「ダンスダンスダンス」の翻訳（121）

yamoli

18（10）
「ここのステーキ悪くないだろう」と彼は言った。
「悪くない」と僕は言った。「文句のつけようがない。良い店だ」
彼は肯いた。「でも月に六回も来れば飽きる」
「どうして六回も来るんだ？」
「馴染みだからだよ。僕が入ってきても誰も騒がない。授業員がひそひそ囁いたりもしない。客も有名人に馴れてるから、じろじろ見たりもしない。肉を切ってるときにサインを求められたりもしない。そういう店じゃないと落ち着いて食事もできないんだ。真剣な話」
「苦労の多い人生みたいだ」と僕は言った。「経費もつかわなくちゃならないしね」
「まったく」と彼は言った。「それでどこまで話したっけ？」
「コールガールを呼んだところまでだよ」
「そう」と言って五反田君はナプキンの端で口許を拭った。「で、ある日いつもの馴染みの女の子を呼んだんだ。ところが、その子はいなかった。それで別の女の子が二人来たんだ。どっちか選べってこと、なんだろうね。僕は上客だからね、サービスがいいんだ。そのうちの一人がキキだった。どうしようかと思ったけれど、選ぶのが面倒だったから、二人と寝た」
「ふん」と僕は言った。
「傷つかない？」
「大丈夫。高校時代なら傷ついたかもしれないけど」
「高校時代には僕だってそんなことしなかった」と五反田君は笑って言った。「まあとにかく、その二人と寝た。不思議な組み合わせだった。つまりね、もう一人の女の子の方はすごくゴージャスなんだ。びりっとくるくらいゴージャスなんだ。すごい美人で、体の隅々まで金がかかっている。これ嘘じゃないよ。僕だってこの世界でいろいろ綺麗な女は見てるけど、あれはその中でもけっこういい方だね。性格だっていいんだ。頭も悪くない。ちゃんとした話もできる。ところがキキの方はそうじゃないんだ。それほど美人っていうんでもない。うん、綺麗だよ。でもね、そこのクラブの子ってさ、みんなぱりっとした美人なんだよ。彼女はなんというか……」
「カジュアル」と僕は言った。

　　“这里的烤肉不错吧。”他说。
　　“不错。”我说。“没有什么可说的。是个很好的店。”
　　他点头。“若是一个月来六回就吃腻了。”
　　“为什么要来六回呢？”
　　“是因为有了亲近的开端。我进来谁也不骚动。工作人员也不小声嘟囔。客人们对名人也习以为常，也不那么抬头观望。切肉的时候也不来求人签名。没有这样的店也不能安生地吃饭。这是真心话。
　　“像是个很苦恼的人生。”我说。“好像也并不那么贵。”
　　“真是那样。”他说。“那么，刚才我们说到哪里去了？”
　　“讲到了叫应召女郎那里。”
　　“是的。”这样说着五反田用餐巾的一端擦了擦嘴角。“那个，有一天和往常一样叫了很熟悉的女孩。但是那位女孩已经不在了。就叫来另外两个女孩，选哪一位？就由你来选，怎么样？因为我是上宾，服务非常好。其中一位就是奇奇。虽也想了怎么办，但要选择太难办了，就和两人睡觉了。”
　　“原来如此。”我说。
　　“受伤害了吗？”
　　“没关系。若是在高中时可能会受伤的。”
　　“在高中的时候我也不会做那些事。”五反田笑着说。“总之，和两人睡了。那两人是不可思议的组合。就是说，其中一位极其华丽。像是炫目刺痛似的华丽。非常美丽，身体的每一个地方都很值钱。这不是假话。我在这个世界看到过各种各样美丽的女人，可是她是其中最好的。连性格都是很好。脑子也很好，很会聊天。而奇奇却并不那样。也并不那么漂亮的女人。不过也美丽。也许在那俱乐部里的女孩，大家都是大美人。具体说到她呢？……”
　　“很舒服。”我说。

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两人交流回忆之后，主人公能有什么收获呢？