村上春樹氏に「カフカ賞」 受賞者は2年連続ノーベル賞
【ウィーン23日共同】プラハからの報道によると、チェコのフランツ・カフカ協会は二十三日までに、プラハ出身の作家フランツ・カフカ(一八八三―一九二四年)にちなんだ文学賞「フランツ・カフカ賞」を、日本の作家、村上春樹氏(57)に贈ることを決めた。授賞式は十月三十日にプラハで行われる予定。
同賞は二〇〇一年に創設、今年が六回目。これまで〇四年にオーストリアの女性作家エルフリーデ・イェリネク氏、〇五年には英国の劇作家ハロルド・ピンター氏が受賞。両氏はいずれもその年にノーベル文学賞を受賞した。
同賞は民族文化の重要性を喚起することなどに貢献した作家に贈られ、賞金は一万ドル(約百二十万円)。経済紙ホスポダージュスケー・ノビニは「村上氏は(ノーベル文学賞授賞式が行われる)スウェーデン行きの航空券を手配しなければいけないだろう」と伝えた。 |