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[其他翻译] 「ダンスダンスダンス」の翻訳(90)

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发表于 2016-8-21 15:29:15 | 显示全部楼层 |阅读模式
15(4)
十分後に女の子がボーイと一緒にロビーに下りてきた。ボーイはサムソナイトの大きなスーツケースを持っていた。ドイツシェパードが立ったまま一匹入りそうなくらい大きなスーツケースだった。たしかにこんなものを十三の女の子に持たせて空港に置き去りにするわけにもいかない。彼女は今日は「TALKING HEADS」と書かれたトレーナーシャツを着て、細いブルージーンズとブーツを履き、その上に上等そうな毛皮のコートを羽織っていた。前に見た時と同じように彼女には透き通るような奇妙な美しさが感じられた。とても微妙な――明日消えたとしてもおかしくなさそうな――美しさだった。でもその美しさは見るものにある種の不安定な感情を起こさせるような気がした。たぶんそれが微妙すぎるからだろう。「トーキング?へッズ」と僕は思った。悪くないバンド名だった。ケラワックの小説の一節みたいな名前だ。
「語りかける頭が俺の隣でビールを飲んでいた。俺はひどく小便がしたかった。小便をしてくるぜと俺は語りかける頭に言った」
懐かしきケラワック。今はどうしているものか。
女の子は僕を見た。でも彼女は今度はにっこりとはしなかった。眉をしかめるようにして僕を見て、それから眼鏡の女の子を見た。
「大丈夫。悪いひとじゃないから」と彼女は言った。
「みかけほど悪くない」と僕も言い添えた。
女の子はまた僕を見た。それからまあ仕方ないという風に何度か肯いた。よりごのみできる立場じゃないんだ、というように。それで僕は彼女に対してすごくひどいことをしているような気になった。なんだかスクルージ爺さんになったような気分だった。
スクルージ爺さん。
「心配しないで大丈夫よ」と彼女が言った。「このおじさんは冗談もうまいし、気のきいたことも言ってくれるし、女の子には親切なの。それにお姉さんのお友達なの。だから大丈夫よ、ね?」
「おじさん」と僕は唖然として言った。「僕はまだおじさんじゃない。まだ三十四だ。おじさんはひどい」
でも誰も僕の言うことなんか聞いていなかった。彼女は女の子の手をとって玄関に止まったリムジンの方にさっさと歩いて行ってしまった。ボーイはサムソナイトをすでに車の中に積み込んでいた。僕は自分のバッグを下げてその後を追った。おじさん、と僕は思った。ひどい。

  十分钟之后女孩和男服务员一起来到大厅。男服务员拿着爵士号大旅行箱。一只德国狼狗能站进去的那么大的旅行箱。让一位十三岁的女孩拿这样大的行李,把她丢到机场,那真说不过去。她今天穿着写有“TALKING HEADS”的长袖棉衫、细长蓝色牛仔裤和长筒皮靴,在外披有上等的毛皮大衣。和以前看到过的一样是让人感觉是透明的奇妙的美。那是非常微妙——明天就要消失了的非常奇怪——的美。感觉到那种美引起了一种让人不安定的感情。大概那是微妙过头了吧。我想到了“トーキング?へッズ”。并不坏的乐队的名字。像是ケラワック小说中一节名字。
  “能说的脑袋在我的旁边喝了啤酒。我急切想小便。我对能说的脑袋说,急切想小便。”
  眷恋的ケラワック。现在变成什么样了吗?
  那女孩看着我。可是这一次却并没有笑。紧锁眉头看着我,然后看戴眼镜的女服务员。
  “无紧要的。他也并不是什么坏人。”她说。
  “也并没有像你看的那么坏。”我补充道。
  那女孩仍旧在看着我。之后无可奈何地点了几次头。因为并不是能随意挑拣。为此我感觉到对她是在做非常了不起的事情。变成了スクルージ老大爷那样的样子。
  是スクルージ老大爷。
  “不要再担心了,没什么问题的。”她说。“这位大叔很会开玩笑,也会说风趣的话,对女孩很亲切。而且是姐姐的好朋友。所以请放心好了。”
  “大叔?”我哑然地说。“我还够不到大叔。也只才三十四岁。说是大叔就太大了。”
  可是就像谁也没有听见似的。她拉着女孩的手快速地朝停在大门的班车走去。男服务员已经把大旅行箱放到车中。我拎着自己的包紧追其后。大叔,我想。也大严重了。
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 楼主| 发表于 2016-8-21 15:30:03 | 显示全部楼层
下着大雪。主人公和小女孩到机场后会发生什么故事呢?
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