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[其他翻译] 「ダンスダンスダンス」の翻訳(33)

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发表于 2016-4-17 16:16:59 | 显示全部楼层 |阅读模式
本帖最后由 yamoli 于 2016-4-17 16:22 编辑

6(4)
ジェネシス――また下らない名前のバンドだ。
でも彼女がそのネーム入りのシャツを着ていると、それはひどく象徴的な言葉であるように思えてきた。起源。
でも、と僕は思った、どうしてたかがロックバンドにそんな大層な名前をつけなくてはならないのだ?
僕は靴を履いたままベッドに横になって、目を閉じて彼女のことを思い出してみた。ウォークマン。テーブルをこつこつと叩く白い指。ジェネシス。溶けた氷。
起源。
目を閉じてじっとしていると、体の中をアルコールがゆっくりと回っていくのが感じられた。僕はワーク?ブーツの紐をほどき、服を脱いで、ベッドにもぐりこんだ。僕は自分で感じていたよりもずっと疲れて、ずっと酔っぱらっているようだった。僕は隣にいる女の子が「ねえ、ちょっと飲みすぎよ」と言ってくれるのを待った。でも誰も言ってくれなかった。僕は一人なのだ。
起源
僕は手をのばして電灯のスイッチを切った。いるかホテルの夢を見るだろうか、と僕は暗闇の中でふと思った。でも結局夢なんて何も見なかった。朝、目覚めた時、僕は自分がどうしようもなく空っぽに感じられた。ゼロだ、と僕は思った。夢もなく、ホテルもない。見当違いな場所で、見当違いなことをしている。
ベッドの足元にはワーク?ブーツが行き倒れた二匹の子犬のような格好でごろんと横たわっていた。
窓の外には暗い色の雲が低くたれこめていた。今にも雪が降りだしそうなさむざむしい空だった。そんな空を見ていると、何をする気も起きなかった。時計の針は七時五分を指していた。僕はリモコンでTVをつけ、しばらくベッドに入ったまま朝のニュースを見ていた。アナウンサーが来るべき選挙について話していた。それを十五分ほど見てから、あきらめてベッドを出て、浴室に行って顔を洗い髭を剃った。元気を出すために『フィガロの結婚』序曲をハミングまでした。でもそのうちに、それが『魔笛』序曲であるような気がしてきた。考えれば考えるほど、その違いがわからなくなってきた。どっちがどっちだったんだろう?何をやっても上手くいきそうにない日だった。髭を剃っていて顎を切り、シャツを着ようとすると袖のボタンが取れた。
朝食の席で、僕は昨日バーで見かけた少女にまた会った。彼女は母親らしい女性と一緒だった。彼女は今朝はウォークマンを持ってはいなかった。そして昨夜と同じ「ジェネシス」のトレーナーシャツを着て、退屈そうに紅茶を飲んでいた。彼女はパンにもスクランブルド?エッグにも殆ど手をつけていなかった。彼女の母親――だろう、多分――は四十代前半の小柄な女性だった。髪を後ろでぎゅっとまとめ、白いブラウスの上にキャメルのカシミア?セーターを着ていた。眉毛の形が娘とそっくりだった。鼻のかたちがすらりとして品がよく、大儀そうにトーストにバターを塗る仕種には何かしら人の心を引き付けるものがあった。他人から注目されることに慣れている女性だけが身につけることのできる種類の身のこなしだった。
僕がそのテーブルの隣を通りかかったとき、少女はふと目を上げて僕の顔を見た。そしてにっこりと微笑みかけた。今度の微笑みは昨夜のよりはずっときちんとした微笑みだった。見間違えようのない微笑みだった。
僕は一人で朝食を食べながら、何かを考えようとしたが、その少女に微笑みかけられたあとでは何も考えられなかった。何を考えてみても、頭の中で同じ言葉が同じところをぐるぐると回っているだけだった。だから僕はぼんやりと胡椒入れを眺めながら、何も考えずに朝食を食べた。

  GENESIS——无聊名字的乐队。
  可是她穿着印有那个名字的衬衫,让我想到那是非常象征性语言吧。起源。
  可是。我想。为什么必须为那个乐队起那么宏大的名字吗?
  我穿着鞋躺到了床上,闭上眼睛想起了她的事情。随身听、不停敲桌子的白手指、GENESIS、溶化的冰。
  起源。
  紧紧地闭目一会儿,感觉到酒精在体内缓慢地回转着。我解开长筒皮靴的纽扣,脱掉衣服,钻到被卧里去。我比自己的感觉还要累好多,还要醉很多。我等待着旁边的女人说:“你这个,是不是喝多了一点?”但是谁也没有对我说。也就只有我一个人。
  起源。
  我伸手把电灯关了。会梦到海豚宾馆吗?我在黑暗中突然想到。可是结果呢?什么梦也没有做。早上醒来的时候,感觉到自己完全是空虚的。都是零。连梦也没有,宾馆也没有。因为在预想不到的场所,所以做了预想不到的事。
在床腿旁边的长筒皮靴像死在路上的两只小狗那样横躺在那里。
窗外的黑云低垂密布。那天空像是又要下雪而且很冷的。看着那样的天空,做什么的心情也没有。钟表的针指向七点五分。我用遥控器打开电视,躺在被窝里看了一会儿早上的新闻。播音员播报了即将来临的选举。看了约十五分钟之后,决定起床,去浴室洗脸刮胡子。为了提起精神哼唱着“费加罗婚礼”的序曲。在哼唱过程中,却感觉到那是“魔笛”的序曲。真是越想越想不明白。到底是哪一首曲子呢?这一天无论做什么也不是舒服的日子。刮胡子时刮破了颚,穿衬衫的时候弄掉了袖口的扣子。
  在早餐厅,我又遇到了昨天在酒吧见到的那位少女。她和一位像母亲的女人在一起。今天早晨她并没有带随身听。而且穿着和昨夜相同的印有GENESIS毛衬衫,无所事事地喝着红茶。她没有拿面包也没有取黄油鸡蛋,两手空空。她的母亲——猜测应该是——四十刚出头的很灵巧女人。把头发紧紧地束在后面,在白衬衫之外套穿羊绒毛衣。其眉毛和女儿一个模样。鼻子的形状端庄值得欣赏。向面包上涂黄油,那样的动作很吸引人。其做派体现在她的身上,很习惯吸引他人目光关注。
  我从她们桌位的旁边通过时,女孩不经意地抬起头看我,还投以微笑。这次的微笑比昨夜的微笑还要正式。那是很真正不折扣的微笑。
  我本想一个人一边吃着早饭一边要思考什么。但她投以微笑之后再也没有思考什么。无论想什么,同样的话在脑中的同一个地方团团转。我发呆地望着胡椒,什么也不想只吃早饭。
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 楼主| 发表于 2016-4-17 16:17:31 | 显示全部楼层
看来,主人公与那位少女脱不开关系了。
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