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[学习网站] 千与千寻]的日文剧本(2)

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发表于 2006-10-10 00:08:32 | 显示全部楼层 |阅读模式
千尋 …あっ。
/ ?. y  ]5 b& _$ k) x4 A" S7 w" n  
* u8 @, Y, U1 X$ X: m9 f' J8 V: ?重さで潰れたススワタリの石炭を持ち上げる千尋。ススワタリは逃げ帰ってゆく。
) c- E. X7 d4 N# r" n# k   ( W) G+ ^+ E  _& ]
千尋 あっ、どうするのこれ? 9 m: Q; Y" w3 x- d7 S
ここにおいといていいの? & f& n) J' I3 Y9 z# h6 I
釜爺 手ぇ出すならしまいまでやれ!
+ s( g# w2 L. |/ p* t千尋 えっ?…
# r5 v8 P: ?" U8 t8 Q+ y; @   8 n2 O0 M( _$ h* G; @6 J
石炭を釜に運ぶと、ススワタリみんなが潰れた真似をしだす。
: i* F6 F  a' |. j3 ~+ Gカンカンカンカン
. T, T( {1 t( ]: e: o  
: X+ X0 f$ |* P7 c+ F9 t釜爺 こらあー、チビどもー!ただのススにもどりてぇのか!? + D  {+ _, D+ W6 B
あんたも気まぐれに手ぇ出して、人の仕事を取っちゃならね。働かなきゃな、こいつらの魔法は消えちまうんだ。 * P' c9 y/ M4 E/ T8 W
ここにあんたの仕事はねぇ、他を当たってくれ。 . ^& D8 Z8 u" ]' e
…なんだおまえたち、文句があるのか?仕事しろ仕事! 7 |% l5 s( V9 Y2 x
リン メシだよー。なぁんだまたケンカしてんのー?
1 E- w. v: P; j3 L. ~よしなさいよもうー。うつわは?ちゃんと出しといてって言ってるのに。
: p) @! [* t5 T% O8 `% p釜爺 おお…メシだー、休憩ー!
1 E$ ~- J+ ^8 Q  
6 K4 N% b! |3 a% D+ p8 n! @' b& kリン うわ!? / t' J4 N5 V; N+ t/ T& Z
人間がいちゃ!…やばいよ、さっき上で大騒ぎしてたんだよ!? * \4 C  A8 w* k% u1 w" r( W
釜爺 わしの…孫だ。
& U" x: Q" ]2 _リン まごォ?! 7 G. B) X/ j6 h% j; s
釜爺 働きたいと言うんだが、ここは手が足りとる。おめぇ、湯婆婆ンとこへ連れてってくれねえか?後は自分でやるだろ。 ; l4 \6 [3 S% G5 Y5 B6 }
リン やなこった!あたいが殺されちまうよ!
3 P; W( s9 P/ E+ m: i: S  @9 d% W. u' q釜爺 これでどうだ?イモリの黒焼き。上物だぞ。
$ p4 s, Z8 u* r, xどのみち働くには湯婆婆と契約せにゃならん。自分で行って、運を試しな。
& o( ?$ D" V9 ]! G1 ?: dリン …チェッ!そこの子、ついて来な!
; O6 u; I, f9 G千尋 あっ。 . A* j, g7 H2 \: C% E0 e
リン …あんたネェ、はいとかお世話になりますとか言えないの!? ' D. P) N8 T( i9 n8 c' s2 {
千尋 あっ、はいっ。
9 Y; ~4 K% s9 L/ A) Jリン どんくさいね。はやくおいで。 * v  Q# K& O& i( P$ ^
靴なんか持ってどうすんのさ、靴下も!
# @  j( |9 B  Q  a3 ?. i千尋 はいっ。 3 b9 ~0 Y1 O: e  s; Q
リン あんた。釜爺にお礼言ったの?世話になったんだろ? 5 q; u2 J+ `3 U8 z/ j, c7 B' p
千尋 あっ、うっ!…ありがとうございました。
- V5 _! k6 A9 L% e8 j釜爺 グッドラック!
4 z7 ]6 }5 O& j3 W! @) W  
: O  y2 e1 m$ K2 d9 |6 u2 ~( L" uリン 湯婆婆は建物のてっぺんのその奥にいるんだ。 9 f; r2 D" P. g! l. d. ?) O4 {$ ]* c
早くしろよォ。 1 i* V# b5 N9 `, x& C
千尋 あっ。
# ?9 Y, D/ F8 x! b3 a2 d* rリン 鼻がなくなるよ。 1 C0 K3 r% Z$ k5 a
千尋 っ…
# e% K  ~3 S' x   + R8 e" l6 J* ]5 \
リン もう一回乗り継ぐからね。 1 r4 m# `7 s2 k- J  W: z
千尋 はい。   y4 J9 X6 f- H3 o2 c6 G
   ; |/ |) z. W, u4 `2 C& v
リン いくよ。
* k2 M! Y% F: U. P5 a$ h…い、いらっしゃいませ。 + c) {4 \0 f- h: j2 Z  N
お客さま、このエレベーターは上へは参りません。他をお探し下さい。
: |2 R- \$ }! w: v     d% D4 |) {+ r
千尋 ついてくるよ。 7 u) _, E( i; P
リン きょろきょろすんじゃないよ。
7 N! S* `" s3 O   $ R( D8 M9 R6 w  Y6 O1 z
蛙男 到着でございます。   Z2 D" Q* l8 U5 ?* w) O& r5 u0 G% K+ p4 H
右手のお座敷でございます。
" ^: y# {0 ]  P9 U( F  s?…リン。 0 B4 K* k6 e/ p
リン はーい。(ドン!)
4 R8 T7 [4 [4 H% [* o  k千尋 ぅわっ! 9 [5 v- [5 B- \2 m* W
蛙男 なんか匂わぬか?人間だ、おまえ人間くさいぞ。
/ r5 I* Q3 q) j4 dリン そーですかぁー?
, E: M4 ]# y; B9 q6 C1 d蛙男 匂う匂う、うまそうな匂いだ。おまえなんか隠しておるな?正直に申せ!
' N1 E! {, u7 W; }+ Oリン この匂いでしょ。
3 l* j1 ?. [5 }蛙男 黒焼き!…くれぇーっ!
, V6 V: O; @' Z1 Z+ W1 G- fリン やなこった。お姉さま方に頼まれてんだよ。 ! K# }( w; q( Y0 @# s) M! ~
蛙男 頼む、ちょっとだけ、せめて足一本!
+ K9 r6 Z7 D1 u# J& jリン 上へ行くお客さまー。レバーをお引き下さーい。 9 V' P8 X) t8 u# A- F
  
% d8 U4 j, F+ w7 B( b+ d7 H* k% R『二天』につくが、『天』まで千尋を連れて行くおしらさま。
6 J( {0 ^; R: Z/ `; d- u' K7 u7 N) _6 m+ Y
' Y! r8 ?5 p* w# A
奥のドアを開けようとする千尋。 : I+ w9 U+ R2 Q: R3 A- ]- w1 o
  
0 e, G7 `5 U) o6 ~  o, N. p) H湯婆婆 …ノックもしないのかい!? ! a! ^/ T' B2 M. F+ S. Q
千尋 やっ!? $ `2 m( {4 p; X2 b* j9 T9 [
湯婆婆 ま、みっともない娘が来たもんだね。
" m4 j5 s$ e6 sさぁ、おいで。…おいでーな~。   S6 t* C/ ~% ~" W
千尋 わっ!わ…っ! 1 e: w( s, o7 Z3 l. @' a, a* G
いったぁ~… ' W! V4 f7 m- v1 ?  g" |
  
; }; V; W* g2 d7 t" ~  l4 ?頭が寄ってくる。 ( d8 j1 C: n3 Y' T
   " Y/ d5 g3 p- O; U
千尋 ひっ、うわぁ、わあっ…わっ!
  Q" f9 X  W* z& c) M6 Y9 o1 l湯婆婆 うるさいね、静かにしておくれ。
; U' j+ K. k# _/ V5 i& X& }2 k; Z. h) z千尋 あのー…ここで働かせてください!
9 }5 ~4 `* N0 @  
. X0 o$ o5 s8 }魔法で口チャックされる千尋。
7 e5 Q* S! i# F, {0 _4 [1 ]9 a7 Z   9 l( ^  l& ^# a* N2 \* b
湯婆婆 馬鹿なおしゃべりはやめとくれ。そんなひょろひょろに何が出来るのさ。 8 g# V$ @/ ^2 |. ~6 j5 o% E7 Z" T* M
ここはね、人間の来るところじゃないんだ。八百万の神様達が疲れをいやしに来るお湯屋なんだよ。
# ^' \' x9 F8 {) B7 kそれなのにおまえの親はなんだい?お客さまの食べ物を豚のように食い散らして。当然の報いさ。
1 \8 P( r/ x" Q0 b0 W, _$ sおまえも元の世界には戻れないよ。
& W8 Y1 C- e5 y  Y) T…子豚にしてやろう。ぇえ?石炭、という手もあるね。
9 i5 V2 O( j+ A. |9 h2 v( wへへへへへっ、震えているね。…でもまあ、良くここまでやってきたよ。誰かが親切に世話を焼いたんだね。
! l3 e* R8 Y8 J2 _誉めてやらなきゃ。誰だい、それは?教えておくれな…
3 i1 B- L9 e! @) D$ t千尋 …あっ。ここで働かせてください! 6 c5 z0 X9 J. V( J6 Z% d! `  O' e
湯婆婆 まァだそれを言うのかい!
# \. \2 |& Y+ [$ J0 ^千尋 ここで働きたいんです! ( T2 B$ i0 s) n& Q
湯婆婆 だァーーーまァーーーれェーーー!
! q- d: y' d* f- R9 ]  V9 k' `   : ^# m, I: a7 k  H
湯婆婆 なんであたしがおまえを雇わなきゃならないんだい!?見るからにグズで!甘ったれで!泣き虫で!頭の悪い小娘に、仕事なんかあるもんかね!
0 `/ w% U% j  A4 q3 G+ u3 h: Yお断りだね。これ以上穀潰しを増やしてどうしようっていうんだい!
' g5 L" _/ N& Lそれとも…一番つらーーいきつーーい仕事を死ぬまでやらせてやろうかぁ…? 7 J5 b5 j6 G) }: P" d$ d4 L
  
3 |7 a: r% q& U/ D0 P8 C' |+ z+ w湯婆婆 …ハッ!? 9 h  S. Q% V' T6 _
坊 あーーーーん、あーーん、ああああーーー 7 |! k8 Z  g, L
湯婆婆 やめなさいどうしたの坊や、今すぐ行くからいい子でいなさいね…まだいたのかい、さっさと出て行きな! / e3 y7 R: G' [) A& F. `- s
千尋 ここで働きたいんです! - M: @5 N8 O& W% {
湯婆婆 大きな声を出すんじゃない…うっ!あー、ちょっと待ちなさい、ね、ねぇ~。いい子だから、ほぉらほら~。 ; `2 J; W" K" U7 S5 W2 w; `
千尋 働かせてください! 3 R# W5 c& Y2 }- ]7 V; V6 z
湯婆婆 わかったから静かにしておくれ! ( |9 v; h3 n' u5 u1 C" N8 z
おおぉお~よ~しよし~… & L6 F. ]) H' c0 r
   6 l" T) S* |* p, K/ U& ~
紙とペンが千尋の方へ飛んでくる。 * [. V" E9 L1 I
   ' f8 r& s5 I" o/ z$ q! E7 q+ |  M
湯婆婆 契約書だよ。そこに名前を書きな。働かせてやる。その代わり嫌だとか、帰りたいとか言ったらすぐ子豚にしてやるからね。
# H: W7 [3 G! L+ [; N+ J' r; [千尋 あの、名前ってここですか? ) \5 ?( A# r0 Q' v. q% K
湯婆婆 そうだよもぅぐずぐずしないでさっさと書きな!
. U: P& n$ H  jまったく…つまらない誓いをたてちまったもんだよ。働きたい者には仕事をやるだなんて… 4 Z- }8 ^, _6 Y1 Q
書いたかい?
9 }/ G& G0 }3 L& ~# e千尋 はい…あっ。 ! f. ]( z( B8 N$ d
湯婆婆 フン。千尋というのかい? ( Z7 t. n; z0 Y; _7 \( d- w
千尋 はい。
7 C: B; o/ {, G- L/ ~湯婆婆 贅沢な名だねぇ。 $ A5 D6 ?- {0 O7 R
今からおまえの名前は千だ。いいかい、千だよ。分かったら返事をするんだ、千! 3 `0 i' m1 K' S
千 は、はいっ!
; Y' q" F- F9 D+ I% _. S+ r   ' F" k% _7 E! ^, O0 M- U
ハク様 お呼びですか。
# W3 p' d2 Z0 V1 `) v2 G$ o- v湯婆婆 今日からその子が働くよ。世話をしな。
: Q( a4 O! E5 l% Y, s0 jハク様 はい。…名はなんという? 2 j+ R% A9 M. |- U( w% j0 z
千 え?ち、…ぁ、千です。
( p0 f3 T' Y+ t1 d) ~" [/ L, z. C  dハク様 では千、来なさい。
$ H8 ]6 W6 X) }2 w' ]   ( Z, q" I& D0 i' V8 {4 l
千 ハク。あの… ' \: S! h! g/ [& h) \
ハク様 無駄口をきくな。私のことは、ハク様と呼べ。 & J" W/ M" e9 S6 M) P
千 …っ
, E7 [: A( q/ M: q6 l   # l7 ^+ o, [5 @: ?
父役 いくら湯婆婆さまのおっしゃりでも、それは…
/ ]2 @1 y+ d$ z兄役 人間は困ります。
- @, c& r5 r/ j. b6 }  ?ハク様 既に契約されたのだ。
0 G) f6 e  ~, v: V5 E* l" f父役 なんと… ; L* U: P$ m2 K- {6 W8 F
千 よろしくお願いします。
- `* i+ r1 ^" s7 o: m湯女 あたしらのとこには寄こさないどくれ。 3 X$ b+ t; e- i' s$ A3 N" W
湯女 人臭くてかなわんわい。
0 G" x5 a) a8 w* }3 a1 nハク様 ここの物を三日も食べれば匂いは消えよう。それで使い物にならなければ、焼こうが煮ようが好きにするがいい。
" q; S/ A7 Q2 o& }" n仕事に戻れ!リンは何処だ。 ' @7 |/ g/ w$ m, q; B% B  t
リン えぇーっ、あたいに押しつけんのかよぅ。 8 B% Q% t& T/ S
ハク様 手下をほしがっていたな。
. h. d: d: F8 p父役 そうそう、リンが適役だぞ。 : O" b* I: |9 Q4 F3 q" G
リン えーっ。
* Y7 F+ C$ B+ f5 I* dハク様 千、行け。 . ^- o1 t/ }  S% W' e- G7 l
千 はいっ。 0 @% c5 y( X$ ?6 J4 a' T- \& Z% U
リン やってらんねぇよ!埋め合わせはしてもらうからね!
$ s# o* E: D! p! S; A6 N: `( v兄役 はよいけ。 & d4 X$ G; j& ^* l& j8 ]9 u
リン フン!…来いよ。
7 C+ G: s) s% E5 c, `' Y  
* ?: l: B; @* u% Z) sリン …おまえ、うまくやったなぁ! , n  O/ {7 \, R. @5 o" A
千 えっ?
& q& L- j8 k, A& Nリン おまえトロイからさ、心配してたんだ。油断するなよ、わかんないことはおれに聞け。な?
$ _6 {2 v. x' K" U/ u8 W9 @千 うん。 ' x- y# ^/ d! L4 _
リン …ん?どうした? ( p4 C. H+ ?2 b( \2 Z2 x' `
千 足がふらふらするの。
; d# ^+ l$ }7 x: I9 I6 S. N   ( Q2 N' R  r- N1 S
リン ここがおれたちの部屋だよ。食って寝りゃ元気になるさ。 * `8 w1 \; T6 ^& H" t6 _' K' P. J
前掛け。自分で洗うんだよ。…袴。チビだからなぁ…。でかいな。 : s3 G, Q# A8 d; a
千 リンさん、あの… 5 i& ^+ \! b* g. l: N* W! R
リン なに? / s3 S5 e. r7 r
千 ここにハクっていうひと二人いるの?
0 u0 Q3 x. j6 ]- j8 @) Aリン 二人ぃ?あんなの二人もいたらたまんないよ。…だめか。 : P) J5 v! U* X% U
あいつは湯婆婆の手先だから気をつけな。
: q) E) i" t! c- M  _千 …んっ…ん…
( M5 P  d# z" `# }/ xリン …おかしいな…あああ、あったあった。ん?
; W4 l- q' }  b8 Hおい、どうしたんだよ?しっかりしろよぅ。 3 C' ~# Q/ t; E, |) F& N
女 うるさいなー。なんだよリン?
! Y5 e' p2 l$ @+ aリン 気持ち悪いんだって。新入りだよ。 , v2 X# A* w. @+ T. }% R
  
  P* U2 O/ @2 Y: \# M5 w2 U湯婆婆が鳥になって飛んでいく。見送るハク。
& p7 y7 \, p- \# l+ O   # D' Q( S' U4 z9 U% V; i
寝ている千のもとへ、ハクが忍んでくる。 ) R6 b0 {" U( U
  
* c" @: r3 g9 d" u. ?/ [8 Pハク様 橋の所へおいで。お父さんとお母さんに会わせてあげる。 5 {! A7 Q$ y% F- M
   7 J$ @" }" q8 S0 H% X0 M8 A( c% m
部屋を抜け出す千。
" @1 f/ ^( U1 p2 [6 p   % V$ U( p* @4 g; d( j
千 靴がない。 , v2 y4 q7 P% S. K% y
…あ。ありがとう。
  P6 p0 i1 X- X8 H, Z   9 [% _# E- j) I9 x: P% I9 Y/ t& i% V; u2 w
ススワタリに手を振る千。 9 S  X0 u& M% n6 `) G
橋の上でカオナシに会う。
2 i0 m! C6 V/ _  
/ r# M8 ?* u' i- c0 N" ^ハク様 おいで。
4 g5 D1 B; K% d$ T4 k0 t8 ~/ p   * X! d8 ], M( @; w& O
花の間を通り畜舎へ。
, V- q1 c: v9 J( ^6 X  
2 i$ ?" x2 {3 z7 E4 B千 …おとうさんおかあさん、私よ!…せ、千よ!おかあさん、おとうさん! 6 a( H9 O3 Z* @( H
病気かな、ケガしてる? 3 J+ |) C9 W2 X  g2 [/ y. g8 O
ハク様 いや。おなかが一杯で寝ているんだよ。人間だったことは今は忘れている。
4 V9 p# \/ I" U' l6 ~千 うっ…くっ…おとうさんおかあさん、きっと助けてあげるから、あんまり太っちゃだめだよ、食べられちゃうからね!
9 q0 @" o) H+ @
  b; y8 ]% l$ E* J垣根の下でうずくまる千。ハクが服を渡す。
' q8 h4 s% d- g$ n, ?  
- Q" G3 ~8 ?5 C, C9 H, pハク様 これは隠しておきな。 ' y0 c3 o9 Z6 ]8 u* A
千 あっ!…捨てられたかと思ってた。 : j7 |; K5 O- p
ハク様 帰るときにいるだろう? 0 G, r* ?) j, \. D, h
千 これ、お別れにもらったカード。ちひろ?…千尋って…私の名だわ!
2 |" W6 }# f* Uハク様 湯婆婆は相手の名を奪って支配するんだ。いつもは千でいて、本当の名前はしっかり隠しておくんだよ。
# d$ b( P7 Z# S, O千 私、もう取られかけてた。千になりかけてたもん。 5 P- V# E* r0 e5 Y. c$ i
ハク様 名を奪われると、帰り道が分からなくなるんだよ。私はどうしても思い出せないんだ。 " o$ b5 _' \! h% c4 D7 z
千 ハクの本当の名前?
( p3 E/ Z7 J6 T5 L1 c+ Y8 L( Zハク様 でも不思議だね。千尋のことは覚えていた。 ; E% x/ s- n1 d+ n$ f/ ]$ ~" A8 ]
お食べ、ご飯を食べてなかったろ? , l! p1 y  ]* O+ Y# m5 Z
千 食べたくない… ; |5 z+ N2 |& u$ M0 b( v5 T
ハク様 千尋の元気が出るように呪い(まじない)をかけて作ったんだ。お食べ。 " [+ g  h- V8 H- n
千 …ん…ん、んっ……うわぁああーー、わぁああーーー、あぁああーーん… : J3 G1 g# b" O) v9 s3 h0 D
ハク様 つらかったろう。さ、お食べ。 6 M. X1 W1 j/ k" A3 E9 X' _- C
千 ひっく…うぁあーーん… 4 o* w' b/ Y; v0 @+ y( J
   ! m# B% x2 v1 n
ハク様 一人で戻れるね?
. l; ~. \0 l+ e  n千 うん。ハクありがとう、私がんばるね。 , i& N' G# m9 q- {* J- o
ハク様 うん。
/ t# p3 k0 p" o" ~  
- A4 t' y0 G1 N9 }6 U9 \帰り際、空に昇る白い竜を見つける。 ! W# b( H7 T/ a: s$ N- I# S6 B; g
   7 _) W+ W* d# O5 }: P
千 わぁっ。 - F! K9 L1 k: m; S1 b2 X
  
, t0 {% t- j1 }6 |# C+ R釜爺が水を飲みに起き、寝ている千を見つける。座布団を掛けてやる。
) d( R  r- C8 x; S5 S  
1 X/ N, b( J) K  a湯婆婆が戻ってくる。
$ m; v: |: ?) ?3 m3 T3 M  
% U3 j0 M" u, d* w5 \リン どこ行ってたんだよ。心配してたんだぞ。 * F$ ^  w& H2 G; e: A# k" [3 j
千 ごめんなさい。 / e' C( {  V9 _1 e8 n# d. }
   - A" S: |0 |( j
名札を掛けるのに手間取る千。
, @7 r+ F* R/ @8 L. h: C  C   3 @; c: K8 T7 Q& Y8 f8 V, H
湯女 じゃまだねぇ。
0 K( Y/ J2 @) q4 Q; b! A   $ X0 t& J) _9 j' @" N/ t
リン 千、もっと力はいんないの?
) r5 n! n* y2 s$ I兄役 リンと千、今日から大湯番だ。
! u0 P$ n9 m9 }! p) E1 p# k7 sリン えぇーっ、あれは蛙の仕事だろ! ( K- N( s+ a' C2 L" R
兄役 上役の命令だ。骨身を惜しむなよ。 ! v  I& b1 ]1 w; D3 m& P; k9 Y- j
  
4 q; T, r. L5 t: h1 P7 \. l: I5 v水を捨てに来る千。外に立っているカオナシを見つける。
4 v/ Y& d6 u2 M4 |6 o  
+ M$ ~; J; |$ P/ M5 @' F千 あの、そこ濡れませんか? 0 n$ n& Y& L% N7 G% V
リン 千、早くしろよ!
4 w" O5 S, s! c% E$ x3 O千 はーーい。…ここ、開けときますね。 + @8 j6 \' S0 W
   ( {. D) h9 ^$ }% \
湯女 リン、大湯だって? $ j0 y! y9 x! N2 _5 O2 p  N
リン ほっとけ! ( I2 Q; \# ?/ P4 k
   + E3 B! Z9 B: G* t. h7 ~
リン ひでぇ、ずーっと洗ってないぞ。 8 R; D6 k+ W2 Q  M8 W9 h6 s
   9 h1 V* f$ ^2 G% c" a' M% t
転ぶ千。 * H* K2 N% J1 r2 s, `+ Z: p! v' Z
  
8 p+ x' _' U+ h/ V4 [. w' u3 v9 E1 f千 うわっ!…あーっ。 6 U, n# V6 E- E$ Z* e) G( W
   * W$ n9 G' m- M5 N8 Y5 b% W
リン ここの風呂はさ、汚しのお客専門なんだよ。うー、こびりついてて取れやしねえ。
6 j4 t- h1 U  S. D* r% j! c6 Z0 x兄役 リン、千。一番客が来ちまうぞ。
% q( P. z3 k3 X0 [# Q1 \. Zリン はーーい今すぐ!チッ、下いびりしやがって。 1 y) K. h% ]' k3 f
一回 薬湯入れなきゃダメだ。千、番台行って札もらってきな。
( V0 B6 r' h- w, K* o+ O5 D, y千 札?…うわっ!
; W& r1 a! p1 @, s% q0 xリン 薬湯の札だよ! % T4 @9 S  u0 |/ w, C: p0 B% t  ^
千 はぁーい。…リンさん、番台ってなに?
; r2 _) K/ M6 t8 q1 U  T% Q   9 s1 g% U" d5 e) S, o
湯婆婆 ん?…なんだろうね。なんか来たね。 & w. |- j% Y! V2 O! L4 m
雨に紛れてろくでもないものが紛れ込んだかな? 0 I' s- k) V+ i' c
  
0 G5 h8 l" {+ R1 Y街を進んでくるオクサレさま。 4 ]: A, o  r. a* n# E
   + K0 W4 J" M6 F+ r: C1 u$ p( v
番台蛙 そんなもったいないことが出来るか!…おはようございます!良くお休みになられましたか! ; X5 z' t+ R6 H" ^
湯女 春日様。
* ^4 _- F( ~$ ^, _8 k番台蛙 はい、硫黄の上!…いつまでいたって同じだ、戻れ戻れ!手でこすればいいんだ! * m- B* x- T9 C0 ?: q. b
おはようございます!…手を使え手を!
; V% i7 A4 b; v& ~3 p, `千 でも、あの、薬湯じゃないとダメだそうです。
- g0 ?. T$ [1 K) D7 Z番台蛙 わからんやつだな…あっ、ヨモギ湯ですね。どーぞごゆっくり…
8 h: t6 Q: u* q1 ]: M% R* [千 あっ… 5 v2 u0 f8 D8 i& T7 `4 Y
  
1 Y: H/ i0 r5 ?4 f1 C背後にカオナシを見つけて会釈する千。
. f. h! _( Z( V% R+ v8 g   ( A4 s: |/ @: E' j
番台蛙 んん?
- f, {* R7 i" M9 [   - f: S" z! {+ l$ O
リリリリリ 0 `3 p8 E6 \( J0 k4 n2 o  J
   ! C/ N5 B5 P8 d( E. b1 |
番台蛙 はい番台です!…あっ、…うわっ!? , A7 Q- h( k1 ?
千 あっ!ありがとうございます! - s" a5 x! @. L& E5 _2 A& Y
番台蛙 あー、違う!こら待て、おい! 5 \* V& c$ g1 s: [' R. x9 i* B
湯婆婆 どしたんだい!?
2 c9 |! J, |1 c! d9 w番台蛙 い、いえ、なんでもありません。 4 C" c7 E  ~& w. X
湯婆婆 なにか入り込んでるよ。 " q% {. V" [  [% I* J6 w
番台蛙 人間ですか。
1 k) b) x0 H& T: G湯婆婆 それを調べるんだ。今日はハクがいないからね。
- K5 o9 f: v0 C% F  . s( Q0 p7 a, T- G
" J  d  ]" N% L* J/ i5 R1 H
[ 本帖最后由 月影 于 2006-10-9 16:21 编辑 ]
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发表于 2006-10-10 20:28:37 | 显示全部楼层
おつかれさま!
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发表于 2006-10-12 16:54:23 | 显示全部楼层
ありがとうございます。
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