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本帖最后由 xumh0916 于 2015-8-27 23:13 编辑
これぞ傑作！翻訳の至福（１）
『源氏物語』は英独仏など約２０の言語に翻訳され、世界中で読まれている。千年紀の今年２月、また新たにチェコ語訳が完結した。この『プリンス源氏物語』を訳したのは福井県立大教授のカレル?フィアラ（61）。「日本の古典は若いころから、ずっと私の心のささえでした」。なめらかな日本語である。プラハの大学で日本文学を勉強していた６８年。民主化の「プラハの春」が、ソ連軍などに弾圧される。授業が休みになっても恩師の家で学びつづけた。学友と一緒に『新古今和歌集』を訳し、典雅な恋の歌に、軍靴にふみにじられた心の慰めをみいだした。
７５年から４年間、日本に留学。プラハの東洋研究所で研究者になり、『平家物語』の全訳をはじめた。ところが、権勢におごった平家が滅亡する物語は当時の共産党政権への批判ととられた。ようやく出版できたのは民主化革命後のことだ。幼いころから語学が得意で、ラテン語など十数ヵ国語が読める。『源氏』に出あうのは高校で英訳を読んだとき。大学に入って原文を読み、「人間のスケッチが深い」とほれこんだ。チェコ語訳では和歌の七五調のリズムが伝わるように、５行に分かち書きしてある。
福井はかつて紫式部が暮らしたことのある土地だ。そこに移り住み、１３年かけて全訳をはたしたのも何かの縁だろう。母国の友人に東京五輪の女子体操で活躍したベラ?チャフラフスカ（６６）がいる。「彼女も私の『源氏』を読んでいますよ」
『源氏』に宿世（すくせ）という言葉がでてくる。「心憂き宿世かな」というように、前世からの因縁を意味するキーワードだ。トルコ語訳にとりくんでいるアンカラ大準教授ジャン?エルキン（３９）は悩んだ。こんな考え方はイスラム教にはない。「この仏教用語を理解させるにはどうしたらいいのか」
「宿世」と大きく書いた紙を書斎の壁にはり、考えつづけた。やっと思いついたのが、アラーの神によって定められた運命をあらわす言葉だった。
「人生で起こることは、ひたいにあらかじめ書いてある。そんな意味の言葉なんです」
『源氏』の美女夕顔の名も、トルコ語の花の名に直訳したら「夜の快楽感」という意味になってしまう。日本語の読みのまま「ユウガオ」とした。
エルキンは中学、高校時代に家族から離れて暮らし、寂しさのなかで母親をおもう。大学で『源氏』を読み、幼くして母をなくした光源氏の孤独感に心ひかれた。その翻訳を思いついたのは、トルコで刊行中の世界古典シリーズ全１００巻にぜひ収めてほしかったから。６年を費やす。この１月まで半年、東京の国文学研究資料館に籍をおき、仕上げをした。秋に出版される。専門は日本の対外関係史なのに、武士道を説く『葉隠』や、作家鈴木光司（５０）のホラー小説『リング』シリーズも訳す。日本とトルコの文化をつなぐ頼もしいパイプ役だ。
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オーストラリアの日本文学研究者ロイヤル?タイラー（７１）は、キャンベラ郊外で妻スーザン（６１）とアルパカ牧場を経営しながら『源氏』と向きあう。『源氏』の文章は息が長くて難しい。それをくだいて、やさしくはせず、原文に忠実なすぐれた現代英語で再現した。０１年、全訳完成。英語ではサイデンステッカーから２５年ぶりだ。
光源氏が酒に酔ったふりをして、妻と密通した貴公子の柏木にあてこする場面がある。そこを訳していたとき、思わず叫んだ。「これこそ『源氏』を世界の偉大な傑作の列にならべるものだ！」
千年も昔に、人間のおぞましさにまで目をこらした紫式部。洞察の深さにタイラーは畏敬の念すらおぼえた。いまなお新鮮な驚きを生む『源氏』。まさに世界の古典文学なのだ。
人?脈?記 千年の源氏物語⑩ 朝日新聞掲載より抜粋
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发表于 2013-10-20 18:31:45
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