午後寮に帰るとき両足はもう動けなくてしびれるほどだった。手っ取り早くシャワーして、そのままベッドに沈んだ。へこたれたせいか、初めて彼のことを思わないまま寝付いた。ぐっすり寝入るのはこの1週以来初めてだった。目が覚めたらもう夜8時になった。
くたくただったが、4人で狂気じみたショッピングした「戦利品」をみると満足するだろう。ケータイ2台、Metersbonweのアウター1着、Antaの運動靴1足、Jeanwestのジーンズ1本、長さ20CMからあるWal-Mart購物リスト1本ーーまた、ローストチキン1羽。それを思い出したらベッドから飛び降りてむしゃむしゃと平らげた。
ちりんちりんと、彼のQQが僕のパソコンスクリーンできらりと現れた。もっとのびのびし続けそうなものなのに。
僕はむっつりと黙りこくった。さっきの興奮はまるで林志炫がテナーしているかのように、ぱっとあがったが、上や下に回ることなしいきなり誰かにさえぎられたかのように止まった。
彼の返事はずっと待っていた。このあいだメールして彼のことを好きな気持ちをずけずけ伝えたが、何日間してから彼は全然気配を見せてくれなかった。そのかわり、僕はいらいらして居ても立ってもいられなかった。これから僕に取り合わないようにしてくれるのが怖いのだ!
あのうちに僕はずっと「小光」というネット友とチャットしていた。彼のストーリを聞き入ってよく考えた上でそのメールを送ることにしたのだ。小光と不思議に似ている気がした。彼と同じ、行き届いた世話をしてくれる人と巡り会って、その人のことを密かに好きになって相手に心を打ち明けるのが怖くて、自分の感情でいろんな苦しみをなめている!僕らはどうしようもなく、人を愛するにはそれほど難しいことなのか。僕は迷っていた。
「断られたらどうする?」小光が聞いてくれた。そうね、断られたら僕はどうするよ??そう聞かれるとなぜか胸のときめきは抑えきれなくなった。
やっぱ彼に聞きただすことにしよう。
メッセージで挨拶してみたが、彼が返事してくれた。一週余り振りの挨拶だから、僕はひそかに喜んでいた。買い物で疲れて今目覚めたばかりだと彼に教えた。「この豚!」彼は投げつけた、いつものように!誰と一緒に町中へ行ったかと聞かれると、ありのままに教えてあげた。すると彼は黙っていた。まさか不機嫌になったか?それをQQを通して小光に教えて、「大丈夫、君のことを気にかけるから」と言われたら、胸のどこかからなんだかある温かさが込み上げてきた。
「明日、一緒に自転車で外へ遊ぼうよ。」と、僕は自分から進んで誘ってみたが、「いいよ、自転車を借りることは俺に任せておけ!」と、彼はてきぱきと約束してくれた。相変わらず僕の身になってくれるね、彼は。あの時、自分がこの世界に一番幸せな人だと感じ取った!
そのメールについて、僕らの両方はひと言も触れなかった。二人ともこの秘密を漏らさないようにつつしんでいた。全てをぶちまけたらかえって打ち解けられなくなってしまうだろう。
もし本当に一緒だったらどうにもならないだろう。社会は認められてくれる?両親は納得してくれる?同性の人間を好きになってしまうことで悩むより、このまま単純に一緒だったり笑いあったり幸せでいたり、それでもいいんじゃない?
つづく・・・ |
|