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[其他翻译] 「羊をめぐる冒険」の翻訳(199)

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发表于 2015-12-20 10:31:05 | 显示全部楼层 |阅读模式
  12 時計のねじをまく鼠(5)
「計算外?」
「うん。俺としてはこれは内輪だけのパーディーのつもりだったんだ。そこにあの子が入りこんできた。俺たちはあの子を巻き込むべきじゃなかったんだ。君も知っているようにあの子は素晴らしい能力を持っている。いろんなものを引き寄せる能力さ。でもここには来るべきじゃなかった。ここは彼女の能力を揺るかに超えた場所なんだ」
「彼女はどうなってんだ?」
「彼女は大丈夫だよ。元気だよ」と鼠は言った。「ただ彼女はもう君をひきつけることはないだろうね。可哀そうだとは思うけれどね」
「何故?」
「消えたんだよ。彼女の中で何かが消えてしまったんだ」
僕は黙り込んだ。
「君の気持はわかるよ」と鼠は続けた。「でもそれは遅かれ早かれいつか消えるはずのものだったんだ。俺や君や、それからいろんな女の子たちの中で何かが消えていったようにね」
僕は肯いた。
「そろそろ俺は行くよ」と鼠は言った。「あまり長くはいられないんだ。きっとまたどこかで会えるだろう」
「そうだね」と僕は言った。
「できればもう少し明るいところで、季節が夏だといいな」と鼠は言った。「最後にひとつだけ。明日の朝九時に柱時計をあわせて、それから柱時計の裏に出ているコードを接続(せつぞく)しておいてほしんだ。緑のコードと緑のコード、赤のコードと赤のコードをつなぐ。そして九時半にここを出て山を下りてほしい。十二時にちょっと仲間うちでのお茶の会があるんだ。いいね」
「そうするよ」
「君に会えて嬉しかったよ」
沈黙が一瞬我々二人包んだ。
「さようなら」と鼠は言った。
「また会おう」と僕は言った。
僕は毛布にくるまったままじっと目を閉じて耳を澄ませていた。鼠は乾いた靴音を立ててゆっくりと部屋を横切り、ドアを開けた。凍りつくような冷気が部屋に入り込んできた。風はなく、じっくりと浸み込んだ冷気だった。
鼠はドアを開けたまま、しばらく戸口にたたずんでいた。彼は外の風景でもなく、部屋の内部でもなく、僕の姿でもない、まったく別の何かをじっと眺めているようだった。ドアのノブか自分の靴先でも眺めているような、そんな感じだった。それから時間の扉を閉めるように、小さなかちりという音を立ててドアを閉じた。
あとには沈黙だけが残った。沈黙の他には何も残らなかった。

  “予算之外?”
  “是的。我原计划只是举行内部聚会。而她这个人却进来了。我们不能让她卷入。你也知道她有特殊的能力。能吸引各种东西的能力。所以她不能来到这里。这里远远能超过她能力所及的范围。”
  “她现在怎么样了?”
  “她没有要紧的。很好。”老鼠说。“但是她已经没有吸引你的地方了。有点可怜的样子。”
  “为什么?”
  “消失了。她体内的什么东西已经消失了。”
  我不说话了。
  “你应该明白的。”老鼠说。“那是早晚要消失的东西。我或你以及各种女人,什么都会从中消失的。”
  我点头。
  “我该走了。”老鼠说。“不需要很长时间的。肯定还能在什么地方见面的。”
  “会的。”我说。”
  “若可以的话最好能在再明亮一点的地方,季节最好是夏季。”老鼠说。“最后还有一个。明天早上九点时把钟表对准,然后希望请把从钟表后面出来的电线给接上。绿的电线接绿的电线,红的电线接红的电线。而且希望你九点半的时候离开这里下山。在十二点有个好朋友的茶会。怎么样?”
  “就这样吧。”
  “能和你见面非常高兴。”
  那一瞬间的沉默把我们二人笼罩住。
  “再见了。”老鼠说。
  “希望再会。”我说。
  我用被子裹紧后紧紧闭上眼睛全神贯注地用起耳朵。他发出干巴巴的靴子声慢慢地穿过房间,打开门。冰冷的凉气浸入到房内。没有风,那是慢慢浸入进来的下沈的冷气。
  老鼠开着门,在大门旁站了一会儿。他没有看外面的风景,也没有看房间,也没有看我的身影,像是一直在看着别的什么东西。像是在看门把手还是在看自己靴子?这只是一点感觉。发出一个轻轻的碰撞声关上门,之后也像时间之门关上。
  之后只剩下沉默。除沉默之外再也没有其它任何东西。
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 楼主| 发表于 2015-12-20 10:32:48 | 显示全部楼层

从钟表后面露出的线是什么线呢?有什么作用?主人公能接上吗?
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